1ヶ月に及ぶ夏休みが明けたその日に大学院生からメールを受け取った。
そこにはデータ解析で相談したいことが山盛りなのでZOOM会議をお願いしたいということが書かれていたのである。生データは休み中に受け取っていたので、
やれやれ、まだ大半の人が夏休み中だと思ったのに、仕方あるまい。
とデータ解析をして次に進むべき方向とその指示をまとめてZOOM会議をすることにしたのであった。管理人の夏休みの間にその大学院生は色々と手を尽くして大学の統計部門にも相談して一緒に解析したらしいのだが捗々しい結果は何一つなく、これで大丈夫なのだろうかと不安になったらしい。
管理人が解析したところ、別に何も良い結果がないということはなかったのである。
最近の学生さんたちは皆こぞってAIを使って宿題やらレポートやらをしているというのにこの院生さんは使っていないのだろうか?と少々疑問に思いながらZOOMに挑んだわけである。
そんな悲観するような解析結果じゃなかったよ。よかったね、これで検体数を増やしてやっていけるね。
よかったです。ところでAIを使って解析してみたのですが、ちょっと違った結果が出てきて、これはどう解釈したら良いのでしょう?
そう。AIに生データは投げてみるもののそこから出てきた結果がどのように導き出されたのかとか解釈と扱い、そんなものが追いついていないようなのである。
管理人も解析にAIを利用する。だが、それはAIがどのようにして解析したのかをコードで書き出させて自分で再現性を確認したりしている。AIを使うと時々自分の見落としていた条件なんかを気づかせてくれたりするのでとても重宝である。
ただ、学生さんのAI利用はちょっと問題がある。AIが出してきた結果や結論を自分で追随してそれで合っているのかどうかの確認をしない場合が多い。
大抵の院生さんは統計学が嫌いである。日本では医学部や歯学部に行く学生さんは理系であることが多いが、ラトビアではそうでもない。なので統計学は毛嫌いされることが多いのである。ただ、AIが解析した結果が妥当かどうか、そもそもAIに正しく「こういうふうに解析して」と頼めているのかどうか、甚だ疑問なのだなあと思った管理人であった。