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2025年7月16日水曜日

永住許可申請手続き完了

 この手続きはeIDカードと言うものを発行してもらって受け取って完了である。

eIDカードと言うのはラトビア国民も持っているのだが外国人の場合は滞在許可証も兼ねていると言うものである。生体認証データが入っていて電子サインに不可欠なカードである。仕事をしていなければそんなに頻繁に電子サインなどはする場面に遭遇しないが、仕事があると電子書類に電子サインは頻繁に行うものである。

カードの受け取りは前回受付で予約完了しているので楽勝であった。ようやく夏を楽しめる気がする管理人である。

今週月曜日から1ヶ月の夏季休暇へ突入した管理人である。のんびり何も考えずに過ごしたいものである。

2025年7月14日月曜日

手続きには忍耐強くあれ?

 在住許可の更新はeIDカードを更新することによって完結することになっている。

管理人の現在の位置は

  1. 必要書類を電子メールで移民局へ送る。
  2. それが承認される。
  3. 移民局へ出向いて写真撮影や人差し指の指紋採取、eIDカード発行費用を支払う。
  4. 移民局へ出向いてeIDカードを受け取る

ステップ2.が終わってステップ3.に挑んでいるところであった。前に書いた様に承認は電子メールで完了したとお知らせが来てそのメール内に貼られていたリンクから移民局訪問の予約をとったわけである。その予約日が先週の金曜日で予約は外国人の手続きには適用されませんと言われ月曜日の朝9時に来ればなんとかしましょうと言われたのであった。

そして今朝9時に行ってみたところ、ただ単に番号札の取り方を教えてくれただけでその番号では4時間から6時間待つことになる、と言うことであった。移民局には受付の人が居て色々と案内をしてくれている。その人は「あなたの場合はこのボタンを押して」とかそんな感じである。40分程経った頃、旦那が痺れを切らして番号札を発行するタッチパネルに挑み始めた。そして、「永住許可の手続き」と言う項目を発見しその番号札を取ってきたのであった。待ち人数は三人である。受付の人が発行してくれた番号札には「期限付き滞在許可の手続き」と書いてあったのである。ちゃんと永住許可の手続きだと伝えて永住許可証も見せたのに、である。さて、ものの5分で新たな番号の順番が回ってきて窓口へ行くと、「認可書類は?」と聞かれたので送られてきた電子メールを携帯で見せるとすぐさまコンピューターで確認してくれたのであった。そこからはスムーズで、写真を取って指紋を取ってお金を支払ってサインをし、あっという間に手続き完了となったのであった。そして上記のステップ4.のために受付で受け取りの予約をしたのである。

さて、大変難儀であったがまとめると、

  • 現在のところ管理人の行った移民局の支部では滞在許可関係の面会予約は取れない。
  • 電子書類を提出後にEUの永住許可の場合はアポなしで行くしかないが「永住許可の手続き」と言う番号札を取れば30分も待たずに順番が回ってくる。
  • 期限付き滞在許可の手続きは予約が出来ないので朝イチで早めの番号札をゲットするしかない。この場合、開店から40分ぐらいですでにその日の番号札は出払ってしまう。これを管轄している窓口は一つしかない。しかも一人一人が長い上に一家総出で来ている場合が多い。
  • 移民局のHPにはQticketと言うアプリでバーチャル番号札を引けると書いてあるのだが管理人の行った支局ではそれも使えない状態であった。

5年後にはこの辺りに細心の注意を払って臨みたいと思う管理人であった。やれやれ。

2025年7月11日金曜日

手続きには落とし穴があることが多い

 今日は移民局へ出向いて玉砕してきた管理人である。

管理人の滞在許可はEUでの永住許可であるが5年ごとの更新が必要である。今年の手続きは必要書類を全部電子メールで送って大変楽チンだったわけである。そして更新手続きが終わって新しいIDカードを発行してもらうために、まずは移民局にアポを取って写真とか生体データを提出しなくてはならない。これは「ネットでアポ取れますよ」とご丁寧にメールにリンクまで貼ってあったのでその指示に従って予約をとり、今日移民局へ行ってきたわけである。「アポは明日ですよ。移民局へきたらこのコードを入力してください」とコードまで送ってきてくれたのである。ただ、万が一面倒なことが起こった場合に備えて、旦那を連れて行ったのだが、その通り面倒なことが起こったのである。番号が呼ばれて窓口へ行くと、

