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2025年4月19日土曜日

イースター2025

 今年はイースター休暇が4月18日金曜日からである。

今年の管理人家のイースターはなんとも普通のファミリーホリデー的な様相を呈しているのであった。まあ、管理人としては休暇は楽しいに越したことはないので歓迎ではある。大掃除もプロがやってくれたし、管理人担当の料理はいつもの鯉料理を作るぐらいである。メインの肉料理は普通に豚肉で、夏にリトアニアで大量購入してきて冷凍してあったポルチーニを豪快に炒めて食べようとか、そんな具合である。

気温はリガで24℃ぐらいまで上がり、街中は半袖やタンクトップの人たちで溢れているわけである。ただ、管理人を含む高齢者層はしっかり長袖であった。黒い毛皮の誰かさんはすでに日向の散歩で疲れてしまう有様である。

楓の黄緑色の花が8部咲きぐらいで、町中が黄緑色のフワフワとした暖かい雰囲気に包まれている。梅も咲いた。以前の日本大使が植えた桜が満開である。

毎日スケッチ。これはヨルダンのペトラ遺跡にいたらくだ。


2024年12月24日火曜日

メリークリスマス2024

 ラトビアではクリスマスは25日に豪華な料理を食べたりして祝日モードになるので24日のクリスマスイブは割と控えめである。我が家では一応ママの言い付けを守って肉なし卵なし牛乳なしデーである。と言うわけで23日に用意した鯉の料理を中心に食べると言うわけである。

今年の鯉はスーパーのネット注文で買ったのだが、2匹やってきたのであった。いつものように少しサーモンを混ぜたミンチを作って茹でてゼリー寄せにするという感じである。今年は日本へ行った時に築地で買った出刃包丁と鱗取り、そして桜の花の形の型抜きが大活躍したのであった。やはり道具は大切である。

今年の鯉。普通の鯉とドイツ鯉(下)がやってきた。2匹で3kgちょい。
この大きくてびっしりついた手強い鱗が日本の鱗取りを使うとラックラク。

いやはや、日本で本当に良い買い物をしたと改めて思う管理人である。

今年の鯉料理。いつもと同じゼリー寄せ。

この鯉のゼリー寄せは鯉と少量のサーモンと塩しか入っていない。ソーセージ状に成形して茹でるのである。その茹で汁が煮凝りになるのだが管理人はゼラチンを投入してきっちり安心に固めると言う方法を取っている。本来ならゼラチンもきっと御法度なのであろう。と言うのもゼラチンは動物由来だからである。ママには怒られるのかもしれない。

このゼリーが大変美味しい。雰囲気としては鯉のつみれのお吸い物がゼリーになったと言う感覚であろうか。

ぴえちからもメリークリスマス!
あたちも塩味なしの鯉のゼリー寄せもらったよ。


2024年12月12日木曜日

2008年のクリスマスイブ

 ブログのアーカイブからなかなか楽しそうなクリスマスイブの話を紹介したいと思う。ママの居たクリスマスは緊張感あふれるものであった。クリスマスやイースターの度に疲弊する家族(笑)。もうクリスマスなんてなければいいのにと思うこともあったわけである。日本の楽しいだけのクリスマスが懐かしいと心底思ったわけである。あれからたくさんの年月が過ぎて、はちゃめちゃに厳しいクリスマスを生き抜いてきた自分に「頑張ったじゃんね」と言葉を送りたいと思うのである。

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今日は、アップルブレッドを焼いて、クリスマスツリーを飾り付けて、夕方教会のミサに出た後は、夕食を囲んでおしまい、という予定であると、旦那は主張していた。


