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2025年8月8日金曜日

鶏ハム

先日、サマーハウスのある街の唯一のカフェテリアで鶏肉をトッピングしたサラダを食べたところ美味しかったので自作しようと思い立った管理人である。

そのサラダはレタスがベースでちょこちょこと小さなあまり味の濃くないオリーブが入っているぐらいであった。そこにトッピングでチーズやら鶏肉やらを選べるという具合である。ドレッシングはシンプルなビネグレットでお皿の淵にバルサミコ酢が垂らしてあってお好みでというものであった。鶏肉は胸肉をおそらく茹でたものであった。というわけで自作にあたってどう鶏胸肉を茹でるのが良いか、というところから始まるのである。YouTubeにはたくさんの「鶏ハム」レシピがあるのでそれを参考に自作することとした。

日本の鶏肉とラトビアの鶏肉には実は大きな違いがある。それは大きさである。

ラトビアの鶏肉は全てが若鶏のものなのでいかんせん何もかも小さい。日本の動画を見ていると胸肉ももも肉も大きさとしては日本のものはラトビアのものの約2倍である。そうすると調理時間を加減しないとパサパサになってしまうかもしれない。

というわけで、調整済みレシピで、

  1. 均等な厚さになるように胸肉を開く
  2. 適当に塩して10分置く
  3. ラップとアルミホイルで成形して熱湯で3分茹でる
  4. 火を止めて30分放置
  5. 湯から取り出して室温で1時間放置
  6. アルミホイルを剥がして適当な容器に入れて冷蔵庫で保存

である。 

左、3分茹でる。右上、火を止めて30分放置後室温で粗熱をとったらアルミホイルを取り除いて冷蔵保存。右下、今回は生のディルを巻き込んでみた。500g入りのパックに四枚胸肉が入っていたということからもいかに小さい胸肉かお分かりいただけると思う。

日本にはサラダチキンなるものがコンビニで買えるということで大変羨ましい。だが、この自作鶏胸肉ハムも捨てたものではない。管理人は主な目的として朝食用をイメージしているのだが、ワインのつまみにも最適である。

2025年5月22日木曜日

紫のスープ

まずはこれを見ていただきたい。

旦那が作ったスープ。この写真ではちょっと赤っぽく見えるが実際はもっと紫色のスープ。

ラトビアではビーツ料理が色々とあるのでピンクのスープやポテトサラダなどに最初はギョッとさせられるものである。だが、もうかれこれ20年も住んでいるとピンクの食品は普通に格下げ済みである。今回驚いたのは紫だったからである。

この写真は骨付き鶏肉で出汁を取って具にはニンジンとジャガイモ、そして少しご飯が入っているというものである。一体何がこのスープの色を紫にしたのか。

それはにんじんである。

いつものスーパーでいろんな色のにんじんのパックを買ったのである。旦那は普通のオレンジのにんじんと黒いにんじんを使ったという事なので、紫いろは黒いにんじん由来だと思われる。
いろんな色のにんじんのアソート。この黒っぽいやつを使ったそうな。

黒っぽいにんじんはアントシアニンを多く含むので、まあ、スープが紫になってもおかしくはないわけである。

ちょっと驚いた管理人であった。


 

2024年12月24日火曜日

メリークリスマス2024

 ラトビアではクリスマスは25日に豪華な料理を食べたりして祝日モードになるので24日のクリスマスイブは割と控えめである。我が家では一応ママの言い付けを守って肉なし卵なし牛乳なしデーである。と言うわけで23日に用意した鯉の料理を中心に食べると言うわけである。

今年の鯉はスーパーのネット注文で買ったのだが、2匹やってきたのであった。いつものように少しサーモンを混ぜたミンチを作って茹でてゼリー寄せにするという感じである。今年は日本へ行った時に築地で買った出刃包丁と鱗取り、そして桜の花の形の型抜きが大活躍したのであった。やはり道具は大切である。