この窓口はラトビア国民の手続き用なのであっちの窓口になります。新しい番号札を取ってください

というのである。いやいや、ちゃんと2週間も前にネットでアポとったのにどういうことですか?というと

外国人の滞在許可関係のアポイントはネットでは受け付けてないです。電話してもらわないと。

いやいや、メールにリンクまで貼ってあってアポ取れって。。。なんと理不尽なことをおっしゃる。。。

旦那同伴で良かった。旦那に受付でゴリゴリ押してもらって、なんとか来週月曜日の朝9時にもう一回来ればその受付の女性がなんとかしてくれると言うのである。怪しいがそれに頼るしかない。

5年後の管理人のためにこの事実は書いておくわけである。再び同じ罠に陥らないように。次回は必ず「アポは電話で確実に」したいと思うのであった。

2025年6月10日火曜日

永住許可の更新完了

 五月の半ばにEUの永住許可の5年ごとの更新手続きをした管理人である。

パスポートのハンコが押されているページと記載事項ページの写真と申請書類一枚そして更新手続き用の費用を振り込んだという銀行のウェブページのスクリーンショットをe-mailで送っただけの更新手続きであった。しかも「更新手続きお願いします」というようなメール本体も書かず、ただ添付書類として必要書類を付けて、メールタイトルに「永住許可更新」と書いただけである。更新手続きは1ヶ月なら一番安く1週間以内にというような場合は高くなるのである。

もちろん、何の問題もなく更新許可がおりたのであとはIDカードを受け取るだけである。IDカードには生体認証が組み込まれるので移民局へ出向いて写真などを撮ってもらってという作業が必要である。これはネット上で予約を入れることができるようになっているのである。だが、移民局はいつも予約でパンパンで取れた予約は七月半ばであった。移民局も予約パンパン状態を把握しているので九月までに出頭すれば良しということであった。余裕である。

ラトビア移住20年となる管理人だが、こういう手続きは年を追うごとに簡単になっていく。今思うのはあと5年後までに日本のデジタル化がどこまで進んで年金申請が全てオンラインでできるようになってくれるのかどうか、ということである。無理だろうなあ。

2025年5月12日月曜日

在留登録2025

 管理人はEUの永住許可を持っているのだが、5年ごとに登録を行わなければならない。

5年前は書類を揃えて近場の移民局の支部へ出向いて用意して行った登録申請書と支払済み手数料の領収書を見せると、その場でパスポートのコピーを取ってくれて申請終了。審査結果は30日以内に連絡が来るのでその時にまた新たにアポイントメントを取ってIDカードの発行のための写真撮影のためにまた出向く、IDカード受け取りのためにまた出向くというような感じであった。つまり最低3回出向かなければいけなかったのである。

今年は調べてみると、登録申請はすべて電子サイン付きの電子書類でOKになっていて、パスポートのコピーも同様であった。すべての書類をメールで管轄支部へ送れば良いことになっていたのである。大変ありがたい。書類の審査が終わって許可が下りると、その時にアポ予約サイトから日時を選んでIDカードの生体認証データ供与のために一回、発行されたIDカードの受け取りのために一回の2回だけ出向けばおしまいという具合である。

ラトビアの手続きは年を追うごとにデジタルで簡略化されてありがたい限りである。

永住許可を持っている場合は、提出書類もグッと少ない。パスポートの記載事項のページと出入国でハンコの押してあるページのコピー、そしてそれが偽りないですということを記した書類、管理人はこれらをAdobe Scanというスマホアプリで写真を撮って一つのPDFファイルにした上で電子サインをつけたのであった。このアプリは大変便利で、書類にかざすと勝手に書類の範囲を認識して写真を撮ってPDF化してくれる。何枚もの書類を一つのPDFファイルにまとめたいときは、写真を撮った後に「続けて撮影」をタップするだけである。これを公式電子サインアプリのeParakstītājsで電子サインを付与すればOKなのである。それから手数料振り込みましたという書類だが、これは銀行サイトで振り込みを完了した後に「PDFでダウンロード」というボタンをポチッとすれば振り込み内容がダウンロードできるのでそれでOKである。これには電子署名は必要ない。それから、登録申請書に必要事項を書き込んだファイルに電子署名である。この3つの書類でOKである。

手数料はどれだけ焦っているかで金額が変わる。
30日以内の審査であれば60ユーロ、10日以内であれば140ユーロ、5日以内であれば290ユーロである。地獄の沙汰も金次第といったところである。

