ベローナオペラフェスティバル

世界各地のオペラハウスでオペラ鑑賞するのが管理人の趣味である。

著名なオペラハウスやオペラフェスティバルの中でこれは壮観だろうなと思っていたのがイタリアはVeronaの夏のオペラフェスティバルである。これはローマ時代の円形競技場（アレーナ）で開催されるもので、しかも今年はヴェローナのオペラフェスティバルでアイーダが上演されて100年という記念すべき年ということで、ほぼ一年前から計画を練ってようやく見てきた管理人夫婦である。

宿泊先もオペラの閉演が夜中の12時近くになるためアレーナから徒歩10分以内のところを予約することにしたのであった。そうすると必然的に旧市街の中となるので特にオペラフェスティバル中は宿泊費が高騰するわけである。というわけで宿泊先も9が月前から仮おさえしながらより条件の良く価格の低いホテルを探す、ということをやってきたのであった。

さあ、準備は万端。しかし、気温がびっくりするほど高く、日中は36−38℃で観光やショッピングは午前中に済ませてホテルで涼んでから日没後にまた出かける、というような感じであった。

オペラは日没後の20:45開演である。日没後でも気温は32℃とかそんなものである。ドレスコードで男性はタンクトップや短パンやビーチサンダルは禁止。とにかく暑い。

アレーナ入り口。男性は皆長ズボン。

開演前。チケットのお高い平土間と競技場の観客席の一部はオペラ用の椅子が設置されている（画面右に見える）が、そのほかの席は石段なので自分でクッションを持参するか会場で買うかしないとお尻がかなり痛いらしい。

開演中は写真や動画撮影は禁止されている。これは幕間の休憩が終わる直前に舞台でダンサーたちがスタンバイしているところ。

いやはや、それはもう壮大な演出で、オーケストラもおそらく普通のオペラの2倍以上の奏者を用意していたようである。日没後のオペラということでレーザーの光の柱が何本も夜空へ向けて立ち並び頭上で交差し、気球のようなものを上げて月に見立ててみたりと、オペラハウスではできない演出であった。歌手もコーラスも素晴らしいものであった。ああ、本当に来てよかったと、暑くて死にそうだったけれど来てよかった、という大変満足なオペラであった。

YouTubeに今年のオペラフェスティバル初日のアイーダの動画があったので貼っておこうと思う。オペラの初めの部分は地味な演出だが、途中から派手派手になる。全編収録された動画なので是非YouTubeのサイトでもっと大きな画面で見ていただきたい。

Verdi   Aida Arena di Verona 16 06 2023