今年の鯉。普通の鯉とドイツ鯉(下)がやってきた。2匹で3kgちょい。
この大きくてびっしりついた手強い鱗が日本の鱗取りを使うとラックラク。

いやはや、日本で本当に良い買い物をしたと改めて思う管理人である。

今年の鯉料理。いつもと同じゼリー寄せ。

この鯉のゼリー寄せは鯉と少量のサーモンと塩しか入っていない。ソーセージ状に成形して茹でるのである。その茹で汁が煮凝りになるのだが管理人はゼラチンを投入してきっちり安心に固めると言う方法を取っている。本来ならゼラチンもきっと御法度なのであろう。と言うのもゼラチンは動物由来だからである。ママには怒られるのかもしれない。

このゼリーが大変美味しい。雰囲気としては鯉のつみれのお吸い物がゼリーになったと言う感覚であろうか。

ぴえちからもメリークリスマス!
あたちも塩味なしの鯉のゼリー寄せもらったよ。


2024年11月30日土曜日

ポルチーニのリゾット

割ときちんと糖質制限をしている管理人夫婦も旅行やたまの外食では炭水化物メニューを食べることもある。

旦那は特に旨味たっぷりのリゾットが好きで、とうとう自分で作ってみようと思い立ったようである。リゾットは管理人も好きだが自分で作ろうとは思わない。面倒臭いからだ。コメを炒めて油でコーティングしてからストックを少量入れてかきまわし続ける。ストックを足しながらずっとかきまわし続ける。しかもアルデンテで止めなければならない。面倒臭いの極致である。それでも旦那は挑戦したいということで、わざわざリゾット用の米を買い、鳥手羽でストックを作り、ポルチーニのリゾットを作るという。ポルチーニは夏にリトアニアで大量買いしてきた乾燥ポルチーニを使うということである。

パルメザンチーズを買い忘れていたのでチーズはモッツァレラである。

あまり期待はしていなかったのだが、素晴らしい出来であった。旦那グッジョブ。流石にきちんとチキンストックから自作しているので旨味は十分である。しかもちゃんとアルデンテに仕上がっている。ポルチーニの香り高いチーズリゾットであった。

2024年10月29日火曜日

カボチャをやっつける

先日、ブログでラトビアにはこんなカボチャがありますよという話を書いてから、なんだか無性にカボチャが食べたくなった管理人である。そこで、いつものスーパーのデリバリーでカボチャを注文したら巨大なカボチャがやってきたのであった。

比較になるようなものを一緒に写さなかったので、なんともわからないと思うのだが、これは総重量4kgのBlue Buttercupというカボチャである。

 このかぼちゃは唯一カボチャの煮物を作ると「なんとなく許せる」ものができるものである。用途はロースト、スープなどで生食には適さない。以前これの切り身を買ったときには煮物にしたのだが、ちょっと水っぽいかなという印象であった。今回はこれをどう調理するのが普通なのかの調査をしたわけである。このかぼちゃの場合は一律でまずはローストする、が普通のようである。大きめの切り身をローストしてピュレにしたりとか、キュービックに切ってローストしてサラダに入れてとか、色々である。今回、管理人家ではスープに仕立てたかったので4kg全てを厚切りにしてローストして一旦ピュレにしてスープに使い、残りは冷凍することにしたのであった。

写真右下が真っ二つに切ったところ。写真左下がオーブンでローストした後。写真上が完成系でトッピングにバルサミコ酢をちょっぴり。

さて、このBlue Buttercupというかぼちゃはローストするとそれはものすごく甘いかぼちゃなのであった。今回初めてローストしてみたのだが、ロースト後に皮(薄緑色の部分は普通に食べられるが、一番表面に薄い食感の悪い皮がある)を取り除くときに味見をしたら、衝撃的に甘い。その後フードプロセッサーでピュレにしたのだが、そのピュレと言ったら「栗きんとん?」というぐらい甘いのである。もちろん何も加えていない。ローストする際にオリーブオイルを塗ったぐらいである。

ぴえちが横で待機しているので時々ローストかぼちゃの端切れをあげたりするともう目を輝かせて

あたち、いくらでも食べます

とずっと動かずに待機していたのであった。

さて、結局2kg以上のピュレストックを冷凍し、1kg弱のピュレと昨日作った鶏のゼリー寄せのスープを使ってスープを作ったのであった。ピュレはローストカボチャを粉砕しただけなので濃厚すぎるというわけで鶏だし汁と牛乳で好みの感じになるまで薄めて塩コショウ、ナツメグ、そしてカイエンペッパーを結構投入したのである。出来上がりは、大変濃厚でかつ少しピリリ、そしてトッピングのバルサミコ酢で大変満足のいく仕上がりであった。冷凍ストックしたピュレがあるので、次回はもっと簡単に作れるのが喜ばしいことである。