とりあえず5年に一度のイベントの最初の手続きは無事に済んだ管理人であった。

2024年3月8日金曜日

税申告2024

 今年も税申告の季節となったラトビアである。

日本の確定申告と似たようなもので、管理人のような単なる雇われ人はもちろん毎月のお給料から社会保障料も税金も天引きされているので格段税の申告を行う必要はないのだが、まあ、日本のNISAみたいな雰囲気の第3の年金というファンドを買うとその投資額に合わせてその年に納めた所得税から最大10%還付されるというのがあるので、もちろん管理人は毎年最大10%還付されるだけのファンドを買っているわけである。その場合は税の申告をしないと還付金は振り込まれない。申告自体はオンラインで3分で終わる。そして今年もきちんと還付金ゲットの申告をしたのであった。

申告さえすればその場でいくら還付されるのかもすぐわかる。少しの作業でお金が戻ってくるのは大変嬉しいものである。


2023年3月28日火曜日

日本ではあり得ない話

この月曜日から大学のサイエンスウイークなるものが始まっていて、管理人は29日水曜日にプレゼンすることになっているのだった。

ところが、今日火曜日に「ガン関連のポスターセッションの審査員になってますが、わかってます?」という謎のメールが届いて、大変困惑しているわけである。大体、そんなこと事前に連絡もないわ、ポスターセッションがオンラインなのかそうでないのかもわからない。

なんというか、本当に日本ではあり得ない話なのだと思うのである。

で、思いっきり文句のメールを書いて、「仕方ないので、どうやったらそのポスターセッションにアクセスできて役目を果たすことができるのか教えてくださいな」と担当者に出したが、返事はない。

まあ、そうはいっても管理人もラトビア生活が長いので

明日の朝誰かに聞いてみるか

という感じである。聞いてもわからなかったらそれはそれで知ったこっちゃない(笑)。問い合わせもしたし、それで回答がなければ管理人の責任ではない。

こういう事例がおそらく海外生活を始めてショックを受けるものなのだと思う。
一体誰に責任があるのか、自分はどこまでやるべきなのか。

全く日本人としては理解できないものである。


2022年12月28日水曜日

ラトビア郵便事情

ラトビアの郵便局はPasts.lvで数年前までは、まあそれは使い勝手の悪いものであったが、コロナ禍で色々と工夫がされたらしく、数年ぶりに使ってみたら結構便利になっていたので書いておきたいと思う。

まず、管理人家の近くには歩いていける郵便局があったのだが、経営状態が悪くなって閉鎖されてしまったのである。歩いて2−3分のところなら長蛇の列に並ぶのもそうそう苦ではないが車でようやくやってきた郵便局で長蛇の列に並ぶのはもうげっそりしてしまうわけである。

コロナ以前の郵便局で海外むけ小包を送ろうとすると

  • EMSと同様な複写系の送り状をその場で記入しなければならなかった
  • 小包の中身を郵便局で局員に見せなければならなかった。

ということもあり、大変面倒くさかったのだが、今は送り状は専用アプリでサクサク自分で入力して自分で印刷するもよし、郵便局で印刷してもらうのよし、である。さらに、もう小包の中身を見せる必要はなく、この点は局員に聞いてみたら

「関税が全部、X-rayで見るのでここで見せる必要はないですよ」

ということであった。

その結果、窓口での列は短くなり、とてもスムーズになった。ちなみに支払いはもちろんカードでOKである。

受け取りもだいぶ改善された。

受け取りの際にSNSでメッセージが来てそこに記されているリンクをクリックすると自動的に関税サイトへ飛んで納税できるようになったのである。納税すると数日後に小包を受け取ることができる。この時も最寄りの郵便局の郵便BOXの暗証番号が送られてきて列に並ばずに受け取れるという具合である。

ちなみに、郵便局は土日休みなのだが、大型ショッピングモールに出店している郵便局は土日も営業している。大型ショッピングモールなら駐車場にも困らないので便利である。

さて、宛先人不明の郵便はどうなるかというと、本来は送り主に返還されるのだろうけれど、ここでは特に単なる封書だと完璧に迷子になるのである。郵便配達人は記載されている住所のポストへ入れるだけなので宛名が正しいかどうかは確認しない。管理人宛の封書もこれまで何通も行方不明になっているようである。

2022年11月30日水曜日

イスラエルへ!

