今年の2月にScientific Reportsという結構ハイレベルな学術雑誌に掲載された論文で、犬の生肉食とドライフード、そして人間の食べ残しを与えた場合の潰瘍性大腸炎などを含む将来の腸関連の疾患リスクを調べた論文が出ていたのである。これがなかなか面白い結果で、特に2ヶ月から6ヶ月までの仔犬では生肉食を与えた場合に将来の腸疾患のリスクが減るのである。さらに驚くことにはドライフードと比べると、まだ人間の食べ残しを与えた方が良いという結果なのである。論文の中で、「フィンランドの食事は魚や肉中心で、パンだってライ麦の黒パンだから健康に良いんだ」という謎の考察があってちょっとクスッと笑ってしまったのであった。いやはや、こんなドッグフードメーカーを総勢敵に回したような論文なのにフィンランドの食事自慢(笑)。というか、フィンランドの研究者たちだから利害関係なんか知ったこっちゃない、犬の健康が一番大事だ!と書けたんだろうなこの論文、と思ってしまうわけである。
この論文の中でちょっと意外だったのは、外に出て木の枝をボリボリ食べてしまうと腸疾患のリスクが上がる、土を食べる癖があるとリスクが上がる、という部分だった。そんなのどんなわんこでもするだろうに。一応著者たちの考察としては、木の枝をボリボリ食べてしまうとささくれ立った木の破片とかが腸内で刺さったりして炎症を引き起こすんじゃないか。土を食べると要らないバクテリアを取り込んでしまうんじゃないか、とか書かれていたが、まあ検証されていないので誰もわからないわけである。
それからついでに、よく犬の生肉食で言われる「危ない菌が生肉にはいるかもしれないから危ない」という話にはこちらの論文が出ている。
内容は犬用の冷凍生肉食でどんな細菌が検出されるのかを調べたものである。
結果は冷凍生肉食自体からはそのような危険な細菌は検出されず、犬の糞のPCRではごく少量検出されたが犬自体は健康であったという内容である。
わんこの生肉食を検討されている方の参考になれば幸いである。
4 件のコメント:
こんにちは。
いろいろな研究があるんですね。
我が家にはワンちゃんはいませんが、この記事を興味深く読みました。
人間に限らず、動物だって身体に良くて、美味しいものを食べたいよなぁ、と思いました。
こんにちは、みとゆさん。
へえ、こんな研究ばっかりしてる人がいるんだっていう研究がほとんどなんです(笑)。
生肉食を続けていくとワンコの腸内細菌がオオカミの腸内細菌の分布に近づいて行く、なんて論文もあります。そんなの何かの役に立つのか?と思うような研究が積み重なっていつか1000分の1でも10000分の一でも良いから後世で世の中の役に立ってくれることを夢見て研究している、というのが現状です。
管理人さん こんにちは。
仔犬時代の生肉摂取がリスクを減らすとの内容、大変興味深いです。
フィンランドの論文探して読んでみます。
経験的にワンコは足りない栄養分を自主的に補足するようで、時に口から草がはみ出ていたり
庭に齧ったあとのヤシの実やらマンゴーやら見かけます。ワンコはヤモリやイモリも大好物と聞いたのですが
よく追っかけていますが未だに犯行現場も口から尻尾の現行犯的現場も押さえた事がないので
遊んでいるだけと信じています。爬虫類は体内に寄生虫が多いので捕食されると結構マズイです。。
ところで、ぴえち嬢、美犬街道まっしぐらですね。見惚れる〜。
こんにちは、コーヒーバナナさん。
生肉の論文は本文中の「論文」というところにリンク貼ってありますからそちらから見てみてください。
ヤシの実やらマンゴー!いいですねえ!
生肉食だと毛艶が良くなるというい効果もあるらしいのでちょっと期待したいです。それにしてもスーパーで買い物するたびに砂肝5パックとか鳥の背中5パックとか買っているので「アジア人は変なもの食っとるわ」と思われているかもしれません。実際わたしは砂肝大好きなのでまあいいんですが(笑)
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