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2021年1月22日金曜日

コロナ禍の男たちの苦悩

 緊急事態宣言が出ているラトビアでは、原則2月半ばまでテレワークである。生活必需品を売る店以外は閉店しているし、飲食店はデリバリーか持ち帰りのみである。週末の夜10時以降は外出禁止で軍や警察がパトロールしているような感じである。

今日は金曜日。夜になって管理人夫婦もワインを飲み始め、さてさて、ラトビアのコロナ状況はどうなっているのかと、テレビのニュースを見たのであった。そのニュースが終わったところで、旦那の携帯に電話がかかってきた。泌尿器科医の友人である。ニュースの始まる頃に

今、こんなの飲んでるんだ

というメッセージとともにウイスキーの画像が送られてきたりしていた。もちろん、旦那も

俺、今飲んでるのこれ。

みたいな返信をしていたのだが、ニュースが終わって、どうやら話したくなったらしい。

男たちの会話は、コロナが収束したらどこへ行こう、ああ、あそこはよかった、今度一緒に行こう、というようなものが大半をしめていた。結局、1時間以上そんな話を電話でしながら飲んでいたのであった。それはとても楽しそうで、管理人にとっては、ちょっと意外だった。というのも、ラトビアには仕事帰りに一杯ひっかけて、というような習慣はない。職場の同僚と飲みに行くなんていうこともほとんどない。友人を家に招いたり招かれたりもそんなに頻繁にはない。せいぜい、年に2−3回呼ばれて、同じ数だけ招く、というような感じなのである。

うまくいえないのだけれど、男たちも寂しいんだと、思ったのである。

なんなら、ZOOM飲み会をしたっていいのに、そういうちゃんとお膳立てしたものではなく、もう、寂しくって電話しちゃったよ、で長電話。電話終わったら、

じゃ、もう寝る

今宵は久々に友達と飲みながら話ができた。その余韻とともにリラックスして眠るがいい。
男たちの明日は色々あるのである。

4 件のコメント:

megmeg さんのコメント...

管理人さん、こんにちは。しみじみしました。リモートで問題ないようでも、人と人のぬくもりも必要ですよね。寒い季節なのもいけませんね。今日は冷たい雨で夜中に雪に変わるかもという予報です。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、megmeg殿。
オンラインとまで行かない、電話飲み会(笑)。とても楽しそうでした。なんだか、「え?そうなの?やっぱり話したいよね!」的な雰囲気が男たちの安堵に繋がったようでした。自分だけじゃないんだ、が安心になるんですね。
関東地方の雪、週末なので楽しんで、月曜日には溶けてくれるといいですね。

紫陽花 さんのコメント...

厳しい外出制限が続いているラトビアは感染者数が抑えられているのですか?
さほど厳しくない日本は相変わらず夜中まで飲んでいる人がいるようです。
開いているお店が少なくて、そこが密になっているとか。
飲食店がテイクアウトかデリバリーだけで耐えているラトビアの方は
忍耐強いです。寒くて長い冬、仕事帰りにちょっと一杯飲んで温まって
帰りたいとは思わず、まっすぐ家に帰るまじめな人が多いのですね。
女性の井戸端会議的な話はくだらないことだけでなく宝庫であることを
男性は知らないだけです。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
感染者は少しづつ減ってきました。ただ、やっぱり英国からの変異ウイルスも見つかっていて、予断を許さない状況が続いています。若年層の重症化や、子供の感染率が以前の波に比べると高くなってきているのでちょっと心配です。
多分、外で飲むと高い、というのが仕事帰りの一杯に繋がらない理由だと思います。若い人たちはそれこそ踊って歌って、みたいなバーへ金曜の夜ぐらいは行っていたんだと思います。
そうそう、井戸端会議は情報交換の場です。