 リガからテルアビブ行きの飛行機は直行便で、戦争の影響でウクライナ上空を飛べないので少し迂回してのルートである。4時間10分であった。従来の直行便と比べても十数分しか長くなっていないのは幸いであった。リガ国際空港での通常のセキュリティーチェックでは最近ルールが変わったのか強化されたのか、預け入れ荷物の中にカメラなどの電子機器がNGとなっていた。そういうものは全て手荷物で持っていかなくてはならない。これに加えてTel Avivゆきの搭乗口の手前で更なるセキュリティーチェックが待っていた。がっちりボディーチェックもある念入りなものであった。

日本がコスタリカに負けてしまった日、実は女子バスケのW杯予選でラトビアナショナルチームがイスラエルナショナルチームを打ち破って出場を決めたのであった。そして次の日、管理人夫婦はリガからイスラエルへ飛び立ったのである。

搭乗を待っていると、どうもやたら背の高い若い女性たちの一群が目に入った。どうやらイスラエルのナショナルチームのようである。彼女たちは飛行機へ乗るとバラバラの席へ着いたが、何人かの選手は足元に余裕のある席への移動を搭乗員へお願いしていた。確かに彼女たちの身長でエコノミー席では手足を折りたたむように座っていなければならない。せめて廊下側の席に、と最後の最後まで苦労していたのであった。予約の早い段階で座席指定して非常口の横の席を確保していた管理人夫婦はなんとも申し訳ない気持ちになりながら座っていたのであった。

Tel Avivの空港では入国手続きは自動でパスポートを機械にかざすとそれをスキャンしてさらに顔写真を勝手にとるというものであった。この時機械から出てくる青いカード(B2)は重要でホテル宿泊時の観光客割引やら何やらに必要なのである。もちろん出国時にも必要である。

到着時の気温は20度。着陸した段階で機内も暖かくなり、ああ、南の国へ来たなあと実感したのであった。

2022年11月15日火曜日

車の名義変更手続き

当初、管理人家にある2台の車はディーラーに買ってもらおうとしていた管理人夫婦である。ラトビアでは車の個人売買は結構盛んなのだが、もし掲示板とかに出して売れた場合でもその後の名義変更手続きとかが面倒くさいんじゃないかと思っていたからである。だが、ディーラーの買取価格は期待はずれすぎて個人売買になってしまったわけである。すでにご報告のように2台とも比較的良い値段で売れた。中古車の個人売買の場合は税金もかからない。後は名義変更だけである。

ところが、実はこの名義変更はひどく簡単なのである。

車を買った人、つまり新しい車のオーナーがCSDDと言う日本で言う陸運局みたいな組織のHPでこの売り手の人からコレコレこういう登録内容の車の名義を変えたいです、と言うフォームに入力して(本人認証あり)、それを売り手(旧オーナー)へリクエストが届き、それを承認(本人認証あり)すれば良いだけなのである。ナンバープレートを変える必要もなく、全てがネット上で済んでしまうのである。

そんなこんなで、旦那の乗っていた9年落ちの車は驚くほどあっさりと新しいオーナーが乗って行ってしまったのであった。

2022年10月14日金曜日

車検でグッタリ

ラトビアの車検は原則1年毎に受けなければならないのだが、事務手続きや全ての手数料や税金の支払いはオンラインですることができる。専用アプリもある。そんな便利なのに何もオンラインで手続きすることなく車検場へ赴いて車検を受けようとしたら大変なことになった管理人夫婦であった。

まず、税金等の支払いを窓口でしようと番号札を引いたら80人待ちであった。
支払いを済ませてから別の番号札を引いて実際の車検を受けるための書類をもらって車検場に並ばなければならない。

仕方なく車の中でスマホで支払いをして、その後2番目の番号札を引いて20人待ちであった。待つことほぼ1時間、車検場に並んでほぼ1時間。まさかそんなに待つとは思わなかったので車検場で自分達の番が来るタイミングで旦那はスマホでZOOMミーティングがはじまってしまったのであった。

車検自体は10分で終わりである。

次回は全てオンラインで手続きを済ませてからにしようと心に誓った管理人夫婦であった。

2022年8月5日金曜日

海外に住む人の年金対策

海外で暮らし続けて年を取ったらどうするのか?というのはほぼ在外邦人全員の悩みでもある。 一つだけ、これから、もしくはもう海外で生活している若い人にはまだ遠い先の話で全くピンとこないであろう年金について考えておいてほしいと思うのである。

  1. とにかく働き続けること。そうすれば大抵の場合知らず知らずのうちに社会保障費から年金が積み立てられていく。
  2. とにかくちゃんと税金と社会保障費は払っておく。ごまかす手立てはたくさんあるけれど、必ず将来自分に返ってくるのだから。
  3. その国の私的年金制度をとことん利用すること。税金が戻ってきたりもするし、良い感じに運用できたりもする。
  4. 収入が多くなっても生活水準をなるべく引き上げない。一本千円のワインを収入が増えたからと一本二千円へとグレードアップしていく必要はない。グレードアップしていくと不幸になるだけである。後戻りはかなり辛い。
  5. 見栄を張らない。周りに合わせて流行を追いかける必要はない。むしろそれは罠みたいなものだ。

