ページ

2023年5月9日火曜日

すでに夏休み気分

今学期の授業が今日終了したのである。

まだ期末試験やらは残っているが、授業が終了しただけで気分はすでに夏休みの管理人である。

今学期最後の授業のテーマは癌である。
がんを理解するには今まで習ってきた遺伝学の知識を総動員する必要がある。これが理解できれば将来家族が癌に罹患してもパニックにならなくて済む。若い学生さん達にはきっと癌なんて縁遠いものだと感じているのだろうなと思いつつも、長く生きることが普通の先進国に生きている限り、必ず人生のどこかで自分のあるいは家族の癌に遭遇してしまうのが現実である。

将来歯医者さんになる人たちに、歯医者は単に虫歯を治したり矯正したりするんじゃないんだよ、口腔がんに注意してとにかく早めに見つけて癌専門医に引き継いでほしい、というのが伝わってくれているといいなあ、と思う管理人であった。

2 件のコメント:

さんさん さんのコメント...

命というものは細胞と呼ばれる小さな組織が互いに関連しあって作る身体なしには存在できません。
身体は無数のさまざまな細胞から作られておりますがその細胞は日夜休みなしに新しい細胞と置き換えられている、が私の知っている生理学の第1ページだと理解しております。つまり無数の細胞は常にコピーが作られオリジナルは破壊され吸収されている。 
これがスムースに流れてくれれば万事は神様が企画した通りに平穏に時を過ごせるのですが実際にはしばしばコピーし損ねが起こりミスコピーは時としてオリジナルのものより、なんと言ったらいいかまぁ「生命力」とでも申しましょうか、コピーする回数がもとより早かったりして細胞同士の秩序を壊してしまう。 逆から見れば命取りのミスも起きるがそれがあればこそ「進化」も起こり
ニンゲンは人間に成れた。。。。とも。
鼻の脇のイボから命取りの内臓のイボ、などただの邪魔な塊から生命に関わる塊までひっくるめてガンという名をつけられている、とまぁこれが医学などサッパリの私の癌というモノ への理解であります.
この理解で正しいでしょうか?あるいは進化を続けるコンピューターのハードあるいはソフトウェアにも肉体のガンそっくりの現象は起こりうるのでしょうか?
さん


Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
大丈夫です。進化という考え方はバッチリ合ってます。
補足すると、細胞が分裂するときには必ずコピーミス(突然変異)が起こるのですが、それを修復するシステムがちゃんとあります。ただそれでも100%ではないので長く生きれば生きるほど間違いが蓄積していきます。コピーミスはその細胞にとって都合の悪いものだと単に細胞が死ぬだけなので、都合の良いコピーミスを沢山持ったものだけが残って増えて、増えるときにまたコピーミスが起きてまさに進化しながら増え続けていくというのが癌です。
コンピューターやソフトなどには「生き残る」という仕組みがないので生物に見られる癌のようなものは出てこないと思います。