ちなみに管理人調べでは、このBlue Buttercupという品種はもちろん西洋カボチャなのだけれど、日本の栗カボチャに近いというか、日本の栗カボチャはもともと西洋カボチャのbuttercupを元に品種改良されたものだということである。きっと元々のbuttercupよりもっと身に水分が少ないように改良されたのであろう。このbuttercupというカボチャはとにかくびっくりするぐらいロースト後が甘い。日本のかぼちゃの煮付けより甘い。日本の石焼き芋の蜜の入ってるやつより甘い。

調理法でいろいろ変わるなあ、と思った管理人であった。

2024年10月28日月曜日

鶏肉のゼリー寄せ

ゼリー寄せというか煮凝りというか、は旦那の大好物である。通常、我が家ではクリスマスやイースターなどに豚肉や牛肉で作るのが習慣なのだが、時々旦那がちょっとお高い惣菜屋で鶏肉のゼリー寄せを買ってきては朝食にしているのである。というわけで自作してみることにしたのであった。

材料は
鶏ドラムスティック 1kg
ローレル等香辛料
塩コショウ 適宜

である。

これらのものを電気圧力鍋に入れて、ドラムスティックにかぶさるぐらいの水を加えて高圧20分自然リリース、である。

ドラムスティックから骨とか皮とかを取り除いてほぐし、細かめのザルで越したスープに戻し、ゼラチンを加えて冷やし固めるだけである。

右下、ヒタヒタの水で煮る。上、骨と皮を取り除いてほぐしたもの。左下、ゼラチンを加えて容器に入れた状態。これを冷蔵庫で冷やし固める。

なんでまた作ろうと思い立ったかというと、ドラムスティックが1kgで3.4ユーロという特売に遭遇したからである。骨付き鶏肉は安くてお手軽に大変美味しい出汁が取れるのでゼリー寄せにはもってこいなのである。


2024年10月8日火曜日

うさぎ美味し

冷凍庫に貯めた肉類を少し消費しなくては、ということで今日は特にめでたい日でもない普通の日なのにウサギを料理することとした。

ウサギを一体丸々買おうとすると中央市場へ行かなくてはならないが、後ろ足だけ、とか前足だけ、とかならスーパーでも買うことができる。で、確か客人を家に招いた時に後ろ足を大量に買い込んで半分冷凍しておいたものなのである。いつもならパイレックスの蓋付き鍋に放り込んで200℃1時間半の後に生クリームをかけまわしてオーブンを止めて、余熱で30分とか放置するという感じなのだが、今日はふと目にしたオーブンの使用説明書に何やら色々機能があるらしいということを学んで、それを使ってみたのである。

普段はコンベンションというモードでしか使っていなかったのだが、説明書の中に肉別にどのモードで何度設定で何分という表があることに気づいたのである。それによるとうさぎはコンベンショナルモードだと200℃、True Fun Cooking モードだと175℃で60分から80分でとなっていた。後者は何やらファンが回ってオーブン内の空気をかき回すらしい。というわけで175℃70分で試してみたところ、奥さん、素晴らしく出来上がりましたですよ。

付け合わせはカリフラワーとニンジンの蒸し煮。

付け合わせのカリフラワーはケトジェニックダイエット人の御用達で、少量の水で蒸し煮にして、そのままでは味気ないので今回は秘蔵の鴨脂を仕上げにまぶしている。

それにしても、家電でもなんでも使用説明書はちゃんと読まないと宝の持ち腐れになるのだとまたしても痛感した管理人であった。

2024年9月25日水曜日

豚バラ塊肉のオーブン焼き

日本もそろそろ涼しくなってきたということなので、オーブン料理を載せても良いのではないかと思った管理人である。

今年のリガの9月はボーナスのように暖かく爽やかな夏の延長となったが、そろそろそれも終わりの様で、来週からは最高気温が15℃ぐらいになる様である。今も夏の延長と言っても最高気温は20℃ぐらいである。オーブン料理をしても家の中が暑くなったりしない気温である。

