AI (人工知能)などというと何だかSFみたいに聞こえるのだが、もうすっかり身近なものになってきているという話である。
特に管理人の目を引いたのはChatGPTという対話型のもので、例えばGoogleで検索するときにはキーワードを使って結果はさまざまなウエブサイトのリストなわけだが、このChatGPTでは対話形式で答えてくれるわけである。例えば、
「犬を飼うのでどんな名前がいいか教えてください。」
と質問すると
以下のいくつかの名前が適しているかもしれません:
- Max
- Bella
- Charlie
- Lucy
- Rocky
- Daisy
- Cooper
- Sadie
- Bailey
- Zeus
- Finn
最終的には、自分とペットのパーソナリティに合った名前を選ぶのが最善です。
と答えてくれる。元々は英語版で、それを日本語に訳してくれているようなので犬の名前は英語ばっかりである。 もちろん無料で使えるのである。
この質問を続いて
黒い犬でメスです。良い名前はありますか
に変えると名前リストが変わってくる
- Raven
- Onyx
- Shadow
- Coal
- Midnight
- Noir
- Jet
- Ebony
- Sapphire
- Licorice
だが、実はこのChatGPTには無限大の使い方があって、テクノロジーに敏感な学生さんたちはもうすでにこれをダウンロードしてアメリカでは試験対策に使っているということなのである。というわけで管理人のコースの試験問題がこのアプリでどのぐらい正確に答えられるものなのだろうかという検証を行なっているのである。
その結果、まあ大体半分ぐらいは割と良い答えが返ってくる。全然ダメなものもある。それは質問の仕方によったり、分野だったり色々な要因があるわけである。こんなアプリは使っちゃダメですと言ってもこっそり使う者はいるわけで、いたちごっこである。というわけで、このアプリをこっそり使うものがいる前提で試験対策をしなければならない。面倒だが仕方ない。公平な採点をするためにはなんとか策を講じなければならない。
さて、そんなゲームチェンジャー的なアプリだが、学生の不正利用への対抗策を考えるだけでなく、自分にとってどんなメリットがあるのかを考えると事態はもっと明確かつ簡単になってくる。
みんながこれ使って試験をなんとかしようとするんじゃ、先生もこれ使って問題作っちゃおうかなー(笑)
ということで、問題を作ってねとアプリに頼むと作ってくれるのである。特に四択問題とか作るのが面倒な問題を、これこれこういう分野について医学生向けに四択問題10問作って!と頼むと作ってくれるのである。もちろん、全部が全部良い問題ではないが、10問あったら使えるものが少なくとも2−3問はあるわけである。それを繰り返すとあーら不思議、自動的に4択問題の問題集が出来上がるわけである。
このチャットボットは人生相談すら乗ってくれる。
「今、57歳ですが、この先の人生が不安です。」
という問い(管理人は全然不安に思っていない)に対し、
「不安な気持ちを乗り越えるためには以下のことが有効かもしれません:
- 未来に対するビジョンを持つ
- 自分の意思決定権を認識する
- 新しいスキルを学ぶ
- ボランティア活動に参加する
- トラベルする
- 経済的なセキュリティを確保する
- 健康維持のために適度なエクササイズをする
- ソーシャルコネクションを維持する
- 心身ともにバランスの良い生活を送る
- 専門家に相談する
改善しない場合は、専門家(カウンセラー、精神科医など)に相談することをお勧めします。」
とか答えてくれる。元は英語版なのでちょっと訳がおかしいけれどもまあなんとか。
エクセルの関数がわからない時も一発で答えてくれるし、英文の文法チェッカーとして使うこともできるし、要約とかも作ってくれる。いやはや無限大である。もうわからないことはとりあえず聞いてみるという使い方ができるのが大変新しいところである。だが、もちろん注意事項は鵜呑みにしないこと、である。