このストレスフルな時期がようやく今日終わったのであった。
追試というのはいくらやってもタダ働きである。しかも学生は今まで何度も追試のチャンスがあったのにそれを無視して学期終わりのギリギリに追試を受けようとするわけである。
今日の追試は紙ベースではなく、30分の準備時間ののちに30分で口頭のやり取りという試験である。追試は2回まで受けられる。今日の追試はその学生さんにとって最後のチャンスだったわけである。問題を渡して30分間考えて、その後に30分間の質問時間がやってくる。学生さんはそれにいちいち答えなくてはいけない。教師側は2人体制でその質疑応答は録画される。なぜ録画するのかというと、後々学生さんが異議を唱えた時などに検証するためのものである。
今日の学生さんは30分の準備時間の後に、「じゃあ、どの問題からやっていこうか?」という管理人の問いに、「お時間とらせてしまってすみません、僕には無理なので回答せずにここで終わりにしたいと思います」という答えであった。 いやいやいやいや、せっかくここまで来たのだからダメ元で応えてみてはと勧めるも頑なに「もうここでやめます」と繰り返すわけである。もちろん、こんな重要局面なので全て録画してあるわけである。「本当に本当にここで辞めていいの?」「もう一回だけ聞くけど、本当にここでやめたいの?」という問答を繰り返し、彼は去っていったのであった。一緒に立ち会っていた同僚も唖然としていたのであった。
でも、管理人はちょっとほっとしていたのである。彼はもう丸3年留年していたわけである。歯医者ではなく、別の彼に合ったやってて楽しい職業を探してほしいなあと思っていたからである。
2 件のコメント:
管理人さん こんにちは。
いろんなチャンスを生かしきれず撤退していった学生さんは、ふがないのか礼を尽くしたのか分かりません。3年何してたって言いたくもなりますが、自分で決めた道ではなかったということですね。自分の道を見つけて歩いて欲しいと思います。管理人さん お疲れ様でした。
こんにちは、紫陽花さん。
ありがとうございます。
よく、海外の大学は入るのが割と簡単で卒業するのが大変、日本と逆、とか言われますが、その典型みたいなケースでした。本当に紫陽花さんのおっしゃる通り、自分の道を見つけてほしいと切に願います。その後立ち会ってくれた同僚と話したら、「10月に終了したナースのコースの追試を今日やったのよ。どうしてもっと早く受けなかったのかしらねえ」と話していました。他の同僚も追試に追われてぐったりしてました。
コメントを投稿