というわけで今日は豚バラの塊肉のオーブン焼きである。

旦那担当。皮がカリッカリに焼けていて肉部分はジューシーという秀逸な焼き加減であった。

管理人は豚でも鶏でも魚でも良く焼けた皮は結構好物である。が、旦那は絶対に皮は食べない。魚の切り身の皮をパリッパリに焼いて出しても、ぺろーんと剥いて身だけ食べるのである。だが、北京ダックは食べるのである。どういう判断基準なのかよくわからない。まあ、人それぞれなので仕方ない。

ともあれ、オーブン料理がしっくりくる季節となったリガである。

2024年8月23日金曜日

ポルチーニとアンズタケのスープ

 管理人家ではローカル市場で買ったキノコ類は埃や土を除いた後に適当な大きさにカットして下処理として茹でるのである。先日買ったポルチーニとアンズ茸は下処理として茹でる必要がないという人も多い。だが、実は管理人はその昔まだママが元気だった頃に試したことがあるのである。茹でたほうがいいのか茹でないほうが良いのか。答えは茹でた方が良い、である。茹でた方がキノコの香りが増すのである。そしてその茹で汁はそれは素晴らしいスープになるのである。

具は豚ひき肉のミートボールである。ミートボールは茹でてからスープに加えてある。ディルは必須。
なんとも深い味わいの贅沢なスープとなった。


2024年8月20日火曜日

新しいポルチーニ

 地元の小さな市場では個人が庭で育てたトマトやら花やら森で採ってきたキノコやベリーを売っていたりするのである。

今日は地場の野菜を買いに行ったついでに市場にも寄ってみたらキノコが売られていたのであった。おばあちゃんが売っていたキノコを見てみると

これは新しいバラビカス(ポルチーニ)なんだよ

という。この新しいポルチーニというのは3013年に初めてラトビアの海岸で見つかったもので、元々は北アメリカで生育しているものということである。特徴は足の部分に縦縞が入っているということである。管理人夫婦は何年か前にやはり市場で買ったことがあるのであった。

主役はキノコなのでぴえちはピンボケ。
この量で15ユーロであった。

このキノコはAureoboletus projectellusというものでポルチーニ茸の中まである。

あんずたけも一緒に購入。この量で9ユーロであった。

食べるのが楽しみなキノコである。

2024年7月23日火曜日

肉入りパンケーキ(Gaļas pankūkas)

実は結構な種類のパンケーキが存在しているラトビアである。

ママとの暮らしではよくパンケーキをお昼ご飯に作ったものである。ケトジェニックダイエットを続けている管理人としてはパンケーキを作ることはなかったわけだが、最近旦那が出来合いの肉入りパンケーキを買ってくるので久しぶりに作ってみることにしたのであった。

ラトビアで普通に食されているパンケーキは小さなホットケーキの様なものからコロッケ状のもの、そしてクレープ状のものとさまざまである。この肉入りパンケーキはクレープ状に薄く焼いたパンケーキでひき肉などを巻いてもう一度焼いたものである。

パンケーキ

  • 卵3個
  • 小麦粉 グラス1
  • 牛乳または水 グラス1
  • 塩少々


  • ひき肉 400g
  • ゆで卵 2個
  • 塩胡椒

薄くパンケーキを焼く。コツは中火よりやや弱い火力で焼くこと。

出来上がり。薄いパンケーキは管理人が作って、具は旦那が作ってパンケーキを巻くのも旦那がやったので多少包み方が伝統的なものとは違っているが、まあ良い。

中身はこんなかんじ。今回は豚ひき肉を炒めたものとゆで卵のみじん切り。

この手のパンケーキの具はいろいろな種類がある。カッテージチーズだったりチーズとハムだったり、カッテージチーズとジャムだったりさまざまである。

肉入りパンケーキの場合はひき肉ではなくスープを作るために使った肉を挽肉機にかけて具にしたりするのがママ流であった。そのためみじん切りにしたベーコンを加えたりするのである。久しぶりに作ってみてとても懐かしい気持ちになった管理人である。