管理人は日本で働いていた期間の年金とこちらで働くようになった分の年金の積立で大体の65歳時点での年金額が予想できている。だが、それだけでは不安なのと国(ラトビア)が用意した私的年金の税金優遇措置などが魅力だったので、せっせと私的年金を積み上げている。これは55歳になるといつでも引き出すことができるものである。この私的年金はその年の購入額に合わせてその年の所得税の最大10%を還付してもらうことができるのである。ラトビアのように所得税が押し並べて高い国ではこれを活用しない手はない。日本で言えばイデコみたいなものである。

若いうちは年金なんて考えもしない。だが、それなりの年になってくると、ああしまった、と気づくことも多い。このままではいざとなったら日本へ帰って生活というのもできない、そんなことになってしまうのである。




2022年6月27日月曜日

日本の何かを解約するのはとても大変

 実はまだ日本のクレジットカードを持っている管理人である。

日本の銀行とその口座に紐づけられた銀行系クレジットカードなのだが、もう日本の口座に残高がほぼないので解約したいと思っていたのであった。だが、こういう解約系はとても難しい。カードのサービスセンターに電話をかけたらできませんと言われ、銀行で口座解約してくださいと言われれ、銀行にコンタクトしたが残高数百円を同じ名義のどこか違う銀行に移さないと解約はできないということであった。

電話サービスセンターやら何やらに日本の営業時間に合わせて電話した結果、解約はどうやらできないらしい。もう日本に住んでないんだから口座だって維持できなくて非居住者口座にしてくれるのかと思ったら、それもしてくれない。窓口へ出向けと。そういうことである。

電話相談の人が何気なく教えてくれたのは、そろそろ有効期限の切れるクレジットカードなので新しいカードが日本国内の住所に送られてくるのでそれを受け取らなかったらクレジットカード会社に返送されて一定期間保管された後に解約となるということであった。

全く、解約したいと言っているのに解約できないのはうんざりな日本のシステムである。

銀行口座ごと解約しようとしたのだが、それも数百円の残高があるためにできないという。いや、なら非居住者口座にしてほしいというと、それもできないという。もうどうなっているのかよくわからない。この数百円の残高を日本国内の同じ名前の口座に送金することができれば解約できるという。そんなのないわ。

確かに、日本で何かを解約するのはとても大変だった記憶がある。ラトビアへ移住するからとケーブルテレビや何やらの解約は本当に面倒くさかったのである。

クレジットカードなんて、日本で収入ないし口座残高数百円でしかも日本に住んでないから解約したいと言っても解約させてくれないのである。しかも日本の口座にこちらから入金するのは至難の業と多額の手数料がかかるのである。

日本の手続きに触れるたびにうんざりする管理人であった。


2022年3月12日土曜日

税金の申告@ラトビア

 3月は税金の申告の始まり月である。

大学でしか働いていない管理人夫婦は、特に申告するような税金はない。すべて大学や銀行から税務署へデータが行っていて、必要な税金はすでに納めてあるからである。だが、この年に一度の税申告は管理人夫婦にとっては楽しみの一つなのである。というのも、任意の年金ファンドを買うとその額と年収とに応じて税金の控除があるのである。これがまた、すべてオンラインで申請ができて、年金ファンドの購入額なども直接銀行からデータが行っているので、控除額の振り込み口座を入力するだけというような感じである。

この年金ファンドは3種類の中から選ぶことができ、55歳までは解約できないが、56歳からは自由に解約して引き出すことができる。そして56歳以降も買い続けて税金の控除を受けることができる。ただ、例えば今年買ったファンド分は来年まで解約して引き出せないというようなルールがあるだけである。

控除されて戻ってくる額はファンドの購入額と収入によるが、最大限に利用すれば、1年間に支払った所得税の10%が返ってくる。ラトビアは所得税率が高いのでこれは結構大きな額になるのである。ちょっとした海外旅行の費用を賄ってくれるぐらいの感じである。

そんなわけで、これほど楽しい税金申告はないのである。



2022年2月1日火曜日

日本の手続きはため息ばかり

 今日はねんきん定期便のお知らせメールを受け取った管理人である。

まだ年金受給には何年もあるが、お知らせがきたのならそれなりに気になって確認してしまった管理人なのであった。お知らせメールには、

「ねんきんネット」トップページの「利用者情報」に表示される住所をご確認ください。表示される住所とお客様がお住いの住所とが異なっている場合には、このメールの下にある「ねんきん定期便」「ねんきんネット」に関するお問い合わせ先又はお近くの年金事務所にご連絡ください。