「本当に?そんな余裕のスケジュールなわけ?」

「そうだよ~。もう、掃除も済んでるし、料理も出来てるし」


だが、そんなわけがないのである。


朝、起きてみると、いつの間にか予定は変更されていて、アップルブレッドだけではなく、ピーラーギと呼ばれる、小さな肉入りパンとシナモンロールが追加されていた。

だが、今回は、どうもママが自分で全て作りたい様子で、管理人は助手及び後片付けに徹することとなった。


「ロール」

「ははっ」


「卵」

「ははっ」


「これは、もう洗ってしまってもよろしいでしょうか?」

「いいわよ」


「あ~、だめだめ、卵は端まできれいに隙間なく塗って頂戴」

「ははっ。こんなかんじでしょうか?」

「それはいいけど、こっちのが不十分よ」

「ははっ。かしこまりました」


そして、それらが終わったのが午後1時過ぎ。

解放された管理人は、平和にクリスマスツリーの飾りつけへと移行した。


そして、自分の部屋へ戻って一息入れたママは、


「私の部屋のカーテンを換えたいわ」


と、のたまった。


ただ、カーテンを取り換えるだけではなく、色々とさまざまな箇所に微調整があるらしい。

クリスマスは、万全の体制で迎えたいママなのである。

旦那の出番となった。。。


しばらくして様子を見に行ってみると、


「もう、休暇なんて止めにして、職場へ行きたい。。。」


旦那は、涙目だった。

逃げようったって、そうは行かないのである。


そして、5時過ぎ、全ては終了したようである。

何はともあれ、後はミサへ行くだけである。


。。。と思いたい管理人であった。

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2024年3月30日土曜日

イースター2024

時差ボケがなんとなくおさまってきた管理人家である。

この日曜日はイースターなので一応の掃除をして、一応の買い出しに行って、一応の支度をしているという具合である。手の込んだ料理は今回はパスして、とりあえず卵を染めてイースターの体裁だけを整えているのであった。

自然の色で染めるだけの気力がなかったので卵染めキットで染めたカラフルな卵たち。日本で従姉妹にもらった可愛らしい文鳥の羊羹を添えてみた。

リガは春らしい陽気で、とは言ってもまだ梅も咲いていない。
ぴえちはひだまりでお昼寝をして、あたたまりすぎたのか時々場所を変えていた。

イースターのおかげで月曜までお休みである。それ以降の予定がつまり気味だがとりあえず月曜日までは何も考えずに過ごそうと思う。サマーハウスの管理を頼んでいる職人さんから「もう冬に止めといた水を通しといたからいつでも使えるよ」と連絡があった。来週末ぐらいにはぴえちを走らせにサマーハウスへ行こうかと思ったりもする。

イースターはちゃんと春を運んできてくれたようである。

2023年12月25日月曜日

カモのグリルとブランデー炊き込みご飯

さて、クリスマス当日は旦那がカモをグリルすると言うのでお任せであった管理人宅である。ただ、旦那は付け合わせにライスが欲しい、さらにカモグリルに合わせるのでできれば干し葡萄を一緒に混ぜて少しシナモン風味にして欲しいと、難題をふっかけてきたのであった。

まあ、クリスマスといえばシナモン風味があちこちにあるのでわからなくもないが、シナモン風味のライスって、と若干引いた管理人であった。

シナモン風味であれば日本のお米はまず合わないであろう。そこで選んだのはそういう香辛料と相性の良さそうなバスマティライスである。ラトビアではというか、日本以外ではお米を炊くのに炊飯器はない。鍋で炊く訳である。というか、大抵の場合は茹でていると言った方が良い状態である。

管理人はずっとコメを炊く場合は普通の鍋を使っている。鍋は特に少量のコメを調理するのに適しているので、2人分食べ切りだと鍋で炊くのはとても便利なのである。

鍋でコメを炊く場合、重要なのはコメを30分水にさらして、その後ザルで水気を切り、その上で乾燥状態のコメを測ったのと同じだけの水、例えば、グラス一杯分のコメならグラス一杯分の水を加える訳である。強火で沸騰するのを待って、火力を沸騰を続けるだけの弱火にして蓋をして8分である。

今回はバスマティライスにブランデーに漬け込んださくらんぼとそのつけ汁のブランデーを加えてほんの少しだけシナモン、そしてベイリーフとオールスパイスを入れ、炊き込んだのであった。