2024年7月14日日曜日

オープンサンドイッチっていうか

 もう15年以上前にある教育関係に携わるラトビア在住の邦人と話したときに

ラトビア人の子供はサンドイッチとオープンサンドイッチを混同している

という話を聞いたことがある。サンドイッチはその名由来となる伯爵が手軽に手で摘んで食べることができるパンのスライス二枚で挟まれた具を備えるものである。なので、オープンサンドイッチというのはまあ名前からしてきっと間違っているのだが、ラトビアを含む北欧ではパンはその上に何か乗っけて食べるものでサンドイッチではないわけである。

ラトビアではライ麦パンのスライスに色々乗っけて食べるのが普通である。管理人が思うに、これはとても健康的というか余分にパンでお腹を満たすよりはずっと良いと思うのである。特に炭水化物を抑えたい管理人としてはパンが一枚か二枚かは大きな問題でもある。

管理人はケトジェニックダイエットをできれば貫きたいのでパンはシードパンである。たくさんのひまわりの種とか色々な種がぎっしりのライ麦パンである。そこにお気に入りの鴨レバーパテを塗りたくってその上にディルやらアサツキやらパセリやらを山盛り乗せて胡椒を振りかけて食べるのが最近のお気に入り。これは単なる管理人オリジナルのお気に入りなので後日もうちょっとちゃんとラトビアっぽいオープンサンドを紹介したいと思う。

確かにラトビアに日本で見るようなサンドイッチはあまりない。パンが日本の食パンの様なものは見たことがない。

オープンサンドイッチというか、ラトビアでは単にマイジーテ(maizīte,小さいパンの意)と呼ばれることが普通である。普通すぎる食べ方なので特別な呼び方もなく日本の感覚で言えば「パン」なんである。

2024年7月12日金曜日

熟成ビーフのハンバーグ

最近スーパーで見つけたのが熟成ビーフのハンバーグをグリリした管理人家である。

熟成した牛肉は味が素晴らしく向上するので、期待してハンバーグも買ってみたわけである。期待通りやっぱりただの牛ひき肉で作ったハンバーグとは全く違う美味しさであった。ネットなどで探すと牛肉を冷蔵庫で熟成させる方法とかも出ているが、素人がやると単に肉を腐らせることになるのでは?と流石に自分で熟成させる気にはならない。

付け合わせもグリリ。ポテトとにんじん、そしてズッキーニのグリリである。
最近は旦那が料理を率先してしてくれるので大変助かっている管理人である。後片付けは管理人がすることになるが、献立を考えなくてもいいというのは結構楽なものである。


2024年7月7日日曜日

そら豆(Cūku pupas)

管理人の大好物である。ラトビア語ではCūku pupas意味はブタの豆である。確かにぷりぷりしたブタを思わせるような豆である。

日本では多分4月とか5月が旬なのだと思うが、ここラトビアでは6月下旬か7月上旬が旬である。とは言ってもスーパーで見かけることはほとんどなく、ローカルの小さな野菜を売るスタンドとかローカルの市場などへいく必要がある。幸いにもサマーハウスのある街には夏だけ開店している野菜店があるのでそこで旬の野菜や果物を買うことができる。

テラスでYouTubeのラジオを聴きながらそら豆を鞘から取り出す。さやの内側はふかふかの白いワタのような組織があって、そこに大事に豆が入っている。
レシピを探すとポタージュスープにしたりグリルにしたりサラダにしたりと色々あるが、管理人は単純に塩水で茹でてそのまま食べるのが好きなのである。旬は短いのであと何回今年は食べられるのかわからないが、格別の味であることは間違い無いのである。夏の楽しみの一つである。


2024年6月29日土曜日

ペルメニ

どこが起源なのかよくわからない小さい餃子っぽいペルメニと呼ばれる国民的食べ物がラトビアには存在する。おそらくロシア経由で入ってきたものだと思われるが、東ヨーロッパには同じ様なものがたくさんある。

ラトビアにおけるペルメニは通常冷凍食品として販売されていて、それを買ってきて茹でるのが普通である。もちろん家庭で自作することもできるがそれも一旦凍らせたほうが味が良くなると言われている。管理人は自作したことがないのでなんとも言えないが。

左がゆでたペルメニ。小さなラビオリっぽい形の餃子みたいなもの。中身は大抵豚ひき肉。

ラトビアではペルメニはサワークリームをまぶして食べるのが普通である。管理人も長らくラトビア在住なので最近はサワークリーム派だったが今日はサワークリームを切らせていたために久しぶりに酢醤油で餃子っぽく食したのであった。