とある。確認したところ、管理人の住所は違っている。それで連絡しようかとお問い合わせ先を確認すると電話だ。メールじゃ無理、ネットでの訂正も無理。電話しろと。
だが、管理人は知っている。そんなところへ電話しようものなら案内録音が流れてきっと長い間待たされるのであろう。国内なら良いだろうけれども国際通話でそれをされるといくらかかるかわからない。

やあ、オッケー。まだ年金受給開始までにはしばらくある。このまま放置決定である。

さらに、今日気がついてしまったことは、年金受給開始の手続きには戸籍謄本か戸籍抄本が必要だということである。海外在住だと住民票がないからである。(この記事を書いた後に、戸籍抄本ではなく在留証明で良いということがわかりました。ああ、よかった。)すると、戸籍抄本とかはどう取るのかというと、自治体ごとに対応は異なるが、直接本人が郵送で取り寄せることになるわけである。ある自治体では
「日本に居住している親族に頼んでください」
とか書いている始末である。
それは凄まじく煩雑な手続きを踏むからである。

例えば、戸籍抄本を取り寄せるためにはその発行手数料と送付にかかる料金がかかるのだが、クレジットカード決済はできない。日本円の現金のみ受け付けて、お釣りがある場合は日本の切手で返送という具合である。

日本国内ならマイナンバーがあってそれを記載すれば戸籍抄本など必要ない。

もう、ため息というより調べていると胃が痛くなってくる話ばかりである。

というわけで、今日は総務省の「ご意見」というところに、在外邦人にもマイナンバーを発行してほしい、という要望を出しておいたのであった。

2021年10月13日水曜日

欧州健康保険カード(European Health Insurance Card)

 EHICと呼ばれているカードである。

これは欧州経済圏内の国々で、旅行中の不意の病気や怪我の際にどこでも自国と同じような診察料や処置料で済むようにという目的のカードである。Brexitで英国はどうなったのかと思っていたが、英国でも使えるようである。以下にEUのカードのページを貼っておこう。

https://ec.europa.eu/social/main.jsp?catId=559

国によって、治療費を一旦旅行先の国の診察料で支払って、帰国してから払い戻ししてもらうケースや、自国と同じだけ支払えば良いケースとまちまちである。管理人にとっては旅行時になくてはならないカードなのである。

以前、リガからデュッセルドルフへ仕事絡みで行った時に、大量の血尿に見舞われて入院したことがあるのだが、その時もこのカードのおかげで何も支払わなくて良かったのである。もちろん、外国への旅行なので何かあった時のために旅行保険は必要だが、今の御時世、航空券をクレジットカードで買ったら付帯で海外旅行保険が付いて来たりするのでそれはOKである。

それならEHICはいらないじゃないかと思うかもしれないが、海外旅行保険を使うときの煩雑さや書類などが一切ないのである。カード提示だけでオッケーなのである。

さて、そんな便利で安心なカードなのだが有効期限が2年なので、もうコロナで切れてしまっているのであった。そこでもちろん楽しみにしている冬の旅行に向けてカードの申し込みをしたわけである。

コロナ前は直接事務所へ出向いて書類に必要事項を書き込み、その場でカードを受け取るというものだった。だが、今はコロナ禍なので、このカードもオンラインで申し込みして郵送してくれることになっていたのである。ラトビアの様々な届出やら申し込みを統括してできるサイトから申し込むだけで郵送されてくるようである。便利になったものである。

これで一安心である。後は旅行計画を充実させていくだけである。

2021年7月18日日曜日

ワクチンパスポート@ラトビア

 ラトビアでのワクチンパスポートの利用状況についてちょっと書いておこうと思う。

日本では色々とまだ議論されていると思うので、その議論の参考になれば幸いである。

ラトビアのワクチン接種証明書は個人の健康情報がパーソナルコードと呼ばれる個人背番号と紐づけられているので、入手するのは至って簡単である。ネット上で全て完了する。高齢でネット環境のない人には紙ベースでも運用されているのである。このワクチンパスポートはEUの枠組みにすでに組み込まれているのである。

最も大きな利便性はEU内での移動の際に自己隔離がいらないとか飛行機の搭乗に際してPCR検査がいらないとかである。だが、旅行をしなくてもワクチンを打っているかいないかでは大きな制限の違いがあるのである。

https://covid19.gov.lv/index.php/en/support-society/how-behave-safely/covid-19-control-measures

