10日ほどスペインはガリシア地方からバスク地方を旅行してきた管理人である。
スペインの地図で左上の方にあるガリシア地方から右上の方にあるバスク地方へと鉄道で旅するというものである。旦那のセミリタイア記念旅行というか、お疲れ様旅行である。
今回の鉄道の旅はCosta Verde Expressというスペイン国鉄が企画しているいわゆる豪華鉄道の旅で5泊6日寝泊まりは電車の中のキャビンである。キャビンには専用のトイレとシャワーブースが付いていて居室は昼間はソファーに夜はダブルベッドになる個室である。3食付き、朝食はバイキング形式で、昼食と夕食時にはアルコールもほぼ好きなだけ飲めるというものである。昼食と夕食のどちらか一つは列車内で他の一つは停車先の地元レストランでコース料理という具合である。その他停車先ではバスツアーやら街歩きのガイドツアーなども含まれる。ちょっとお値段は張るのだがその土地土地での名産などを盛り込んだ食事とツアー、そして徹底したおもてなしの扱いはその価値があるというものである。
ツアーの申し込みはネットで完結である。
ツアー初日から最終日までガッツリと予定が組まれているので、出発地と到着地での前泊後泊は必要である。結構人気のツアーらしくほとんどの日程が売り切れているという状態である。
今回管理人夫婦が申し込んだのは出発地がSantiago de Compostelaというキリスト教の聖地の一つからBilbaoへと向かうものである。Santiago de Compostelaというのはお遍路さんのように歩いて巡礼する場所で100km歩いて途中にあるスタンプを集めると巡礼の証明書が発行される。近年では宗教的な理由ではなく長距離ハイクとして人気を集めているということである。実際行ってみるとものすごい数の巡礼者が集まって来ているのである。管理人夫婦の選んだものとは逆のコースのツアーにすればなんとなく巡礼気分も味わえそうなものだが、フライトなどの都合でこの巡礼地が出発地点という旅となった。
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| とにかくものすごい人が集まるサンティアゴ・デ・コンポステーラ |
ここで前泊2泊したのだが、どうやら10月は暑い夏を避けての巡礼のピークシーズンらしく宿はびっくりするほど高かったのであった。サンティアゴ・デ・コンポステーラはガリシア地方で特にタコが有名である。管理人夫婦はとりあえず市場で地元の魚介類を食べることとした。

市場の中には地元の魚介類をその場で食べさせてくれる小さなバーがたくさんある。
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| 貝のバター焼き。貝類に飢えている管理人夫婦はこのほかに2種類の貝を注文。さらにエビの盛り合わせとワイン一本で80ユーロであった。安い。 |
さて、サンティアゴ・デ・コンポステーラはとても坂の多いところである。結構キツイ。高齢の人もたくさん訪れて来ているのだがどうやら高齢者の大半はツアーのようで市内の移動も乗り物で送り迎えのようである。
そして列車旅行の当日は大聖堂の真横に位置する元修道院だった高級ホテルから始まるのである。列車ツアーへのチェックイン、そして荷物はそこで列車スタッフが預かってくれて身軽になる。ガイド付き市内観光を経て昼食はその高級ホテルのレストランでコース料理である。だが、ここからこの旅のもう一つの試練が始まるのである。それはコミュニケーションである。
この列車ツアーに参加するのは二十数組のカップルである。その乗客が同じレストランで食事をするとなると隣の席や向かいの席の人たちと話しながらということが必須である。乗客は3分の2がスペイン語話者、3分の1が英語圏からの旅行者である。スペイン語話者の大半はスペインからではなく南米からである。英語の苦手な人もたくさんいる。その中でデュオリンゴのみのスペイン語力で開拓していかなくてはならない。英語圏から来た人たちはガチの英語勢な上に早すぎたり地方の訛りがあったりとなかなか手強いのである。まあ、とにかく、隣やらお向かいやらに座っている人となんの言葉も交わさずに黙々と食べるのは失礼なので話すのだけれど、これは結構疲れる。少しラトビアの病院検査サバイバルを彷彿とさせるものもある。
その昼食の後は大型バスで列車まで連れて行ってもらって乗務員の紹介、ウエルカムドリンクである。そして電車は走り始め、次の停車駅で車内のディナーである。