明日から炭水化物断ちをして体重減に挑むという旦那のリクエストメニューであった。

2024年5月28日火曜日

アウクスタズッパ(ケフィルスと野菜の冷製スープ)

 アウクスタズッパ(aukstāzupa)というのはラトビアでは一般的な夏の冷製スープで、意味はそのまま「冷製スープ」である。

色々なバージョンがあるのだが、ラトビアで最も一般的に食されているのはビーツとキュウリと二十日大根が具のものである。ビーツによってスープの色が「どピンク」になっているので初めて見た時にはギョッとするインパクトの強い一品である。

見た目に鮮やかな冷製スープ。ケフィルスがベースなのでとても爽やかな酸味とビーツの甘みで全体的にまろやかな酸味になっている。トッピングにゆで卵が一般的だがこれはスープの中に最初から混ぜるレシピもある。

作り方は至って簡単で野菜を切ってケフィルスと混ぜるだけである。

材料

  • ケフィルス 1リットル(砂糖の入っていない飲むヨーグルトで代用できると思う)
  • 茹でビーツ 500グラム
  • きゅうり 250グラム
  • 二十日大根 250グラム
  • ワケギっぽい細いネギ 好きなだけ
  • ディル 好きなだけ
  • 西洋ワサビ 小さじ1
  • マスタード 小さじ1
  • 塩胡椒 適宜
  • ゆで卵 好きなだけ(写真の一人分はゆで卵半分)

今回ビーツはすでに茹でて千切りになっているものを購入したのでただパックを開けただけ。きゅうりと二十日大根も3mm幅ぐらいの細切りにする。わけぎとディルは微塵切りである。切った材料をとにかくただ全部合わせて混ぜ合わせるだけである。結構ドロドロと濃いスープではあるが、好みで水を加えて少し(この場合だと200ccぐらい)薄めても良い。その際に炭酸水を使って少しシュワっとさせるというレシピもある。

材料。ディルはもっと多い方が良い。今回は買い忘れてこれしか残ってなかったのであった。

我が家では実に今まで一度も作ったことがなかったのであった。最大の難関がビーツを茹でて細切りにするというところで、その過程を考えただけで、「今度学食で食べればいっか」となっていたのである。何しろビーツは茹でるのに最低1時間半はかかる。それだけでやる気が失せるのである。それがこの茹でて千切りになったビーツのパックのおかげでハードルが一気に下がって大変簡単な料理になったわけである。

2024年3月30日土曜日

イースター2024

時差ボケがなんとなくおさまってきた管理人家である。

この日曜日はイースターなので一応の掃除をして、一応の買い出しに行って、一応の支度をしているという具合である。手の込んだ料理は今回はパスして、とりあえず卵を染めてイースターの体裁だけを整えているのであった。

自然の色で染めるだけの気力がなかったので卵染めキットで染めたカラフルな卵たち。日本で従姉妹にもらった可愛らしい文鳥の羊羹を添えてみた。

リガは春らしい陽気で、とは言ってもまだ梅も咲いていない。
ぴえちはひだまりでお昼寝をして、あたたまりすぎたのか時々場所を変えていた。

イースターのおかげで月曜までお休みである。それ以降の予定がつまり気味だがとりあえず月曜日までは何も考えずに過ごそうと思う。サマーハウスの管理を頼んでいる職人さんから「もう冬に止めといた水を通しといたからいつでも使えるよ」と連絡があった。来週末ぐらいにはぴえちを走らせにサマーハウスへ行こうかと思ったりもする。

イースターはちゃんと春を運んできてくれたようである。

2024年2月15日木曜日

煮込みハンバーグ

これはママのレシピで、そういえば長いこと作っていなかったなあと思い立って作ってみたのである。

まあ、大量にハンバーグを焼いて、それを日持ちするように煮込むというだけのものなのだが、ほっこりとした味わいなのである。

今回は500gづつの牛ひき肉と豚ひき肉を合わせて合計1kg。塩胡椒と好き勝手に香辛料である。我が家ではタイム、オレガノ、白ゴマなどの混合物であるザアタルというイスラエルで買ってきた香辛料を入れる。卵を一つ、そして気持ちパン粉も入れてみた。これを練ってフライパンで焼き目をつけたら、鍋へ入れて少し水を加えて蒸し焼きにする。そして生クリームをまわしかけてローレルを入れて20分ぐらい煮込んで出来上がりである。

