プロによる掃除

 今年もサマーハウスの季節がやってきたラトビアである。

サマーハウスは夏の間だけなのでシーズン最初の掃除や庭の手入れは結構大変なものである。特に、5月中の週末に都合がつかなかったり天気が悪かったりした場合は庭は草ぼうぼうのジャングルになってしまう。今年はさらに管理人の膀胱炎やらぎっくり腰やら両眼の手術やらで、どう考えても掃除も庭の手入れもできないという状況である。そこで、今年はサマーハウスの掃除と庭の手入れをプロにお願いすることにしたのである。まずはサマーハウスの建物の内部の掃除は400ユーロ弱でちょっとお高めだが、それはもう素晴らしく綺麗にしてもらったのである。二人がかりの6時間程度でキッチンの隅々までピッカピカ、シャワールームの頑固な水垢も新品のように綺麗に取り除いてくれたのであった。

せっかくの機会なのでちょろちょろとどんなふうに綺麗にしていくのかを覗き見してみると、要は道具の違いのようである。プロ仕様の洗剤とかプロ仕様の特別仕様の道具とか、そういうものを使うと最も簡単に綺麗にできるようである。力を入れてゴシゴシとかそういうことは全くない。そうなのか、そこが違うのだなと感心した管理人であった。

一度とことんまで綺麗にしてもらうと汚したくないと思うのが人情である。プロの清掃会社の社長が今回は自ら出向いてきてくれたのだが、彼によると、

あとはfacebookとかで地元の人を定期的に安く雇って掃除してもらうといいですよ。僕の自宅もそうしてます。妻？妻に掃除なんかさせませんよ。彼女には仕事がありますからね。

ちょっと驚いたのは、プロの掃除の後、「これ、使わないのにここに置いておく必要ないですよね」とばかり、いくつかのものが端によけられていたのである。いやはや、全くその通り、これ最後に使ったのよく覚えてないです、ぐらいのものである。その無言の「処分した方が？」に従って断捨離もしてみたわけである。

これは大変有意義な体験であったと管理人は思っているのであった。
これ以降、ちょっと意識が変わったというか、掃除は頑張るものではないのだなあと思った次第である。