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2021年10月13日水曜日

欧州健康保険カード(European Health Insurance Card)

 EHICと呼ばれているカードである。

これは欧州経済圏内の国々で、旅行中の不意の病気や怪我の際にどこでも自国と同じような診察料や処置料で済むようにという目的のカードである。Brexitで英国はどうなったのかと思っていたが、英国でも使えるようである。以下にEUのカードのページを貼っておこう。

https://ec.europa.eu/social/main.jsp?catId=559

国によって、治療費を一旦旅行先の国の診察料で支払って、帰国してから払い戻ししてもらうケースや、自国と同じだけ支払えば良いケースとまちまちである。管理人にとっては旅行時になくてはならないカードなのである。

以前、リガからデュッセルドルフへ仕事絡みで行った時に、大量の血尿に見舞われて入院したことがあるのだが、その時もこのカードのおかげで何も支払わなくて良かったのである。もちろん、外国への旅行なので何かあった時のために旅行保険は必要だが、今の御時世、航空券をクレジットカードで買ったら付帯で海外旅行保険が付いて来たりするのでそれはOKである。

それならEHICはいらないじゃないかと思うかもしれないが、海外旅行保険を使うときの煩雑さや書類などが一切ないのである。カード提示だけでオッケーなのである。

さて、そんな便利で安心なカードなのだが有効期限が2年なので、もうコロナで切れてしまっているのであった。そこでもちろん楽しみにしている冬の旅行に向けてカードの申し込みをしたわけである。

コロナ前は直接事務所へ出向いて書類に必要事項を書き込み、その場でカードを受け取るというものだった。だが、今はコロナ禍なので、このカードもオンラインで申し込みして郵送してくれることになっていたのである。ラトビアの様々な届出やら申し込みを統括してできるサイトから申し込むだけで郵送されてくるようである。便利になったものである。

これで一安心である。後は旅行計画を充実させていくだけである。

6 件のコメント:

現役lecturer さんのコメント...

ロンドン郊外から、こんばんは。
たしかにEHICはUKでも有効なようです。ですので、イギリス居住者同様、処方箋料の支払いだけになると思われます。
イギリス居住者の場合、EHICはBrexit以降は発行されず、スイス、ノルウェーでは有効でないUK Global Health Insurance Card (GHIC)となるようです。

かまくら さんのコメント...

貼っておいて頂いたサイト見ました。有難うございます。
我々はブレグジットで使えなくなるものと思い込んでいて、更新もせずにいました。
コロナ が終わったら、我が家の旦那さんも旅行へ行きたがるでしょうから、有難く申込したいと思います。
このシステムは本当に有難いですね。とは言え、姉の義母はカードも請求せずにギリシャ旅行に行って転倒骨折し、保険も入っておらず大金を払って帰ってきました。なんだかイギリス人らしい話です。
それにしても日本にいる時は想像もできないシステムです。これを考えたら税金を払うのもばかばかしく無いというか。最近はカウンシルのサービスが猛烈に低下して、ゴミの収集さえ2週間おきなので税金払うの嫌になっていたところでしたが、税金は(厳密には種類が違うので関係ないのでしょうが)こういうことにも使われている、と考えて溜飲を下げることにします。

紫陽花 さんのコメント...

流石に地続きのEUならではの発想。日本なら他の県に行くような感覚で他国に行けてしまうので、このような保険制度はいいですね。でも保険なので月々保険料を納めているわけですよね。保険料は感覚的に高いと感じるものなのか安いと感じるものかどうなのでしょうか。
日本はまだワクチン接種証明は紙で出ています。年末にはスマホで出来るようになるらしいですが、なんでもかんでもワンテンポどころかうんと遅れています。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、現役lecturerさん。
なるほど、同じようでちょっと違うんですね。情報ありがとうございます。GHICの情報は英国暮らしの方達へ重要な情報となったと思います。あると便利というか安心なカードですよね。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、かまくらさん。
現役lecturerさんが書いておられましたが、名称がちょっとイギリスでは違うようですね。でも本当に便利なカードだと思います。お姉さまの義母様、豪快ですねえ。心配性の日本人としてはできないですねえ。
ごみ収集が2週間おきって、ちょっとすごいですね。それは流石に税金何に使ってるんじゃあ!と怒りたくなりますね。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
多分、社会保障費(ラトビアの場合は給料の10.5%)から賄われているのでしょうかね。特別にこのEHICのために払う保険料とかはありません。ラトビアの場合、基本的に医療費は薬代とか事務手数料とか入院中の食事代とかしかかかりません。ただ、無料枠を使おうとすると緊急性のない手術(白内障とか)だと待たされたりするのでなんとも言えません。私自身はこの社会保障費10.5%というのはそんなに高くないなあと思います。乳がんの一連の手術やら入院やら、その後の5年間のホルモン療法の治療薬代とか総額で5000円ぐらいしか掛からなかったですし。
なんでデジタル化できないんでしょうね。頑張って欲しいですよね。