一番の利点は煮込んでいるので日持ちするということである。そして、何しろ生クリームが加わったソースで煮込んでいるので優しい感じに仕上がってもちろん中までしっとりなのである。

焼き目をしっかりつけて、ついでに余っていたイタリアンソーセージも刻んで煮込んでみた。付け合わせはいつものザワークラウト。
ハンバーグはちょっと小さめに作った方が食べる量を調節できるで便利である。

今回合計1kgの挽肉で煮込みハンバーグを作ったのだが、ママと一緒に作った記憶とは程遠い量であった。一体、ママと一緒に何キロの煮込みハンバーグを作っていたのだろうと、変なうすら笑を浮かべる管理人であった。


2024年2月7日水曜日

簡単ハンバーグ

今日は冷蔵庫で出番を待っていた牛ひき肉400gでハンバーグを作ることとなった管理人家である。

管理人家のハンバーグには何もツナギを入れないことにしている。パン粉や卵を入れるとふっくらと仕上がるようだが、管理人家ではハンバーグにふっくら感を求めていないからである。そんなわけなので牛ひき肉に塩胡椒とその時々でオレガノを入れてみたりタイムを入れてみたりするぐらいである。その方が「肉!」という感じのハンバーグになるからである。

作り方は簡単で、ひき肉に塩胡椒しただけで、挽肉の入っていたプラスチックの容器の中で適当に混ぜ、4等分にして丸めるだけである。丸めたら潰して1.5cmぐらいの厚さに平べったくしてフライパンで強火でガッチリ焼き色がつくまで焼いて、裏返してまた焼き色がつくまで焼いて、火を消して蓋をして2分放置である。ハンバーグをお皿に移したら、焼き汁にBBQソースをちょっとだけ入れて混ぜてソースにしてハンバーグに回しかける。

BBQソースは結構甘味が付いているので少しで十分。付け合わせは冬真っ只中なのでザワークラウト。ああ、きゅうりのピクルスをつけ忘れた。

まさに牛肉100%のハンバーグなのだが、両側に焼き色をつけてからはフライパン上で火を消して蒸し煮にするのでとても柔らかい。

ハンバーグはいつでもなんだかワクワクする料理である。そういえば、長らくママに教えてもらったハンバーグのクリーム煮込みを作っていないなあと気づいた管理人である。久々に材料を揃えて作ってみようと思う管理人であった。

2024年2月5日月曜日

鶏もも肉のクリーム煮

通常、鶏もも肉の骨なし皮無しはフライパンで焼き目をカリッとつけて焼いて食べる管理人家である。今回は1kgという量を冷蔵庫の空き容量の関係で一気に調理しなければならなかったのでオーブンを使った煮込みとすることにしたのである。というわけでクリーム煮とすることとしたのであった。

冷蔵庫に煮込みに耐えそうな野菜としてにんじんとズッキーニが発掘されたので一緒に煮込みである。材料を全てパイレックスの鍋に入れて塩胡椒、一応ローレルやらを入れて、180℃で1時間半調理した後にオーブンのスイッチを切って生クリームをまわしかけて10分オーブンの余熱で放置して出来上がりである。

ゴロゴロのにんじんが甘くて美味しい。クリームを入れただけで全体的にまろやかになる。

多分、適当な大きさに切ったジャガイモも最初から加えておくとこのクリームソースを吸って美味しくなるはずである。

1kgもの鶏もも肉を一度に調理するとなると、数日にわたって食べ続けることになるわけである。その場合、フライパンで全部焼いてしまうとその後にどう食べようかという問題が残る。だが、煮込んでしまえばその後はどうにでも応用が効くのである。ケトジェニックダイエットでなければ翌日のお昼ご飯に鶏肉とレタスなどを挟んでサンドイッチにしてもいいし、なんなら鶏肉をスライスしてご飯に乗せてこのクリームソースをかけてクリーム鶏丼とかにしてもいい。管理人はこれを翌朝にあたためてチーズとケチャップを載せて食べるのが楽しみである。