切り分けた鴨胸肉とブランデー炊き込みご飯

ほんのりピンク色に色づいたバスマティライスは思いの外よく出来上がって満足である。まさにクリスマス味のライスとなった。

2023年12月24日日曜日

クリスマスイブ2023

こんなクリスマスイブが訪れるとは全く予想していなかった管理人である。

管理人家のクリスマスはそれはもう大変で、大掃除に大量の料理が普通だからである。それが、今年は何を作ろうかと旦那と話していたら、

今年は24日の魚料理は買ってくることにしよう。25日はカモのグリルがいいかな。

おお、毎年12月24日は肉なしデーなので鯉のゼリー寄せを作ってきたのだが、それはもういい、と旦那が言うのである。その代わりに新年に用意しようと。

まあ、なんでも楽になるのならそれで良い。

だが、やっぱり拍子抜けでもある。ラトビアへ来てすぐのクリスマスはmc2と言うちょっと高級品を売っている店で鯉のハンバーグみたいなものを買ったが、それ以降は管理人が毎年鯉料理を作ってきたのである。その当時は

ちゃんとしたクリスマス面倒くさい。日本みたいに楽しいだけのクリスマスが良い。

と涙目で思っていたものである。だが、いざそうなってみるとなんだか物足りないのである。大きな努力を超えてやっと辿り着いた至福の食卓は、乗り越えるまでの様々な過程とエピソードに溢れていて、それがなんとも言えない達成感と幸福感を生み出していたのだろう。

今年は鯉のハンバーグ状のものを買ってきてみた。

んん、間違いなく自分で作った方がずっと美味しい。そりゃそうだ。18年間改良を重ねたのだから。

2023年12月22日金曜日

リガ国際空港では何十年もサンタを受け入れているらしい

 リガ国際空港のクリスマス動画が面白かったのでここに載せておきたいと思うのであった。



サンタクロースがリガ国際空港に降り立つという話で、それを空港サイドは全面的に支援しているということで、空港内でのそれぞれの役割について見せていくというものである。出演者は英語で話しているが、YouTubeの翻訳字幕設定で日本語をオンにしておけば同時通訳でわかりやすい。

2023年4月9日日曜日

イースター2023

今年はそれなりに平和なイースターとなった管理人家である。

さて、みなさんお待ちかねのゼリー寄せの完成形をご覧いただきたい。
まずは鯉のゼリー寄せから。

ベーキングバッグで成形したのでほぼ完璧なものとなった。やはり盛り付けがどうも昭和感漂う感じである。だが、味は満足の行くものとなった。

 お次は肉のゼリー寄せの卵型である。

今回の肉のゼリー寄せは肉をフードプロセッサーで粉砕したためにスープが濁ってしまいせっかくお花のような形のヤングコーンを配置したが曇ってしまって見えない(涙)。ただ、卵型にはとても満足である。

卵の殻を型に使った肉のゼリー寄せは思いのほかいい感じの形に出来上がった。

デビルドエッグも作ったのでどうぞ。

卵の黄身にマヨ、フレンチマスタード、を混ぜて練ったもの。
飾りはディルとスモークパプリカ。単純だけど美味しい一品。

デザートに焼く予定だったケーキは材料が揃わず断念。その代わりにサワークリームのムースを作ったのであった。サワークリームに砂糖(我が家の場合はラカント)と冷凍ベリー(ブルーベリーとラズベリー)を混ぜて溶かしたゼラチンを加えて冷やし固めるというものである。加えたゼラチンの量が足りずに、なんとなくフルーツ入りのちょっと濃厚ヨーグルトみたいになってしまった。そこそこ評判は良かったのでよしとしたいと思う。

2023年4月8日土曜日

ゼリー寄せとの格闘

イースターとクリスマスには必ず作らなければならないのが鯉のゼリー寄せと肉のゼリー寄せである。この二つは回避することができない。というのも旦那の好物なのである。

どっちが大変かというと甲乙つけ難い。鯉のゼリー寄せは鯉の解体から始まるし、肉のゼリー寄せは煮終わった後の肉とその他の部分の選別が面倒である。

まずは鯉である。今年の鯉は1.4kg。これを鱗を落として三枚に下ろして肉をシャケの肉と共にミンチにする。皮はデコレーションに使うので破らないように取り除く。今年はドイツのYouTuberからヒントを得て 成形する時にこちらでは普通に売っている「オーブンバッグ」なるものを使ってみたのであった。これが思いのほか便利であった。