上のリンクはワクチンを接種したかもしくはcovid-19に罹患して回復した人とそうでない人との行動制限の違いの表のあるページである。

大きなところではやはり飲食店であろう。ワクチンを打っているか罹患して回復した人は店内で普通に食事をすることができることになっている。とはいえ、管理人はいまだレストランなどの飲食店で飲食を実際にしたことがないので感染対策がどうなのかはわからない。外から見る様子だと、もう屋外のテラス席などではもちろん仕切りもないし、普通にビールを飲む人々を見かけるのである。ワクチンを接種していないか罹患して回復した人でない場合は、屋内での飲食は禁止されている。

上のリンクの表の左列にはワクチン接種を受けていない人たちの集まりの場合、中央列はワクチン接種を受けたか罹患して回復した人たちのみの集まりの場合、そして、右列はワクチン接種を受けた人と罹患して回復した人とそうじゃない人の混合グループの場合が書かれている。つまり、ワクチン接種を受けた人と回復した人たちの集まりにそうじゃない人(PCR陰性、検査から72時間有効)が混ざると、途端に色々と制限が出てくるわけである。

これは今現在で決まっている9月からの新学期の授業形態にも多大な影響を与えるのである。
つまり、クラスの中にワクチン接種をしていない学生が一人でもいると、教室に入れる人数も学生同士の間隔もマスク着用の有無も変わってしまうのである。

日本ではおそらくこんなことはできないであろう。

色んな議論があると思う。これが同調圧力と思う人もいると思う。だが、それはきっと日本人と外国人との考え方の違いなのだと思うのである。日本では他人に迷惑かけないように生きましょうと教えられ、その教えを守るとこういう規則は同調圧力になる。だが、少なくともここラトビアでは自分にとって最良の選択は何かという個人主義が芯にあるので、あくまでも判断するのは個人である。ワクチンを打ちたくなければそれを貫けばいい。打たない自由は確保されている。ちょっと不便なだけだ。

2021年5月26日水曜日

旦那の年金手続き、その2

 引き続き、書類作成に励む管理人である。

実は本日、書類作成にちょっとした違和感を覚え、根本的な見直しをしてみたのである。
と言うのは、この書類がどこから送られてきたのか、ということである。そして、気づいたのである。これは普通の年金じゃない。

確かに、ちょっと注意深く考えてみれば、これは普通の年金じゃない。
旦那は日本で2年ぐらいしか働いていないのである。そんなことで普通の年金の受給資格には程遠いのである。そして、その送られてきた書類の送り主を見ると、年金機構じゃないのである。にも関わらず、pension = 年金機構 と思い込んでいた管理人は年金機構のHPを見ながら書類を整えようとしていたわけである。

実際、それは企業年金であった。

研究所を退職するときに、旦那も管理人も何やら年金の脱退一時金というのをもらったのである。だがまあ、年金なんて遠い先の話だと思っていたのでろくに調べもせず、そのまま現在に至る、という経緯である。普通の年金とは全く別物だったわけである。だが、どちらも同じ書類を使っているようで、関係ない年金機構のHPへ行っても送られてきたのと同じ様式の書類が出てくるのである。おそらく大きな違いは、年金機構の年金はラトビアへならユーロで送金してくれるが、企業年金は米ドルでの送金のみらしいのである。というわけで一部書類の作り直しである。

よかった気づいて。というか、年金について無知すぎる管理人であった。

とりあえず、一息ついて、ちょっと冷静になって考えてみると、

「あれ、この企業年金、管理人ももらえるんじゃ?」

という考えに行き着いた。旦那も管理人も同じ職場で働いていたわけである。そこで、年金関係の書類をゴソゴソ集めてきてみたら、なんと、もらえるのである。もう、今までねんきん定期便だけ見ておけばOKだと思っていたのだが、全然別のところに別の年金があったわけである。

いやはや、危ない。

まだ管理人の受給年齢まではだいぶあるというものの、もらえると思っていなければ何も行動を起こさずにもらい損ねていたかもしれないのである。

ああ、よかった。気づいてよかった。


2021年5月25日火曜日

旦那の年金受給申請に着手す

 リガのアパートに日本の年金の書類が届いていたのであった。

旦那はホクホクで、「日本の年金が貰える!」と喜んでいた。だが、日本の手続きの面倒臭さを周知している管理人としては、ここからが正念場と腹を括るしかない状況である。

さて、日本で働いたことのある外国人は、厚生年金分は大抵払い戻ししてもらって帰国している。だが、それでもある年齢に達した時に貰える年金があるのである。うちの旦那の場合は2年間日本で働いて、それに相応する分が年金として今年からもらえる。年に一度ちょっとラトビア的には豪華なディナーを夫婦で食べられるかな、ぐらいの金額だが、それが毎年ずっと続くのをもらわない手はない。

