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2021年1月16日土曜日

空から落ちてくるクリスマスツリーを君はみた事があるか

 念のために、今日は1月16日であることを書き添えておこう。

本日、ここのところ毎年この時期の恒例となっている、クリスマスツリーが空から突然落ちてくるという事象が発生したので記録しておきたいと思うのである。

残念なことに、落ちてくる瞬間を録画することはできなかった。予告がないからである。

とにかく、突然、バサっという音がして、なんだなんだと外を見るとクリスマスツリーが横たわっているのである。へろも驚いて

なんですかね、あれ?

と固まって見ていたのであった。

画面中央右のもじゃもじゃした塊が空から落ちてきたクリスマスツリー。この数分後に誰かがやってきて、ずるずると引きずってどこかへ消えていった。
手前の雪の上の足跡は、小さな黒猫のもの。


つい先日、アパートの管理会社から、

クリスマスツリーは2.5メートル以下のものは2月27日までに所定の場所へ出していただければ回収します。2.5メートルを越すものは切断してそれ以下にしてお出しください。尚、飾り付けは取り外してください。飾り付きのものは回収致しかねます。

というお達しが来たのであった。

へええ、こんな時期にまだクリスマスツリーが飾られている家庭があるのかねえ、2.5メートルって、一体? などと旦那と話していた矢先である。あったあった。

クリスマスツリーが降ってくるのには一応理由がある。写真をご覧になってお分かりいただけるように、それは上の階のベランダから放り投げられたものである。横たわるクリスマスツリーの特に右側には、衝撃で飛び散ったニードル状の葉っぱが散乱している。つまり、これを玄関から出そうとするとそこらじゅうが抜け落ちた葉っぱだらけになるので、ベランダから投げたわけである。

回収を待つクリスマスツリー。なんとも哀愁が漂っている。


ラトビアにおけるクリスマスツリーは通常のクリスマスの飾りという役割と新年の飾りという側面を併せ持つのである。さらに、ロシア正教のクリスマスは1月6日付近(年によって変わる)なので、この時期まで飾る家庭があるのだろう。

飾りつきでは回収してくれないところを見ると、きっと燃料にするのであろう。実際、もみの木は乾燥させなくてもとてもよく燃えるのである。


9 件のコメント:

さんさん さんのコメント...

うーん、もみの木の葉っぱ、ですよねなんかイメージは”葉っぱ”とは違うけれど、あれが室内からローカ階段そこいらじゅうに散らばって後からそれを掃いて回るのも距離が長いからタイヘン…
エイヤッと空中投下の方が合理的じゃん、という理屈がまぁ無理なく成立しますね。
あとは落下地点に人を配置して間違ってももみの木と他の人とぶつからないようにすれば完璧、だけど多分そこまでしないだろうなぁ。

昔ロンドンでは下水がなかったから人はおまるで用をたす、その内容物を高層階のバルコニーから通りにぶちまける、通行人がしぶきにかかれば当然揉め事になるので放り出すために事前に特殊な掛け声をかけて通行人に注意を促す、って読んだことがあります。
あほーい(かどうかはしりませんよ)の声とともに黄色いのがザバーッ…に比べればまだもみの木、罪がない。
あれ多分最近ヨーロッパから移住した人なんでしょう今年のクリスマス後当地でも道路に放り投げたツリーを始めて2箇所で目にしました。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
なんというか、こんな時期にクリスマスツリーの話でとても気が引けます。
でもね、まだ上を行く人たちがいまして、3月とか4月になっても骸骨化したクリスマスツリーがポツンとゴミ置き場に置かれていたりします。それはもう悲しすぎる光景です。
ロンドンに限らず、下水のない時代はそうだったのだと思います。ああ、今は下水があって本当に良かったと思います。

紫陽花 さんのコメント...

一階の部屋には専用庭が付いているマンションもありますが、そうでないのが
幸いして投げ落とすというのは確かに合理的です。管理会社からお咎めの張り紙も
ないなら住民からの苦情もないということでしょうから、この時期の暗黙の了解
ですね。

話は変わりますが、鶏の骨付きモモ肉が冷凍庫に頑張っていてコック・オー・ヴァン風
(あくまで風です)に煮込みました。ベーコンもちゃんと書いてある通りの量を入れて
作りました。その残りのリメイク料理で今ビーツを入れて煮込んでいます。ビーツは
煮崩れないのがいいところですが、それにしても固い。すでに30分以上煮ても柔らかく
なりません。ビーツの栄養価は高いそうですが、日本の食材にはない色で、トマト
ソースとも違う色で鍋を開けるたびにドキッとします。寒いこの季節は煮込み料理
ばかりです。

さんさん さんのコメント...

ああ、それ美味しそう。コックオーバンの残り(”風”なんてご謙遜でしょう)でビーツ煮込んだの。うう、たまんねぇ。
願わくは頼むからこげつきませんように!

さんさん さんのコメント...

3月ごろになってスケルトンになったもみの木がゴミ置場に捨ててある。
仰せの如くもみの木の身になったらこれ以上の命への侮辱はないですよね。
世界の西東南北文化の違いはあっても他者の目線でものを考えられない人がいる、これは悲しいことです。
他の命を自分のために利用してあげく利用した命の始末もせず感謝を忘れる人間に対する反発、1月半ばにクリスマスツリーの話題でも「気がひける」ことなどありません。あなたの怒りに共感します。
骸骨のもみの木の話、私は夏の避暑地にいる間だけ可愛がった猫を置き去りにして都会へ帰ってしまう人間を思い出しました。
真冬のノルウェーで道を聞こうと人家に近づくとそれはサマーハウスで無人のベランダで猫が一匹丸くなって…今でも鮮明に覚えている光景です。
何もできない私だからかも、ただただ無惨という言葉を思い出したものでした。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
煮込み料理の美味しい季節ですね。コック・オー・ヴァン、美味しそうですね!リメイクでビーツを入れて煮込むと色合いが鮮やかになって、さらにソースにビーツの味が加わって、良さそうですね!
ビーツはなかなか火が通らないですよね。丸のまま茹でたりすると1時間半ぐらいかかります。確かに、色が独特の赤なので、私も時々蓋を開けて、うわ、と思うことがあります。あと、ビーツをたくさん食べるとお手洗いでも、うわ、何か病気?と思うことがあります。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
いやいや、怒っているわけではありません。こんな時期まで、スケルトンになるまで家に置いていたなんて、愛なのかズボラすぎるのかわからない、プププッ、です。
猫といえば、このマイナス20℃近い中で、小さな黒い猫が我が家のベランダにやってきて、座ってガラス戸越しにこちらを見てたりします。へろが烈火のごとく吠えて立ち去ってしまいますが、時々来るということはきっとどこかに眠る場所はあるのだろうなと気休めに思ったりしています。

現役lecturer さんのコメント...

イギリスでは、天然物のクリスマス・ツリーは「環境破壊を助長する」とも言われていまして… つーごく製のプラスチック物が増えています。(葉が落ちる事には、変わりが無いんですがねぇ。)
イギリスの場合、ごみの焼却処理をせずに埋立て… という事になりますので、天然物のクリスマス・ツリーも行先は埋立てです。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、現役lecturerさん。
それ、私も思います。プラスチックの方が何年も使いまわせるだけ実は環境に優しいんじゃ?とか。
ラトビアでは森林の環境整理のために小さめのもみの木を切ることにしているようです。国有林なら、勝手に入って好き勝手にクリスマスツリー用のもみの木を切って持って帰っていいことになっています。最近はプラスチックものも量販店では売られています。