今年の鯉、1.4kg。スーパーのネット注文で買ったもの。内臓はすでに抜かれている。だが、この鯉を見た瞬間に「しまった」と思った管理人である。これは鱗が普通にいっぱいあるやつだ。いつもは鱗の少ないドイツ鯉を買うのだが致し方あるまい。

もう、見てくださいよ、今年はベーキングバッグを使って成形したらもう完璧ですわ。飾り付け用のにんじんも忘れずに入れた。

さて、完成形は明日のブログでご披露ということで、お次は肉のゼリー寄せである。

肉のゼリー寄せは

  • 豚の前足先 一本
  • 豚の膝上 半分
  • 豚肩肉 1kg

を味付けなしに圧力釜(インスタントポット)で30分加圧して人間が食べる部分とわんこが食べる部分に分けて、人間が食べる部分はフードプロセッサーで粉砕してから煮汁と合わせて塩胡椒で味付けをした。わんこ用の部分に塩分が入るのを避けるためである。

フードプロセッサーで粉砕すると、ドロドロの肉液のようなものになる。そこへふやかしたゼラチンを加えて冷やし固めるわけである。この粉砕する方法はママの実家のやり方である。これを飾りのにんじんやらハーブなどと合わせて型に入れて固めるのである。今回はネットで見かけてどうしてもチャレンジしてみたかった型があって、それはこんな感じである。

そう、卵の殻を型として使うのである。この日のためにせっせとオムレツを焼いて食べた管理人である。。ここに肉ジェルを入れて固めて食卓へ出す前に皮を割って剥くのである。ああ、明日が楽しみ

肉のゼリー寄せの完成形も明日お届けしたいと思う。

2023年4月7日金曜日

イースター卵2023

今年のイースターは紫キャベツで卵を青く染めるぞと意気込んでいた管理人だが、紫キャベツを入手できず、ターメリックで黄色く染めるのと、ブラックカラントで染めてみることにしたのであった。そう言いつつ、ターメリックを買い忘れたためにちょっと古くなってきた黄色い調味料を使うことにした。ブラックカラントは冷凍庫の中でこれも随分長く忘れ去られていたものである。

卵の染め方は単純である。
色々なやり方があるが管理人は一度ちゃんと卵を茹でて、それから染色液に小一時間つけておくというものである。染色液は色のついている野菜とかベリーとかコーヒーとか紅茶とか調味料とかなんでも良い。これらの色を水で煮出してそこに適当に塩と酢を加えて卵を沈めておけば良いだけである。

ではそんな適当卵染めの結果をご覧いただこう。
去年ターメリックを使ったらとても鮮やかな黄色になったのだが、今年は謎の黄色い調味料なのでなんだか茶色っぽくなってしまった。ブラックカラントはなかなか良い感じの青味と渋味が出てちょっと嬉しい。

模様はイタリアンパセリとディルと紙を小さく切ったものを卵表面に水で貼り付け、ストッキングを小さく切ったもので覆って染めるというものである。ラトビアではとてもポピュラーである。

さて明日はゼリー寄せ奮闘記である。

2023年4月6日木曜日

イースター・マッドネス

実はこの金曜日からイースターである。

だが、今年は木曜日現在何も用意できていないのであった。
本来ならば木曜日に魚料理を作っておかなければならないのだが、鯉が届いたのが午後5時ということで、調理は金曜の朝に持ち越されたのであった。卵を染めるのも金曜日、というわけで金曜日は朝からきっと大変なことになっているはずである。

今年のイースターのメニューは

  • 鯉のゼリー寄せ
  • 肉のゼリー寄せ
  • ウサギの煮込み
  • ビーツのマリネ
  • デビルドエッグ
  • ピンチョス
  • カッテージチーズケーキ

