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2021年2月17日水曜日

旦那の作る自家製ハム

 写真が出揃いました。それでは旦那が作る自家製ハムとやらをご覧に入れましょう。しかしながら、出来上がりはハムとは言い難いものであることを最初にご承知いただきたいとおもいます。

写真左上、豚肉1キロ牛ひき肉500gとにんじんとセロリを圧力鍋で15分処理してブレンダーで粉砕する。写真中央上、粉砕完了。写真左下、圧力鍋で処理した後に残ったスープ。
写真中央中央、ここへハーブやらパプリカやら塩やらなんやらを加える。写真中央下、スープへ粉砕した肉を混ぜて、分量に応じたゼラチンを加える。写真右上、適当な容器へ入れて一晩冷蔵庫へ。写真右中央、一晩すると固まる。写真右下、切り出して西洋わさびを添えて食べると美味しい。

旦那はこのレシピを自信満々に説明してくれたのだが、これはauksta galaである。ハムではない。auksta galaというのはラトビアでとてもポピュラーな肉のゼリー寄せである。粉砕した肉をゼラチンとスープと混ぜるあたりで本人も気づいたようなのだが、ともあれ、美味しければオッケーだし、何より旦那はauksta galaが大好きなのでハッピーエンドである。

すごい美味しくて、これは危険な食べ物だねー。止まらないよ。

との満足ぶりなので、めでたしめでたしである。

今回、気がついたのは、肉は調理するとこんな色になるのが当たり前なので、やっぱり市販のソーセージとかハムとかは着色料が結構入っているんだろうな、ということであった。ピンク色のソーセージなんてありえないなと思うのである。

5 件のコメント:

さんさん さんのコメント...

ははぁ、これは日本で言えば「煮凍り」ですな、旦那様の言われる通り「危険な食べ物だね〜」であります。肉も筋も野菜も全ての旨味が一つに溶け合って優しくゼラチンに包まれている、いいなぁ。

ちらと調べてみるとChina,Koreaは元よりフランスからスペインまでヨーロッパ各国、エストニアには名前がauksta galaからsulat(Uはウムラウト付き)と変わって同じお料理が。

日本じゃ四角く切ってお皿に盛り付けるだけじゃなくてわざわざ煮凍りにしたものを熱いご飯の上に乗せて半分溶けかかりを愉しむ、なんて食べ方もありますそうな。素材が豚だろうが牛だろうがあるいはエイやアナゴだろうが煮込んだスープの残りが冷めるとゼラチンで固まる、食べると熱いスープとはまた違った美味しさが出る、人間皆美味いと思うことは一緒なのだなぁと…

めでたしめでたし、旦那様の成功体験が積み重なって「週に2度はディナーは俺につくらせてくれ」なんて言い出すかも、言い出さないか。

私のところはもう何十年も朝昼は私の役、晩飯はカミさんの役回りと決まっておりますです。

さんさん さんのコメント...

ピンクのソーセージのこと
ソーセージもハムベーコンも秋に手に入れた肉を長期間保存するために人間が考えた手法です。
腐敗から肉を守るためにはまず塩漬けして細菌の繁殖が難しい状態を作りさらに乾燥して食べるまで乾かしておく、のが基本です。

昔冷蔵庫がなかった頃肉はかなり強く塩漬してあったものと思います。そして使った塩はヨーロッパでは岩塩が多かった。岩塩はその中に不純物として硝酸塩を含むのですがこれが肉の色をピンク色に変えるのだそう。
単純に加熱しただけの褐色の肉よりもピンクの方が”美味しそう”に見える、これは人間共通の好みでありましょう。
ただ岩塩の中の硝酸塩は均質でないなどの理由で現代の工場では亜硝酸塩ナトリュームが発色添加剤に使われかつ発ガン物質の発生を妨げるためビタミンCが必ず併用されるので「どうか安心して召し上がってください」ですって。
まぁメーカーのいうことですからねぇ。

オーストラリアで売っている生ソーセージはほとんどがやきあげると普通の肉の色、褐色の仕上がりでウインナ類だけが昔ながらの真っ赤っかであります。

リガの中央市場でシャシリーク売りのおじさんが炭火で焼いてくれたソーセージ、うまかったなぁ。「おい、オーストラリアの肉屋。同じヨーロッパの末裔なのにどうしてあんなクソまずいソーセージばっか売ってるんだよっ」と心中毒づいたものです。第一モーレツ塩っ辛い。

紫陽花 さんのコメント...

焼かないミートローフ感。さんさんの煮こごりという表現が合っているのかも
しれません。でも手作りウインナーより美味しかったと思います。
無添加ウインナーは添加物満載のウインナーを食べなれていると、ちっとも
美味しくないものです。つなぎや発色剤のおかげです。
かつて小学校の体験学習でわざわざ先生が腸まで用意してくださって
腸詰めウインナーを子供が作ったことがありました。
感想は”美味しくなかった!”

かまくら さんのコメント...

美味しければなんでも良い。他人が作ってくれたら、もっと美味しく感じる、のは怠惰な人間の証拠でしょうか(笑)?
煮こごり、ミートローフ、焼こうが焼くまいが、おいしければ言うことなしです。写真も美味しそうです。
さんさんの奥さんは朝昼美味しく食べていらっしゃるでしょうし、管理人さんは旦那さんの幸せそうな表情が美味しさを倍増させるのでしょうか?

紫陽花さんのおっしゃるように、無添加より添加物満載のウインナーが猛烈に食べたくなる時があります。日本のシャウエッセンとか、想像すると脳味噌がよだれを出している気になります。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
ええ、まさに煮凝りです。煮凝りは捨てるところがないですから、素材の旨みがそのままぎゅぎゅっと濃縮されて良いですよね。冷たい料理になるので、西洋わさびがよく合います。
おお、さんさんも料理を日常的になさるんですね。素晴らしい。
添加物は日本にいるときは気にしたこともなかったですが、なければない方が良いかなとおもいます。旦那の大好物の一つにドクトルデッサというまあ、魚肉ソーセージを彷彿とさせる柔らかいハムみたいなのがあるんですが、ピンクなんですよ。ちょっとね、気づいて欲しいものです。

こんにちは、紫陽花さん。
焼かないミートローフ!そんな感じです。
確かに、安いウインナーってファストフード並みの中毒感がありますよね。そうなんですよね、つなぎも結構いろいろ入っていて、ウインナーだから肉かと思うとつなぎでじゃがいもとか小麦粉とかいろいろ入っていて肉は50%以下とかも結構ありますね。
小学校で腸詰めウインナー作りなんて素敵ですね。美味しくなかったのはちょっと悲しいですね。

こんにちは、かまくらさん。
ああ、それはありますね。誰かが作ってくれたらもっと美味しく感じる、その通りだとおもいます。
日本ではあのシャウエッセンみたいにウインナーの皮がパリッとしているのが美味しいウインナーとされていますが、欧州ではああいうのあんまりないですよね。私もなんだかああいう「ザ・ウインナー イン ジャパン」みたいなものがないかと探し回った結果、見つけたんですが、超不健康な感じでした。