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2024年3月27日水曜日

日本の感想(ホテル、Suica)

日本ではスーツケースを引き摺り回して移動するのを極力避けるべく、東京4泊、京都4泊、富士吉田2泊、そして最後に横浜3泊という日程にしたのであった。

ホテルはどこもそれは清潔でスタッフの対応もとても丁寧であった。スーツケースを一人2個づつ持ってきていると最低でも20平米は必要になって多少割高となった。 どのホテルも軒並みチェックインが午後3時で、初日に羽田へ朝9時に到着してしまった管理人一行は午後3時までグラグラする頭を抱えつつ時間を潰す羽目となったのである。もちろん荷物は預かってくれる。だが、何しろ乗り継ぎを含めて24時間の長旅の後である。少し周辺を観光したりして、後はロビーでぐったりしながら長い時間を過ごしたのであった。

欧州内ではアーリーチェックインに応じてくれるところが多い。そんな気でいたので日本の厳格な時間制限には少し驚いたのであった。でもまあ、規則なら仕方ない。レセプションではない部署にいたスタッフにチェックインまで展望バーで時間を潰したいと伝えると、あと30分でチェックインが始まるので待った方がいいですよと教えてもらったので、30分後にレセプションでそろそろチェックインが始まると聞いたのですが、と聞くと、こわばった顔で「チェックインは3時からです。それ以前にはありません」と言われたわけである。

この旅で、こういうこわばり顔には何度も遭遇したのであった。その度に、ああ、これはいかん、そんなつもりじゃないのにクレーマー扱いされてる、と思ったわけである。知らず知らずのうちに「とりあえず出来るのかどうか聞いてみよう」が染みついた管理人はきちんとしたマニュアル管理されたスタッフにはクレーマーのような存在に見えたのであろう。

唯一、こわばり顔が出なかったのは富士吉田の旅館である。スタッフに中高年が多いからか客への対応が素晴らしくこなれていたのであった。

できないことをできないと伝えるためにこんなにこわばった顔をするのにはきっと普段から面倒臭い客が多いのであろう。こればかりは欧州では見ないものだなあと思ったのであった。仕事に対する必死さ、秩序を守る必死さがそのこわばった顔に見えるような気がしたのであった。日本の若者は必死で働いている、なんだか少し可哀想な気すらしたのである。

ホテルのレセプションにいる若い女性スタッフは何故だか皆一昔前のフライトアテンダントのような感じであった。髪を夜会巻きにして首にスカーフを巻き、フライトアテンダントのような制服を着ている。とても小綺麗にしているのだが、ちょっと見ロボットのようにも見える。こうやって個性を消すのは日本独特である。これが今時のトレンドなのかなと思った次第である。

面白いと思ったのは、トイレに書かれた文言である。「環境保護のため、トイレットペーパーを使い切ることにご協力ください」というような内容である。つまりは、新品まるまるのトイレットペーパーが設置されていないとクレームを入れる宿泊客がいるということなのだろうか。いやはや、日本のホテルは色々と気遣いが多くて大変である。

ホテルでよくわからなかった現象が、使用したグラスをそのままにしてあるというものであった。例えばグラスにワインが残っていたら欧州でもそのままにしておくことが多いが、空の使用ずみのグラスでもそのままにしてある。これはどういうクレームが根本にあるのか興味のあるところである。

さて、Suicaなどの交通系ICカードは羽田空港で普通に買うことができた。旅行者向けなので1ヶ月程度で使えなくなるらしい。その旅行者用のSuicaを早々に無くした管理人は10年前のPASMOにチャージできて事なきを得たのであった。最後に羽田空港の制限エリア内のセブンイレブンでこれらのチャージを全額使い切ることができた。それはひとえにそのセブンイレブンのスタッフの協力があったからである。ありがたや。

8 件のコメント:

紫陽花 さんのコメント...

管理人さん こんにちは
コロナの時代を経て、ホテルのスタッフも世代交代してしまったのか、マニュアル通りの教育をしてマニュアル通りにしか行動出来ない人が増えてしまったのか、ありとあらゆる○○ハラスメントやネット炎上を恐れて萎縮してしまっているのか、いろいろ考えてしまいます。めんどくさい世の中になっていることは感じます。

megmeg さんのコメント...

管理人さん、こんにちわ。自分で判断するということができない日本人ということでしょうか、今の職場もがんじがらめなところがあり(昔から)うちの会社はこうだから、勝手に判断しないでと言われること多々あります。余裕がないといえばそうだし、柔軟に対応するという訓練もされてない、紫陽花様の言われるようにハラスメントで済ませてるような。
セブンイレブンの使い切りの様子、気になる〜(笑)

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
何事も日本人は丁寧すぎるのかもしれないですね。
確かにホテルのスタッフはコロナ禍を経て世代交代してしまったのかもしれません。ホテルは本当に若いスタッフが大半でした。経験を積んでササっとお客を捌ける余裕を身につけてほしいなあと思いました。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、megmeg殿。
難しいところですね。
空港の制限区域内のセブンイレブンのスタッフはICカードの扱いを熟知してました。まずカードの残高見ましょうね。このカードは残高いくらなのでこの商品とこの商品と15円足してもらって空にできますよ。カード同士は併用できないのでこちらのカードは別にこの商品とこの商品とで残り20円足してもらって空にしましょう。というような具合に二枚のICカードの残高を使い切ることができました。さすがです。

megmeg さんのコメント...

管理人さん、こんにちわ。おぉ、場所柄なんでしょうね!その店員さんはすごいなぁ、残高をキレイにすることに快感感じてるみたいです。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、megmeg殿。
いやもう、すごいテキパキしててありがたかったです。もう本当に涙目でお礼を言いましたよ。大した額じゃなくても、寄付もできないし、次回来日時には使えないだろうし、をサササッと対応してくれました。静かなプロ意識を見た気がします。

現役lecturer さんのコメント...

イギリスから、こんばんは。ご無沙汰しています。
アーリーチェックインですが、日本でもアメリカ系のチェーンホテルなどでは、事前依頼しておいて空き部屋があれば受け入れてくれます。有料であることもありますが、マイレージの上級会員資格でタダのところも。
他のやり方としては、日本の宿予約サイトでアーリーチェックインの出来る宿を探すことも。
チェックイン時間の制限は、部屋の清掃の問題のようです。最近は、非日本人の清掃員を雇って、人件費を浮かそうとしているホテルもあります。しかし、衛生観念の著しく違う国の労働者を… と考えるのは、私だけですかねぇ?

Mikija さんのコメント...

お久しぶりです、現役lecturerさん!
今回宿泊した豊洲のホテルはとにかくアーリーチェックイン絶対ダメぐらいの迫力でした(笑)清掃は使ったグラスを洗わないで放置とかだったので、清掃員は日本人ではないのだと思います。横浜は日本最後の宿になるからと5つ星にしたんですが、ここも同じように使用したグラスを洗わないで放置の日があったのでどうしたんだろう?と思いました。