の予定である。
予定は未定であり決定ではないので明日明後日の具合によることになる。

最善を尽くそうと思う管理人であった。


2022年12月26日月曜日

旦那によるビーフウエリントン

今年のメイン料理は旦那によるビーフウエリントンであった。

まず、市場で牛ヒレ肉一本を購入。半分を使用して残りの半分はいつかステーキにと冷凍。

写真左上、牛ヒレ肉を塩胡椒してフライパンで表面を焼く。写真左下、表面を焼いた肉にマスタードを塗る。写真右上、冷凍杯シートを広げその上にベーコンを敷き詰めさらにキノコのソテーをひきつめる。写真右中央、その上に肉を配置して包み込む。この状態で一晩冷蔵庫で寝かせる。写真右下、表面に卵黄をぬり飾りの切れ込みを入れオーブンで焼く。途中肉の中心部の温度を測りつつ様子を見る。ついでにカボチャも一緒にローストした。

いやはや、冷凍パイシートの扱いには旦那もだいぶ手こずっていたようである。YouTubeで作り方ビデオを見ると成形時にサランラップなどを使って器用にくるんだりしているが、旦那は一気にやろうとしたのでどうもこうピシッとタイトに巻けなかったようである。だが、十分である。

出来上がり。ピチッとパイシートを巻けなかったので焼き上がりに切ったら崩壊した。だが、肉の焼き加減はオッケーだし何よりも美味しかったので合格である。大体、初挑戦できっちり完璧にできたら可愛げがないと言うものである。

管理人夫婦は今までにビーフウエリントンを食べたことがなかった。
今回旦那が挑戦したいということで実際どんな味を目標にして良いものやら分からない状態ではあったが、いやはや大変美味しくできて旦那も管理人も大満足である。美味しいので我が家の祝日常設メニューになっていくのだと思う。

2022年12月25日日曜日

肉のガレット

クリスマス当日の管理人家である。

24日は肉なしデーなので肉大好き星人の旦那は25日の朝を心待ちにしているのである。
いち早く起き出して肉のガレットを食べたようである。

さて、今回の肉のガレットはクリスマスっぽい見た目を向上させようと、西洋パセリの葉とディルを容器の一番下に配置し、その上に少量の茹でビーツの賽の目を配置してパセリやディルが肉汁を入れた時に浮いてこないようにしたのであった。やっぱりクリスマスは赤と緑の配色であろうと思ったわけである。去年はこれと同じことをビーツではなくにんじんを使用したのである。今年はもっと色味をと思ってビーツを採用したのであった。ところが、ビーツ恐るべし。旦那に言わせればビーツはアグレッシブだそうで、いやもう、カラフルどころか真っ赤になってしまったのであった。

茹でビーツから色素が染み出してディルやイタリアンパセリの色はわからなくなってしまった。意図していたものとはかなり違う出来栄えである。
これはこれでなんだか華やかなので、こう言う見た目を狙ったのだと主張すれば誰にも失敗だとは分からない。
上に乗っているのは西洋ワサビ。

旦那が言うには、肉汁の温度が室温になるまで待ってから注げばビーツからの色素染み出しは多少防げるのでは?と言うことである。本当かどうかは分からない。次回も失敗したくはないので、次回はビーツではなく柘榴の実を使おうかと思う。

旦那のビーフウエリントンは明日レポート予定。

メリークリスマス!


2022年12月24日土曜日

大掃除と料理、終了

23日の昨日から大掃除と料理に追われている管理人である。

今年のクリスマスは旦那が肉のメイン料理を作るというので、少し楽であった。
二人同時にキッチンに立つとおそらくトゲトゲとした嫌な雰囲気になるので、まずは電気圧力鍋で子牛のブロスを仕込んでいる間に旦那のチャレンジをしてもらうことにしたのだった。その間管理人はゆっくりと朝食を食べコーヒーを飲みながら日本のニュースを読むという感じである。

旦那の奮闘ぶりは大変なものであった。途中までは手際よくこなしていたが、やはりパイ皮で包むという作業に四苦八苦していたのだった。冷凍パイシートを買って来ておいたのだが、すぐ使えるようにと冷蔵庫で昨晩から解凍してしまったのが痛恨であった。結局パイシートは融合してしまったのだが、めげずに打粉をしながらローラーで伸ばしていた。包んだ状態で一晩冷蔵庫で休ませて25日当日にオーブンで焼くのだという。明日のお楽しみである。

