なんとなく料理ブログのようになっているのは、授業が終わって料理をする余裕が出てきたという理由と、非常事態宣言が出ていておいそれと出かけられないからである。
さて、本日は丸鶏のローストなのだが、ちょっと良い鶏を買ったのでちゃんと焼こうと思ったわけである。ラトビアにはKekavaという鶏の街がある。抗生物質を使わないと銘打った鶏一匹がスーパーで4ユーロぐらいである。ところが、先日行った高級スーパーでラトビアの農家で放し飼いで伸び伸びと育ったという触れ込みの鶏を買ったのである。一匹14ユーロであった。いつもの3倍以上である。だが、旦那が、友人の泌尿器科医(痛風を患っていて鶏料理だけが許される肉料理という境遇)から
「そういう鶏はすごく美味しい」
と聞かされて、食べたいと言い出したので購入したのであった。
まあ、二人なら3回分ぐらいの食べ甲斐があるだろうし、以前清水の舞台から飛び降りるつもりで購入して食べた時も大変美味しかったので、今一度、である。
調理法に関してはJamieとGordon Ramsayの両方がほぼ同じだったので、じゃあ、今はこれがトレンドということで決定した。
材料
好きなハーブ(生が良い)、今回は生イタリアンパセリと乾燥ローズマリーを使用。
塩胡椒
バター 適宜
オリーブオイル 適宜
香味野菜、今回はセロリとにんじん(ジェイミーは玉ねぎの使用) 適宜
レモン 一個 これだけは必ず必要
1)ハーブをみじん切りにして、きつめに塩、胡椒を加え、オリーブオイルと混ぜておく。これは鶏に塗る分なのでそのぐらいの量を用意する。
2)バターを5mmぐらいの厚さに2枚切っておく。これはあとで胸肉の皮の下へ挿入する。
3)香味野菜を適当な大きさに切ってトレイに敷いておく。
4)鶏の胸肉の皮を破かないように指を入れて剥がしていく。胸の中央はくっついたままでも良い。この皮と筋肉が剥がれたポケット状の空間にハーブとオリーブオイルの混ぜ物を塗り込み、バターを挿入する。
5)残りのハーブとオリーブオイルの混ぜ物を鶏の外側に塗る。
6)レモンを丸ごと一個お腹の空間に入れて、鶏の形を整えてタコ糸をかけ、200℃のオーブンで1時間30分焼き、その後オーブンのスイッチを切って30分間オーブン内で休ませる。
7)香味野菜と焼き汁からソースを作る。今回、にんじんは付け合わせに食べようと思ったので、別に避けて、セロリを潰して焼き汁と合わせてザルを通す。
8)盛り付けてソースを上からまわしかけて完成。
左下、証明書付きの鶏;中央下、胸肉と皮の間にハーブとバターが詰め込んである;左上、1時間後のやきっぷり。もうちょっと焼かねば。右上、焼き上がった鳥から食べるところを切り取り、残りは骨ごとチキンストック取り。 |
このレシピのキモはハーブとバターを胸肉と皮の間に差し込むことによって胸肉がジューシーになるということと、お腹に入れたレモンがロースト中に香りを爆発させることだ、とジェイミーもゴードンも言っていた(YouTubeのなかで)。
胸肉もハーブ風味でバターが効いているので柔らか。皮はパリパリ。お腹から取り出したレモンを絞って食べる。 |
我が家のローストチキン定番レシピ入り決定。
4 件のコメント:
ああーっ
これはすごい、すごく美味しそうだ。
パサパサになりやすい胸の部分にハーブとオリーブオイルとバターの補強をする。皮がパリパリ、丸のまま入れたレモンが蒸し焼きになって全部に香りが広がる。
庭で放し飼いの鶏はうちにもいますがこれはやはり歴史かなぁ文化の違いかなぁ、私にはちょっと捕まえてひねって、という気にはなれんのですよ。
知り合いの農家はためらい無しで飼っていた豚とか牛羊を潰して(そのためにライフルの所持が許されているんですって)自分で解体して冷凍庫に放り込んで3ヶ月半年かけて一家で食べています。
およばれに行って「今日はメリージェーンのステーキだよー」なんて言われるとあの柵越しに優しげな目をしてこっち見ていたジャージー種の顔が思い出されて…
まぁ畑で育てたカボチャ割って煮付けるのとどこが違う?と言われれば理屈はわかるんですがねぇ。
私はやはり”生産”されたスーパーでパックした鳥を買ってきて真似しよう。しかしケトライフ続きますねぇ。
朝、出て行く人が出て行ってくれたところでコーヒータイムとなり
その時にPCメールチェックやら管理人さんのブログ読むのが
毎朝のルーティーンです。2日続けて朝から美味しそうなご馳走を
見ることができました。その残像のせいか昨日は久々に豚カツ。
おからパウダーとアーモンドを一緒に使う、というアイディアは
いいですね。おからパウダーは敵視している家人がいるのでこっそり
使います。
チキンのローストで皮の間にオリーブオイルでマリネしたハーブを
入れるというのはなかなかのアイディアです。全体にオイルを塗って
皮はぱりぱりに焼きあがっても胸肉の部分はパサパサしていて
その部分をだれが食べるか・・・です。今年も既製品のチキンを
予約してしまた人がいて焼く予定はありませんが、一度この作り方で
やってみたいです。
こんにちは、さんさん。
私もお店で売られている肉じゃないとダメです。その場でって。そういえば、最近日本で生活に困ったベトナム人達が農家から豚を盗んで、それをアパートのお風呂場で解体して食べてたっていう事件がありましたね。食べ物なんだ!という目で見ればできるのかもしれません。
記事の中にYouTubeのリンク貼っておきましたから、ビデオで見るとわかりやすいですよ。Gordon Ramsayの方はひよこ豆をお腹に詰めてました。鶏のローストは鶏がらスープも取れて結構お得感があります。
こんにちは、紫陽花さん。
お、トンカツ良いですね!揚げ物はたまに食べると本当に美味しいですよね。日本のとんかつ屋さんに行くと必ずふわふわのキャベツの千切りがついてきますよね。ラトビアではキャベツの葉が分厚いので(主にザワークラウト作りに利用されているのだと思う)あのふわふわのキャベツの千切りができないのが残念です。
鶏ローストの胸肉問題はどこも共通ですね。これだと大丈夫ですよ。一日経ってもバターパワーでおいしさキープです。
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