それにしても、何しろ何もかもの手続きが物理的な郵送ベースなのである。

住所変更一つオンラインでできない。だいたい、e-mailアドレスを書き込む機会が全くない。つまり、どんな質問もメールやオンラインで受け付ける機会がなく、全てが郵送なのである。その、郵送で送った書類をきっと独自のデータベースとかそんな感じのものにぽちぽちと入力しているのだろう。なんという非効率。そして、きっと何か記述に不備があったりすると、郵送で「ここ間違ってるから訂正して送り直してください」とか言ってくるのだろう。

送られてきた説明書類は数年前に作られてその後精査されていないもので、平気で間違った情報が書かれている。年金機構のHPへ行くと、各国での年金受け取りの通貨が一覧表になっていて、例えばラトビアはユーロでの送金と決まっている。これは受け取り者が選べるものではない。だが、送られてきた書類には「送金は全て米ドルになります」と書かれている。普通、欧州だったら大抵の人が複数通貨の口座を持っている。だから送金先の銀行口座は普通通貨ごとに別々になっている。それで、ああ、そうか、米ドル口座じゃないとだめなのね、と思って米ドル口座情報を送ったら、きっとその後トラブルになるのだろう。

そんな情報も年金機構の英語HPには全く書かれていない。

日本で働いて自国へ帰った外国人に意地悪しているとしか思えない処遇である。

管理人が理研で働いていた時代は、それは沢山の外国人研究者が同僚だった。彼らはちゃんと年金を貰えているのだろうか?ちょっと心配になったのであった。


2021年5月18日火曜日

困った時の卵サラダと税金の申告

 今日は買い物に行く予定だった管理人夫婦である。

何を買いたかったのかというと、ハンギングバスケットである。去年は買いに行くのが遅れて、結局自分で作る羽目になったので、今年は早めにと思ったのである。だが、あいにくの雨で、この時期の花屋産は屋外営業なので、じゃあ、見合わせようかとなったのである。

外出のついでに何か食べ物を買えばいいや、と思っていたので、冷蔵庫には大したものが残っていない。苦しい時の頼みの綱の卵でさえ、たった3個しか残っていない。ハムも残り少ない。

そんな時はたまごサラダである。

たまご3個を茹でて、適当にきゅうりやピクルスやハム、それにまだ残っていた二十日大根、これらをサイコロ状に細かく切って、ハーブをこれでもかと刻んで入れて、サワークリームとマヨネーズと塩胡椒、マスタードで出来上がりである。

刻んで和えるだけ。だが、卵が入ると美味しさと満足度が急激にUPし、昼食ならメインにもなるボリュームとなる。冷蔵庫にあった粉チーズも投入した。

管理人はたまごサラダが大好きである。なんだか懐かしい味だからだ。小さい頃によく母が作ってくれた優しい味。母のたまごサラダには野菜は入っていなかったが。

実際、このたまごサラダはケトジェニックダイエットにぴったりである。野菜とタンパク質と程よい油。ちゃんとマヨネーズやチーズの脂が入っているので結構腹持ちもするのである。もちろん、トーストしたバゲットに乗せて食べたらもっと良い。きっと止まらない。


さて、今日は年一回の税金の申告をした。

わざわざ好き好んで税金の申告をするのには訳がある。還付金があるからである。
手続きは至って簡単。管理人の銀行口座と個人番号が紐づけられているので、自動的に税務署が計算してくれていて、管理人は確認するだけである。個人認証システムを使えば全てオンラインでものの数分で済む。

管理人は日本で言うところのidecoみたいな個人年金を毎年買っているので、そのおかげで所得税が減免されて還付金がもらえるのである。ラトビアの年金は3段階あって、そのうち2段階は任意である。管理人は年齢条項で3段目の個人年金を毎年買っている。これには所得税の部分免税があるので、毎年収入に合わせて買っている。56歳からはこの個人年金を普通に引き出すことができる。ただ、直近の年に買った分は翌年まで引き出せない。

そのほか、子供の教育費、家族の医療費なども減免事項なのだが、それも税務署のサイトで入力して支払いレシートの画像などをアップロードするだけで良いのである。

管理人が移住してきた2005年にはオンライン手続きはほとんどなかったが、今はもう大抵の行政手続きはオンラインで完了できるのである。