言わずと知れたラトビアの工芸品である。
ラトビアの人たちはかなりの割合で編み物が大変得意である。編み物といえばその昔に短めのマフラーぐらいしか編んだことのない管理人とは大違いである。女性だけでなく、男性にも編み物ファンが多いのだということである。
さて、実は最近、同僚のお母さんが編み物の注文を受けてくれるという事実を知って、喜んでいる管理人である。というのも、下の写真のミトンがその同僚のお母さんの作品で、同僚が博士号を取るときの審査員の一人だったうちの旦那に、お礼としていただいたものなのである。手の込んだ編み込み模様もさることながら、このミトンは二重になっていて、それはものすごく暖かいのである。サイズが合わないのに、旦那ではなく管理人が使っているのである。
そんな状態なので、今回は自分用のミトンを編んでもらおうというわけなのである。すると、ミトンの本を渡されて、「好きな模様と好きな配色を教えてください。それから手の大きさを紙に写してください」ということで、オーダーメイドでミトンを編んでもらえるわけなのである。大興奮である。

ミトンと言えばママを思い出す。冬の厳しいラトビアでは、5本指の革手袋なんかよりずっとミトンの方が暖かいのだと教えてくれたのはママだった。確かに、5本指の革手袋は、あっという間に指が冷たくなってしまう。だが、ミトンなら指が冷たくなりかけた時にミトンの中で指の腹で手のひらを触るようにグーの形にすると自分の体温で指を温めることができるのである。そうやって、マイナス10度以下の寒さを乗り切るのである。
今から編んでもらうと、来年の冬用ということになる。がしかし、もちろんミトンの需要は冬なので、特にクリスマス前には注文が殺到するのだそうだ。というわけで、この冬もそろそろ終わりかな、という時期に来年用のミトンを注文する管理人であった。
6 件のコメント:
ラトビア独特の柄ですね。それに先がとがっているのも独特です。
セーターやマフラーより手袋となると小さくて編みにくそうです。
こちらではミトンというと小さい子がするものというイメージが強いですが、
ラトビアのような寒い地域ではミトンにそういう役割があるとは思いません
でした。編み物も始めると面白いのですが、今は老眼の世界に身を置くので
細かい作業はしたくない、とうのが本心です。
昔は親が編んでくれたセーターを着ていた人が多かったですが、トレーナーや
フリースが出回りだしてから、セーターを着る人が減った、特に子供は着なく
なったような気がします。
本当にバルト3国やベラルーシの模様って素敵です!
この、管理人さんが旦那さんのものを、という緑の柄、配色がとてもしっくりくる、愛らしい(?:イギリスにいると大人の男性でもラブリーという言葉をよく使うので、つい日本語がおかしなものしか出てこなくなっています)手袋ですね。
その昔タリンへ旅行に行った時に、ウサギの耳のように二つに割れた襟巻が頭についている帽子を買いましたが、それも二重に編まれていて、このナマクラの冬のイギリスでは2.3分歩くと頭から汗が出てくる始末。やはり、ラトビアやエストニアのように寒く無ければ箪笥の肥やしになってしまいます(それでも見ているだけで幸せですが)。
編み物と言えば最近、姉から犬の毛を使って毛糸を作り編み物をして売るという仕事をしないか?というアイデアを出されましたが、私はそれほどの技量もないので、構想だけ頭に入れています。
ラトビアの女性が編み物上手というの、羨ましいし、管理人さんがその手袋をしてヘロ君の散歩に行っているのかと想像すると微笑ましいです。
は? これは日本のかすり模様、飛び井桁そのものじゃないですか。
おもいだした、遥かな大昔私がまだ紅顔の美少年(嘘こけどのツラ下げてほざいとる)だった頃浴衣がこの飛び井桁の模様だった、ような。
私の友人でも髭もくじゃらな、そうハリーポッターの中のハグリッドみたいなおっさん、小学校の先生、が編み物が好きで
よく人と話ししながらコチコチ編んでいましたっけ。「気持ちが休まるんだ」という。手先の運動と心が”編む”という作業に集中して座禅しているのと同じような効果が生まれるのかもしれませんね。
いよいよ寒くなれば、マイナス20度にもなるところでは5本指なんて「ちゃんちゃらおかしくって」5本指の手袋の上からちゃんとミトンをしないと」ってあのフィンランドのじぃやが申しておりました、ほんとかね?
こんにちは、かまくらさん。
タリンやビリニュスでも伝統柄の手袋やマフラーに惹かれますよね。あ、帽子が襟巻きになるやつ、ラトビアにもあったので、日本に住む甥っ子に以前お土産に買って行ったことがあります。うさぎの耳みたいに二つに別れてて襟巻きになるって、ものすごくいい感じですね。
お、新しいビジネスアイデア、いいじゃないですか。うちのヘロは短毛種なので毛は抜けて落ちますが、集めるのは大変そうだなと思いました。ダブルコートのワンコなら面白くていいかもですね。
同僚のお母さん、今の時期は庭仕事もできないし、靴下編みの需要はないし、っていう閑散期らしくて、私の注文を快諾してくれました。
こんにちは、さんさんさん。
ね、似てますよね。井桁模様。地方によって、独特の模様があるらしいです。今回、私はミトンを2ペア注文しました。とても楽しみです。
なんとなくわかります、座禅みたいな感じ。私は編み物得意じゃありませんが、得意な人は無の境地に入れるのかもしれないと思います。
ああ、フィンランドあたりだと二枚重ねが普通かもしれないですよ。
こんにちは、murakoさん。
なんだかとても細い針で、それこそチクチク編んでますよ。すごいですよね。
ええ、ミトンは子供もしますが大人もします。お年寄りはミトン率が結構高いです。
手編みのセーターなんて、今はものすごい贅沢なのかも、と思いました。
確かに、セーターだったら洗濯もちょっと気遣いしなくちゃいけないですが、フリースやトレーナーだったら楽ですよね。セーターといえば、1月にベルリンでユニクロのカーディガンを買いました。さすがユニクロ、お手頃値段なのに品質が高いですね。お手頃値段って言っても、ユニクロは欧州では日本価格よりはちょっと上乗せです。
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