手術後は大して痛みを感じると言うことはなかった管理人であった。
ああ、このまま痛くなく翌朝を迎えられますように、と思ったものだが、術後の夜中にふと目が覚めると目の中に結構な異物感があり、それが起き上がると結構痛い。それからまた横になるとそうでもない。眼球を動かすと何かが引っ掛かるような、そんな感じであった。そんななんとなく眠れない夜を過ごしての早朝には医師による診察があった。眼科だからなのか医師がベッドへやってくる形式ではなく、患者がずらりと廊下の椅子に並んで一人一人診察を待つというものであった。診察担当の医師は管理人の目を診察したのちに
「じゃ、抜糸しますね」
といきなりその場で抜糸を始めたのであった。
やっぱり縫われていたのである。やっぱりぎゅっと結んでいたのである。
次の診察日を言われ、書類を渡された上で、指定された目薬を一日4回そして5日間の抗生物質の服用ということであった。
病室へ戻ってしばらくしてから朝食が運ばれてきてそれを食べてから旦那に迎えにきてもらったのであった。
抜糸をしてもらった後は家へ帰っても異物感はなく、普通に目を開け閉めしても特に痛みもない。ただ、指定の目薬(ステロイド入りの抗炎症剤と抗生物質の混合)をさすと地味に沁みる。
さて、ここからは術後1日目の見え方についてである。
今回の手術では硝子体を取り除いてその代わりに一時的にガスを入れているということなので、見えてはいるが変な屈折率の水中からものを見ているような感じである。この代わりのガスはだんだんと抜けていって1週間から2週間で自分の液体に置き換わるということでそうすると一応ちゃんと見えるようになるはずだということである。
このガスというのは網膜を外側へ向かって押しつける働きがあるらしいのだが、網膜剥離の人のように下向きで生活しなければいけないことはない。ただ、術後1日ぐらいだと視界が上下二つに分かれているという不思議な見え方をするのである。ガスは眼球の上側に常に溜まっているので、真っ直ぐ前を見ると視野の下5分の4ぐらいがなんとなく薄い墨汁でもある様な感じになっていてものはやたらと大きく見える。だが、上5分の1ぐらいのところはくっきりとみえている。この薄い墨汁のような色の部分がガスで、眼球上部に溜まっているので見える時には下側になって見えるのである。これが1−2週間かけてクリアな部分が広がってくるのはずである。ガスと液体部分の境界も見える。さらに、ガスは常に上に溜まっているので、横向きになって寝そべると体と平行に境界線が見えたり、顔を真下に向けるとガスと液体部分の両方が重なってほぼ何も見えなくなるのである。
左が正常。右が術後1日とか2日とかの感じ。この黒くもやっている部分がガス。ガスによって屈折率が変わっているので靄っている部分のものはかなり大きく見える。 |
4 件のコメント:
管理人さん、こんにちわ。わー、抜糸するんだ〜とびっくり!まだまだご不便ですね、お気をつけてください。
今日は30度に近い温度になりました。暑さに弱いことを知っている上司に勧められ有給休暇取ってのんびりです。でも日本の夏からは逃げられないんですよね(T_T)
管理人さん こんにちは。
さらに一日たって落ちついてきましたか? 手術をしていない方の目に負担がかからないようにと思います。
白内障の手術をする時 まず最初に手術後に付けるゴーグルみたいな眼鏡を買わされるのがこちらでは当たり前のようです。夜もそれを付けて寝るらしいです。でもそのゴーグル眼鏡が花粉症対策に役にたったという人もいます。
こんにちは、megmeg殿。
そうなんですよ、眼球縫うし抜糸もするっていう(笑)。
実はラトビアも結構夏っぽくなってきています。地球温暖化でしょうか。無理は禁物ですね。有給勧める上司は素晴らしいですね。
こんにちは、紫陽花さん。
だいぶ落ち着いてきました。ゴーグルみたいなメガネはあったほうがきっと安心ですよね。病室で一緒だったお婆さんは病院から片目眼帯の透明バージョンみたいなのをもらっていて、私も欲しかったのですがくれませんでした。私は絆創膏だけです。
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