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2022年4月2日土曜日

さんさんのお話(14)英語奮闘記

さて英語

生まれて初めて英語というものに触れたのは終戦直後我が家、その頃は吉祥寺に住んでおりましたが隣にイギリス人の一家が住んでおり
そこの子がわたしと同い年だったと思いますがなんというか垣根の隙間から行ったり来たり、小学生の低学年確か二年生ぐらいだったと思いますが
違った言葉を喋る子がいる!こっちの話すことがどうもわからないらしい、不思議ダァ…と初めは好奇心から、向こうも敗戦国の原住民の子と遊ぶのも、って意識があったかなかったか
別段親が止める気配もなくそこはそれガキ同士のこと鬼ごっこかくれんぼ、通じないなりに意思を疎通させて日が暮れるまで遊んだものでした

しかしなんですねぇ、英語国民はどうしていつの時代でも世界のどこに行っても自分の母国語が通じると思い込んでいるのだろう。その子ジョンは頑固に英語だけ話し次第にわたしが負けて
”Oh,Hi’なんていうようになっていったものでした。我が英語習得の第一ページであります。

でもってガキとはもうせイギリス人でありますから「ろくちゃん(あたし俗名を六郎と申します)そこ違うよ」とかthの発音はこれだよ何てやかましいことが甚だしかったです
遊びの楽しさにかまけて口喧しいご教授も聞き流しているうちに耳に慣れイッパシロンドン風のrとlの使い分けなんてことも。

もっとも小学生低学年ですから文法なんか手が出ない。中学に入ってからは英語の授業が苦痛でしてねぇ、過去過去完了なんじゃそりゃ状態で毎年スレスレの超低空飛行を続けたものでありました。
ただ一つ日本の英語教育に感謝するのは低空飛行ながら何がしかは頭に残っていたと見えて「貴君の英語はどこで習ったのかね?とても折り目正しい英語で聞いてて感心する」などと三人称単数と過去完了に手足取られながらもがくわたしを褒めていただいたことも。

最もバナナ農園を買って自分一人で百姓をしていたので街の人々は
1バナナ農園は急斜面に作られて全て人手で作業しなければならないがオーストラリアではトラクターがはいらない土地は農地とはみとめられない。
2そのため無茶無茶に働くのを厭わないビンボー移民がバナナを作る、のが常識。初めはイタリアやギリシャからの移民が、その連中が卒業すると今度はインド人特にターバンを巻いたシーク族がバナナを。
3。わたしが始めたのが千九百八十年代、日本は好景気に沸いていた時期で日本人といえば背広着て札束片手に観光地の土地を買い漁るもの、と思ってたのがインド人から引き継いでバナナ作るげな、いやわしの聞いた話じゃあそこは眺めがいいから大マンションを建てるとか聞いたぞとか、街の噂になったそうですが泥まみれになってトラック運転して貨物の集荷場へバナナの箱を運んでいるとどうもこの日本人はイメージと違うと思っていただけたみたい。

しかし折り目正しい英語かどうかは別として相手を労る、例えばHELLOと言ったら必ずそこにはHOW ARE YOU?というフレーズがくっつかないといけない、なんてことは教室英語では一切習いませんでした。

もっともこのHello,how are you?はおかしな場合もあって医者の受付でHi,というとHow are you?と返される。How are you,の返事は何がどうあってもFine,thanks,と返事することに決まっているのでわたしは時々ひねて見せてfineだったらこんなとこでうろうろしとらんワイ、なんてジョークで返したりします。
これも友人にhow are youの返事にあ今日は歯が痛くっておまけに痔が痛いなんて言ったらいかんのかい?って聞いたらいかんいかん、きかれたらなにがどうあってもFineを言わないとですってさ。

それと悩まされるのが言葉の意味の重層、一つの単語が名詞にも動詞にも形容詞にも使えしかもまるっきり違った意味を背負っていたりする。しかも、しかもですよ時間が過ぎてゆくとその言葉の意味が徐々にずれていったりする。トークショーなんか聞いていると何言ってるのかまるっきりわからんのに満場爆笑とかは大抵これである。言葉は引き金を引く道具に使われているだけ、客はその先の意味を悟って大笑いしている。
まぁ英語国民が落語を聞いてもわからんでしょうけどね。
とにかくロージンになってオツムが退化すると自分が2/3、いや半分しかはっきりは分かっていない会話をなんとか乗り越えるのがだんだん辛くなってきたこともまた事実であります。イタリアンの老人ホームはイタリア語が話せないと職員になれないとかチャイニーズもまた自国語の老人施設を持っているとか。足が弱る時頭も一緒に弱るのでしょう。
さんさん撮影。


4 件のコメント:

紫陽花 さんのコメント...

Hello,how are you? とくれば Fine thank you, and you? さらさら出てくる英会話はこれぐらいです。
むやみやたらと文法重視で教わったので、苦戦して文法を駆使して描いた英文レターは格調が高すぎると言われましたっけ。高いのやら低いのやら分からず英語の勉強をしてたということです。
小学校で英語の授業が取り入れられ始めたこともあり幼稚園児でも英語を習い始めている子もいます。お孫さんにバナナをバナーナ(初めのナにアクセント)と直されたというおばあちゃんもいます。習うより慣れろですがどれほどこれからの若者に英会話が身に付くのでしょうか。

megmeg さんのコメント...

さんさん様、こんにちは。中学校の英語の先生、好きじゃなかったなぁ。ハウアーユーとファイン、アンヂュー?までが授業開始でした。苦痛だったと思い出しました(笑)
いろいろな方が言っていますが恋愛が語学のスキルアップに繋がるとのこと、でも誰にでもできることではありませんね~(笑)

さんさん さんのコメント...

紫陽花様。
この頃悩まされるのがオーストラリアの会社が電話の受付業務をインドの会社に丸投げするやつ。
まぁそっちの方がグッとお安いという事情はわかるんですがネットを使うので国際電話がベラやすいし受付の女性の人件費も抑えられる。
がしかし彼女らの英語、まるでわからない。
ご本人は一生懸命仕事していらっしゃるのですが言ってることがわからなければ受付から先には進めない。
イギリスの植民地だった経験から”習うより慣れろ”で身についた言葉なのでしょうが…

さんさん さんのコメント...

megmeg様おはようございます。
しかし思うんですよね、なんで誰も彼もが英語話せるようになりたがるんだろうって。
文化的な落差があるわけじゃない、経済的な落差だって今時そんなこと気にする奴はいない。
クイーンスランド州立大学の日本語専攻のゼミにまぁ日本人のボーさんてこんなものという剥製みたいな役回りで呼ばれた時はその内容にたまげましたね。

先生が新聞の切り抜きを学生の一人にわたすと彼がそれを日本語で読み上げる、と隣の学生は世にあげられる日本語を同時に英語に翻訳してペラペラ。

「これって同時通訳のトレーニングですか」と聞くと「そですよー」なんてJK語を使って返事してくる。人間の能力ってここまで高めることができるんだってほとほと感心しましたがこれも日本経済の隆盛時代の話、今では中国語に取り組む学生がほとんどなのでしょう。