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2024年4月28日日曜日

20℃

今日はなんだか初夏のような気温のリガであった。
冬の間にだいぶ汚れてしまったアパートのテラスを掃除した管理人である。大体のゴミや埃を掃き掃除で取り除いた後に、薄めた洗剤液をテラスに撒いてブラシでゴシゴシ擦るというものである。テラスは屋外用のタイルなのでそうやって掃除をしてやると全く気持ちの良いほどに綺麗になるのである。天気の良い日を選べば1時間ぐらいで乾いてしまう。テラスの家具も掃除をして、夕方ぐらいからは日差しも和らぐので、暖かい日曜の夕べをテラスで過ごすことができたのであった。

今日はなんでテラスに座ってるの?

テラスに座っているとどこからともなくグリリの匂いが漂ってくる。来週はラトビアも日本のように連休である。我が家のグリリももうすぐである。

2024年4月22日月曜日

今日は朝から雪であった。

まるで吹雪のようにジャンジャン雪が降って芝生の上にうっすらと積もるという具合であった。明日の火曜日もまた雪のようである。

この時期はもうほとんどの人が自家用車のタイヤを夏用タイヤへ交換してしまっているので、それで雪がうっすらと積もった道路を走ると危険である。極力リモートで仕事をし、どうしても職場へ出勤しなければならない人は自家用車の使用を控えて公共交通機関を利用してほしい、とリガ市は訴えている。そんな感じなので、今日と明日は「雪チケット」が導入された。雪チケットというのは公共交通機関をタダで使える仕組みで、要件としては車検証もしくは車の登録証を交通機関の運転手に提示するわけである。運転免許証ではダメである。というのも、リガ市としてはこの雪の降る2日間の自家用車の運転をやめさせたいので車を使わせないようにならないと意味がないのである。運転免許証の提示ではなく、車の登録証を提示させることによって自家用車が街中へ出るのを防ぐわけである。

まあ、そうは言ってもどれぐらい効果があるのかはわからない。悪天候であればあるほど人々は自家用車で通勤やら用事やらを済ませにいきたくなるものである。

春の中断であった。

2024年4月19日金曜日

白内障のレンズについて

普通に目が健康な人なら白内障のレンズをマルチフォーカルのものにすると一気に老眼からも解放されてメガネなし生活を送ることができる。実際、管理人の友人で80歳ぐらいのイスラエルのご夫妻は二人とも多焦点レンズを入れて快適に毎日を過ごされている。管理人の友人も白内障ではなくても早めにレンズを入れてメガネから解放されている人たちもいる。そんなこんなで管理人も白内障用の多焦点レンズを入れたいなあと貯金までしていたわけである。多焦点レンズは保険が効かない場合がどこの国でも多いからである。

だが、残念ながら黄斑前膜などの網膜系の疾患がある場合は多焦点レンズは使えないという。その理由はさまざまあるが、黄斑前膜を手術で取り除いても網膜上に歪みが残る場合もあるので高価なレンズを入れてもさほどの効果が期待できないかもしれないということと、膜を取り除いた後に引っ張られていた網膜が少し後ろへずれることによって術前より視力が近眼方向へ動くことがあるのでよくわからない、ということがある。そして何より、多少点レンズでは目の中に入ってくる光量を各焦点に振り分けるために単焦点レンズと比べるとコントラストや解像力が弱くなるということである。網膜に疾患があるのにコントラストや解像力が弱くなるということは見えにくくなるということである。

そんなわけで、管理人の場合は単焦点レンズの一択である。ただ、単焦点レンズでもmonofocal IOL with enhanced intermediate functionという種類のものは黄斑前膜の術後装着でかなり良い結果が出ているという論文を見つけたのでそれが使えるかどうかを担当医に聞いてみようかと思っているわけである。

2024年4月18日木曜日

黄斑前膜 その2

診断もついたし手術の日取りも決まったので、それなりに下準備としてこの黄斑前膜とは何者なのか、何でそんなことになったのか、そしてどんな手術をして経過はどんな感じなのかを調べてみた管理人である。

まず、黄斑前膜というのは加齢とともに起こる確率が高くなるものであるということである。その理由は、加齢とともに硝子体というゼリー状で眼球のほとんどのスペースを埋めているものが部分的に液状化し、本来は網膜にピッタリくっついていたものが剥がれてくることに由来する。剥がれる時にその硝子体の一部が眼底の黄斑部分に残ってしまうと、それが膜化して黄斑前膜となる。管理人には思い当たる節がある。コロナ禍で管理人は目の端に閃光をみたのである。さらにその直後に飛蚊症が出てきた。これはまさに硝子体が網膜から剥がれる時に見えるものでその時は「やば、網膜剥離起こしてるかも」と思ってその場ですぐ眼科医へ直行したのであった。幸い網膜剥離は起こしていなかったが、硝子体が少しづつ網膜から剥がれつつあるのは容易に想像できたわけである。その過程で硝子体の一部が黄斑部に残ったのであろう。