旦那のキッチン作業がひと段落したところで管理人は子牛のブロスを仕上げ、出汁取り用に使った子牛の骨つき肉から使えそうな筋肉部分を外して掃除し、肉ガレットに使うこととした。肉ガレットの主役は豚のスネで、市場で買った時になぜかおまけで足先もついてきた。全てを香味野菜と一緒に圧力鍋で処理して、使える筋肉部分のみを残し、煮汁にゼラチンを加えてゼリー化した。ママの直伝ではゼラチンは使わずに豚肉のコラーゲンのみで煮凝りにするのだが、失敗は許されないのでゼラチンをここ数年は使用している管理人である。

ビーツのマリネも用意した。
本当は中央市場ですでに茹でてあるビーツを買う予定だったのだがあまり良いものが見つからず結局生ビーツを自ら茹でることとなった。ビールは自分で固くて良いビーツを選んで茹でたほうが美味しいのだが、マリネ用のビーツは皮付きで丸ごと茹でるので茹で時間が1時間半はかかる。なので無精しようとしたわけである。丸ごと皮付き生ビーツは圧力鍋で茹でれば圧力時間30分ぐらいなのだが、何しろ今日は圧力鍋がフル稼働の日なので結局1時間半茹でたのであった。ビーツのマリネは

  1. 皮付きビーツを丸ごと1時間半茹でた後、冷水にさらして粗熱を取り、皮を剥き、適当な大きさに切っておく。
  2. 適当な分量の水にベイリーフ、シナモン、チョウジと砂糖(管理人はラカントを使用)を加えて煮立たせる。煮立ったところで好みのお酢を入れて好みの酸味に整える。管理人は白ワインビネガーとバルサミコ酢を使用。なんだか爽やかな飲み物ぐらいの感じにする。冷やすと甘みが少なく酸味が際立つのでお酢の入れ過ぎに注意。
  3. 適当な入れ物に茹でビーツとマリネ液を合わせて一晩冷蔵庫で寝かせて完成。

さて昨日の鯉料理の完成図。

元々はアシュケナジのユダヤ人のゲフィルテフィッシュが由来じゃないかと言われている。
リガのスーパーでは類似のものは売っていない。高級食材店のデリカテッセには置いているが煮凝りはついてこない。すなわち自分で作るしかないわけである。

肉のガレット完成間近。ゼリー部分が赤く見えるのは飾り用にビーツを入れたため。
これは25日以降用。

毎年同じだが、やれやれである。

2022年12月23日金曜日

鯉ゲット!

 今日はなんとか中央市場へ買い物へ行けた管理人夫婦である。

まあ、それはもう凄まじいごった返しっぷりで、駐車スペースを巡る攻防とか大変なものであった。

管理人夫婦のお目当ては鯉とガレット用の肉である。魚売り場に近い駐車場に車を停めたため、まずは一番遠い肉パビリオンから攻めようということになった。肉パビリオンに着くと旦那は何故だか嬉々としている。もう次から次へと肉を買い喜びと満足が爆発しているような感じである。

その後色々あって、最終的に魚パビリオンで鯉を買った。鱗の少ないドイツ鯉でちょっと小さめのものにした。そして鯉の肉と一緒に混ぜてミンチにするためのシャケも一切れ買った。あれも買わなきゃ、これも買わなきゃ、と思っていた割にはごった返した人混みに疲れて結局必要なものが全て揃わなかった買い物であった。仕方なく帰宅してからスーパーのデリバリーを翌日に頼むという状態である。

