ラトビアは燻製大好き国である。
肉や魚は大抵のものは燻製にしてしまう。個人で自家製燻製小屋を持つ人もいる。農家さんはきっと普通に燻製小屋をしつらえているのであろう。もちろん、スーパーでもさまざまな燻製が売られている。管理人が初めてラトビアへ訪れた時に食べた鶏肉の燻製は衝撃的な美味しさであった。
燻製には高温燻製と低温燻製の2種類がある。高温燻製は完全に火が通った状態になるのに対し、低温燻製は半生のような感じに仕上がるのである。
さて、今日はカレイの燻製である。もちろん自分で燻製にしたものではなく、スーパーで買ってきたものである。これは高温燻製である。カレイはラトビアではbute (ブッテ)と呼ばれている。なんと、バルト海で取れる数少ない魚の一つである。日本語ではヨーロッパヌマガレイと言うのだそうで、生息できる塩分濃度の幅があるので、あの塩分濃度が低いバルト海でも生息できるのだそうな。日本のカレイと比べるとかなり薄い。
左側が腹側。右が背側。穴が空いているのは燻製の時にここにフックをかけて吊るしたものと思われる。 |
カレイをさばく時は5枚おろしにするのが普通なように、このカレイの燻製も5枚おろし風に身を取り出すのが正解である。
まずはカレイの中心の線に沿って包丁で切り込みを入れ、背鰭と身の境目、腹鰭と身の境目の皮に切れ目を入れて、中心から皮をむくととてもスムーズに綺麗に剥けるのである。腹側背側とも同じようにして身を外すのである。注意点はえんがわのあたりにかなり強力な骨が大挙しているのでえんがわは諦めた方がいいということである。運が良ければ卵も燻製になっていて、2度美味しいわけである。
骨から外したカレイの燻製の身。美味しい。 あ、盛り付けが頭側と尻尾側が逆になっている。次回から気をつけねば。 |
以前は皮を除いて骨付きの状態で食卓へ出していたのだが、どうもこう、やっぱり食べた後の状態をみるたびに、
「もっと綺麗に食え」
と思ってしまうので、最初から骨から外すことにしたのである。実は管理人は「お箸で魚の塩焼きを綺麗に食べる選手権」があったなら優勝できると思っているぐらい魚を綺麗に食べることにこだわりがあるのである。
4 件のコメント:
我が家の旦那さんは魚を食べる時骨チェックをするために身をぐちゃぐちゃにするので、かえって骨が身の中に散らばってしまい食べ終わったあとのお皿が汚いです。下手です。
薄いカレイの身を綺麗に骨を取り外せる管理人さんは本当に上手です。これも論理的思考から魚の骨の位置や構造から考えての骨の取り方なのかもしれません。
魚の置き方、頭が右になると違和感にとらわれ過ぎてダメ出ししたくなりますが、海外でも魚の頭は左にするものなのですか?2枚おろしや3枚おろしにした魚を半身のままお皿に載せる時一人は必ず反対向きでいつもどうにかならないかと悶々してしまいます。
管理人さん、こんにちは。カレイ、おいしそうです。お魚は箸がいいですね。サーモンナゲットの動画で菜ばし使われてて、お箸の国の人だから〜ってCM思い出してましたよ。私の母が猫またぎと言われていて、私もまぁまぁ上手に食べられるとは思いますが。
ブースターショット、終わりました。熱はないけど注射のところの痛みがあり、寝返りでイタタと声が出ます。結局同じメーカーで3回接種になったので、楽に済んだのかも。
こんにちは、紫陽花さん。
魚は器用な日本人でさえあまり上手に食べられないことのある食材なので、こちらの人たちの場合は絶望的な気分になります。で、だいぶ前にクレタ島へ行った時に、魚のレストランでは一匹の料理を頼むと焼き上がりを見せてくれてその場で骨から身を外して出してくれました。その時に、ああ、こうすれば「もったいない」気分が発動しなくて済むんだなあと思ったのでした。
魚の置き方で左が頭というのは日本だけなんだと思います。左頭だと活きが良さそうに見えるからだと言われていますが、私は主に魚の構造と箸での食べやすさに起因しているのではないかと勝手に思っています。こちらではルールがありません。なので、レストランとかでかなりイラッときます。確かに半身にすると困った状況に陥りますね。
こんにちは、megmeg殿。
魚は箸ですよね!箸は本当に便利です。うちの旦那も外国人としては結構器用にはしを使う方なんですが、魚に関してはなかなか難しいところがあります。
おお、ブースターショット打ちましたか!よかったです。熱とかなくてよかったです。これでしばらく安心ですね。もうこれだけ感染力の強いウイルスだと誰でも罹って普通だと思うのですが、罹らないに越したことはないですよ。
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