というわけで、心当たりはあるのである。

治療法は手術のみである。手術のタイミングは色々あるらしいが、管理人のようにすでに歪みが見えている状態なら良いようである。手術は硝子体を少しづつ抜き出して空っぽにした後に黄斑部にくっ付いている膜をピンセットで剥がすというものである。考えただけでも気持ち悪いというか手先の器用な医師じゃないとそれ無理なんじゃ?と思うわけである。でもまあ、仕方ない、医師に頑張ってもらうしかない。そして、手術は部分麻酔だということである。寝ている間に終了というわけにはいかない。手術中も意識はある。全くもって怖すぎる話である。流石に手術後は病院に一泊である。またか、また入院なのか。

術後の経過はあまり情報がない。が、大抵の経験談では視力が戻って良かったとかスッキリ見えるようになったとかそういう感じなので、そうなると信じるしかないようである。

まあ、現状としては右目の視力だけで文字を読んでいるような感じで、そこに歪んだ左目の情報が重なってなかなか読みづらい。大抵はコンピューターの画面上の話なのでフォントを大きくしたりして凌いでいるがどう考えても限界は近い。手術してこの歪みを除かないとどうしようもないわけである。

さて、次回は同時に行う白内障の手術と眼内レンズについて。

2024年4月17日水曜日

黄斑前膜

 半年以上前から何だかものが見えにくくなっていて、片目づつ見方を比べてみたら左眼の見え方が歪んでいることに気づいた管理人である。

こう、格子状のものを見ると歪んで見えることに気づくのである。それも左眼だけである。

どう考えても何かよからぬことが起こっているわけである。というわけで眼科医で診てもらった管理人である。当初は白内障なんじゃないかとかもっとやばい場合は緑内障なんじゃないかとか色々と心配したのだが、それは黄斑前膜というものであった。何らかの原因で黄斑部という眼底の一番視力の出る部分に薄い膜が張ってしまって、それが寄れてシワみたいになって、それを通してものを見ているために画像が歪むのである。

OCTという機器で目の中の画像解析をするとあっという間にわかるようで、眼科医さんたちは、あー、これね、と画像を見た瞬間に皆で頷いていたわけである。

さて、治療には手術が必要だということで、ラトビアにこの手術ができる眼科医はとても少ないらしい。手術するなら年齢も年齢なので白内障の眼内レンズ設置も同時にやってしまった方が良いという提案であった。というわけで白内障の眼内レンズ設置もすることにしたのであった。だが、いずれにしても網膜の病気でその膜を取り除いたからといって網膜のシワが伸びない場合もあるらしく、そうすると高価なマルチフォーカルのレンズを入れても歪んでるとなることもあるので、単焦点しか入れられませんということであった。残念。メガネとはおさらばできないようである。

2024年4月15日月曜日

花冷え

リガは地味に花盛りである。

楓の花も咲き誇っているし、梅の花が満開である。レンギョウも咲いている。クロッカスがもう終わりで地植えのチューリップが開花してきている。

ところが、リガは現在、花冷えとも言える冷たい温度に包まれている。夜は0℃近くなり、日中でも一桁の気温である。ぴえちの散歩でもいちいち出かける前に温度を確認してダウンジャケットにするのかどうかを決めなくてはならない。ヒートテックの全身タイツ状態からも抜け出せない。

ただ、気がついたら日はだいぶ長くなった。日の入りは20:30である。

2024年4月13日土曜日

卒論

今年は歯学部の卒論テーマが足りないので歯学研究科以外からも協力してくれると大変ありがたいです、というので、まあ、一人ぐらいは受け持ってもいいかと卒論テーマを提案したら二人引き受けることになってしまった管理人である。歯学における分子生物学や遺伝学の重要性を訴え続けてきた管理人としては、とりあえず一部の学生には届いていたんだなあと、少し嬉しく思っているのであった。

卒論と言っても、テーマを決めてそれに関する論文を集めて読んで総論をまとめるというような文献ベースのものである。

歯医者や口腔外科になるような学生さんたちにとっては分子生物学も遺伝学も「これ必要なんですか?」と疑問に思う分野らしく、毎学期に一定数は「必要ないと思います」とアンケートに答えてくる学生がいるぐらいである。だが、もう歯を削ったり矯正をしているだけでは将来的に歯医者も成り立たなくなってくる。最近は歯の発達に関する遺伝子の研究が盛んになってきていて、近い将来薬で歯を再生させることができるような研究も出てきている。そういう、近未来を見据えた技術の文献レビューをやってもらおうと思っている。世の中の技術はどこへ向かっているのか、それが実現しそうだとなった時に少なくとも知識さえあれば臨機応変に対応できるものである。そんな助けになる卒論にしていきたいなあと思う管理人であった。