はああ、とため息をついていても仕方ない。まずはどうしても今日中に作っておかなければならない鯉のゼリー寄せを作らなければならい。

今年の鯉。1.6kgとやや小さめ。

この鯉の処置は次のとおりである。

  1. 塩をばかすか振りかけて表面の滑りをとる。
  2. 鱗をとる。
  3. 内臓を取り除き、エラも取り除く。
  4. 頭を切り落とし半分に割る。
  5. 身は三昧におろし、フィレにした部分は皮を除く。
  6. フィレにした部分をシャケ(300g)とともにミンチにする。もちろん塩胡椒する。そして皮で包んで棒状にする。余ったミンチは適当にハンバーグ状に丸める。
  7. キャベツを引き詰めた鍋に取り骨付きの身やら頭やらとキャベツを敷いて、その上に皮で包んだミンチを配置する。
  8. 水を加えて45分沸騰させる。
  9. 煮汁にゼラチンを加える。
  10. 盛り付けて煮汁を回しかけて冷やし固める。


やれやれ、一仕事である。

明日の24日は肉のガレットと牛コンソメ、そしてビーツのマリネの準備である。

2022年12月22日木曜日

クリスマスだもの

今日は市場へ買い出しに行く予定であったが、あまりにも足元が悪くてギリギリの明日に延期した管理人夫婦である。

鯉はおそらく中央市場へ行かないと手に入らない。まあ、鯉がなければ致命的ということもないので運に任せるしかない。肉料理は旦那が作りたいらしく色々と準備しているので任せようかと思う。肉のガレットを作らなければいけないかどうかで管理人の労働の範囲が随分と影響を受ける。旦那はYouTubeで見かけたビーフ・ウエリントンを作りたいのだという。牛の塊肉をパイ生地で包んで焼いたものだ。

ほえー

としか言葉が出なかったが、作りたいのなら頑張って作ってもらいたい。

さて、電気代も暖房費もなんだか高騰しているリガであるが、クリスマスなのでもう何も気にせず電気を灯し、デコレーションのLEDを灯している管理人家である。ありとあらゆるクリスマスグッズを動員して気分を盛り上げているわけである。これを書いている間もクリスマスジャズとかを聴きながらである。

24日から26日は暖炉も焚こうかと思う。我が家の暖炉にそんな省エネ暖房効果はなく、どちらかというと暖炉焚いたらなんだかゴージャスだよね、ぐらいのものである。なので普段は使わない。

クリスマス用にキャビアも買ってある。
管理人はキャビアを食べたことがないのでちょっと前に期限の切れそうだったギフトカードを使って買っておいたものである。これをカリカリに焼いたバゲットの薄切りに乗せて暖炉の前でシャンパンを啜りつつ食べる、というのが今年のクリスマスのハイライトなのである。

ああ、楽しみ。

2022年12月21日水曜日

師走っぽい日々

今週末にクリスマスを控え、一気に気分だけは忙しくなっている管理人家である。

毎年流石にクリスマス前には大掃除をするわけだが、今年はロボット掃除機とロボット床拭き機のおかげで床掃除分が結構軽減されるのである。ありがたいことである。 

さて料理は24日のクリスマスイブが肉なしデイなので恒例の鯉の煮凝り寄せを用意しなければならない。つまり23日に鯉料理をするわけで、22日には鯉を買ってこなければならない。以前はスーパーマーケットに生け簀があってほぼ一年中鯉を買えたものだが、ここ数年生け簀が廃止されて中央市場へ行かないと鯉が手に入らないという状態になっている。おそらく何か規制ができたのであろう。

そして24日には肉料理を作らなければならない。これは25日と26日用である。旦那の好物の肉のゼリー寄せ(ガレット)は必須料理なのでそれ用に肉を買ってこなければならない。思い起こせばママは「一体何人戸棚の奥に隠している住人がいるのか?」と思うぐらい大量の肉をガレット用に買い込んでいたものである。一度に買うと重くて持って帰ることができないので数日に分けて肉を買いためていったものである。これもきっと中央市場で22日に買ってこなければならないだろう。

そんな料理の準備だけでも日程が詰まっているというのに、来年3月に催される大学のサイエンスウイークの発表要旨を送れだの、データ上がって来たので解析お願いとか、共同研究用のプロフィールをHPに掲載しろとか、面倒臭い案件が目白押しである。もちろんクリスマスが済むまではそれらのことに着手する気はない。ああ、もう日本人じゃないな自分、と思う瞬間である。