2024年4月11日木曜日

ゲーム感覚

 最近気づいたのは、データ解析はゲーム感覚だから面白いんだ、ということである。色々と攻略しなくてはならないポイントがあって、それを乗り越えると結果が出る。結果はデータの良し悪しにも左右されるので全く使い物にならない場合もある。だが、管理人にとって面白いのはその結論に行き着くまでの工程で、結果自体ではない。

データの良し悪しは何に左右されるかというと、最初の計画である。最初に建てた計画が順当ならそれなりの結果が出る。最初の計画が杜撰だと大抵の場合は結果も捗々しくない。とても単純なのである。

なので、データ解析をする身としては、計画当初から会議に参加して色々と意見を言いたいところではあるが、なかなか呼ばれないのである。逆に言えば、計画当初に呼ばれていないので責任はないですよとも言える。

さて、今日は白樺の花が咲いていた。地味に花盛りである。

2024年4月10日水曜日

黄緑色の春

リガはとにかく木が多いので、春はその若葉がとても美しいのである。

眩しいような黄緑色が小さく小さく今までただ黒い影を落としていた枝に現れる。その小さな黄緑色が少しづつ大きくなって辺りを埋め尽くしていくのである。そして、一斉に楓の花が咲くとリガは黄緑色のホワホワしたものに包まれるのである。

春は本当に命の強さを見せてくれる。マイナス気温を乗り切ってこの黄緑色の春が訪れると、大きく息を吸って、もうちょっと働いて、夏の休暇を目指すことができる。

なぜか日本旅行から帰ってきてデータ解析依頼が目白押しである。初耳なんですけどそれ管理人が解析することになってるんですか、という感じのものが多い。そしてなぜか急いでいる。まあ、頼られるのは必要とされているということなので、悪くはない。ただやらなければいけないことが毎日あると疲れてしまう。今週末はバルコニーを掃除してこの黄緑色の春を楽しみながらゆっくりしたいなあと思うのであった。

2024年4月8日月曜日

日常

10年ぶりの日本一時帰国が終わってから、色々と考えることが多かった管理人である。考えても仕方ないのだがまあ考えるのである。

在外邦人に限らず、人生は割と行き当たりばったりである。その時になってみないとわからない。なんの長期計画も無駄だということである。

管理人はそこそこ年金がもらえる年までは働こうかなとか考えている。でもそれも叶うかどうかわからないし、それが最善なのかもわからない。行くところまで行って、立ち止まって考えて決めればいいのでは無いかと思うわけである。

ただただ、思うのは、この日常がずっと続いてくれればいい。それだけである。毎年同じお祝い事をして、同じ料理を作って、同じ花を見て、旦那とハグして、今年も一緒にクリスマスを迎えられたね、とか、それが一番大切なのだと思うのである。

眠るぴえち。


2024年4月4日木曜日

日本の感想(お買い物)

同行のラトビア人夫妻は日本へ行く前からお買い物リストを作成していて、それらを余すところなく購入してご満悦であった。一方管理人は買い忘れが多々あって、なんだかガックリである。

日本のものは大抵の場合高品質でお値打ちのものが多い。友人は亀のこたわしの噂をどこからか聞きつけ、築地でゲットしていた。ドラッグストアでも大量買であった。

管理人が買ったのは、包丁、砥石、鱗取り、型抜き、日本の出汁パックと、泡で出てくる液体石鹸入れ、ジャンクな柿ピーとか、箸、小さめの急須、激落君、ぐらいである。もちろんユニクロは買いだめした。

帰ってきてから、ああ、もっと100円ショップを楽しみたかったとか色々である。買い忘れたものはたくさんある。

包丁の切れ味は最高である。この夏に鮭を丸ごと捌くのが楽しみである。築地の包丁屋さんはそれは丁寧に相談に乗ってくれた。管理人は出刃を買ったのだが、その刃渡りから重さから親身なアドバイスで本当に手にフィットする出刃を手にすることができた。

幸いにも友人や従兄弟たちがたくさんお土産をくれたので、それを少しづつ消費している毎日である。心のこもったお土産は、一つ一つ食べたり使ったりするたびに思いが伝わってくる。このお土産を選んでくれた背景も浮かんでくるのである。