2022年12月18日日曜日

Happy 4th Sunday of Advent

本日は4番目のアドベントということで特別な日である。

4番目のアドベントというのはクリスマス前の最後の日曜日で、その四週間前から4本の蝋燭に一つずつ灯りを灯して行き、4番目のアドベントで4本全てに火が灯るわけである。敬虔なクリスチャンならこの日にはもちろん教会へ行くわけである。管理人夫婦はとりあえず部屋のクリスマス用の飾り付けをしてクリスマスツリーを飾り付け、蝋燭に火を灯しお祝いというわけである。



ベランダに置いたクリスマスツリーにも電池で光るLEDを飾ってみた。これで気分はクリスマスである。

さて、アドベントの夕食は鶏肉とパプリカとマッシュルームのソテー、イスラエル風、とした。なんのことはない、イスラエルで買ってきた「鶏肉用」というスパイスミックスをとりもも肉に塗してオリーブオイルでマリネしたものをフライパンで焼いて、片面がこんがり焼き目がついたぐらいのタイミングで細切りにしたパプリカとマッシュルームを加えてソテーしただけのものである。旦那のダイエットに関連して繊維質を増強した食事にしたいのでキノコ類は存分に使っていこうという趣旨である。

色味はあまり良くないが味は良い。



このイスラエルの「鶏肉用」スパイスミックスは管理人のお気に入りでイスラエルへ行く度にそしてイスラエルからお客さんが来る時に必ず買うかお願いして買って来てもらうものである。何しろこれを加えるだけでほぼ完璧に中東の味を再現できるからである。

2022年12月13日火曜日

ぼちぼちクリスマスモード

ふと気がつくと、もういろんなお宅の窓はクリスマスモードになってきている。
電飾をつけたり、IKEAの星のランプを飾ったりと色々である。そういうよそ様の動向を見て我が家も遅ればせながら少し飾り付けをしてみたのである。

窓辺に雪の結晶のオーナメントをセロテープで貼り付けてみた。

明日にはクリスマスツリーが届くはずである。
クリスマスツリーはこのベランダに設置する予定である。最初はへろ対策だったが、ベランダなら気温が低いのでクリスマスツリーもかなり長持ちするので今年もベランダの予定である。

2022年4月17日日曜日

一見代わり映えのない毎年の行事が一番良い

 今年でラトビアで迎える17回目のイースターである。

料理もずっと変わらないようで少しづつ工夫したりして変化してきたのである。卵もいろんな方法で染めてみた17年間である。それでも、今年の卵は初めて使ってみたターメリックだったり、何年やっていても常に新しい、常にその年のイースターになるわけである。

毎年、同じことを繰り返す。これをあと何回繰り返すのかわからない。なんとなく、ずっと繰り返していくような気がしているが、いつかは終わりがくる。ずっと今のようなイースターを繰り返していけるのかどうかは、それこそ神のみぞ知る、である。

この毎年同じように繰り返される年中行事というものは、なんとなく使い古された習慣のような感覚が出てくるが、それを繰り返すことのできる幸せにそろそろ感謝するフェーズに入ったなあと思う管理人である。

管理人は2つの癌に罹患したが、幸いにも両方とも再発することなく生き延びている。正直、逃げ切ったと確信している。癌になったときに管理人の意識を決定的に変えたのは、人生には限りがあるということを認識したということである。誰もが人はいつか死ぬのだと分かっていても、それは遠い先の話で今は生きていて当たり前という感覚である。誰も明日死ぬかもとは思わない。でもそれは人間に元々備わった危機回避思考みたいなもので、実は大丈夫だなんの根拠もない。

癌になった時に揺さぶられた心が感じたのは、この毎日毎日の日常がとても愛おしい失いたくないものだという感覚だった。その感覚は回復してもう再発は多分しないんじゃないかというぐらいになってくると薄れてくる。だが、何も変わってはいない。せめて、今年も無事にイースターを迎えられてよかった、ぐらいは思わないと、と思う管理人であった。