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2021年1月3日日曜日

とうとう、知り合いがコロナで亡くなる

 サンチョパンチョ、と呼んでいた知り合いが大晦日の日にコロナ感染症で亡くなった。49歳で彼は感染症の専門家である。彼とは管理人の勤務先の一つである病院のカフェテリアでたびたびお昼ご飯を一緒に食べた。優しくて物腰のやわやかな、でも専門の話になると熱く語る人であった。12月の中頃に、彼がコロナに感染して重症らしいという噂を聞いた。重症と言ってもかろうじて40代だし、きっと回復してきて、次に病院のカフェテリアで会ったら回復までの武勇伝を聞かせてもらおうとか思っていた管理人であった。だが、おめでたいはずの元旦のニュースで彼の死を知ることとなった。

きっといまだに多くの人はコロナにかかったとしても自分は大丈夫だろうと思っているのだと思う。

この、自分は大丈夫だろう、という根拠のない考えは誰もが持っている。多分、人間の持っている自然な思考なのだと思う。
管理人も持っていたものである。癌になるなんて、運の悪い人なんだと思っていたものである。だが、サプライズ、サプライズ!信じられないぐらい運の悪い人は管理人本人でした!というのが結論である。実際2回も癌になっている。自分は全然大丈夫じゃないのである。それは知っておいた方がいい。

コロナに関して言えば、どこにも自分は大丈夫だという根拠になるものはない。
若くても重症化する人もいる。高齢者でも無症状の人もいる。割合が低いから、というなんとなくな感覚で「自分は大丈夫」と考えるのは間違いである。確率というのは、どんなに低いからと思っても、均等に私たちの上に降り注ぐのである。違った言い方をすれば、どんなに低い確率でも、誰でもそれを引く可能性はあるのである。

サンチョパンチョは家庭内感染だったそうだ。家族全員が感染し、彼だけが死んでしまった。
他の同僚でも子供からの持ち込みで家庭内感染したという事例がある。
今一度、考えて欲しい、今何をすべきかを。
その友達とのランチが、その会社帰りの飲みが、自分の家族をリスクに晒していないのか?
そのコンサートは家族や大切な人たちの命より優先されるものなのか?
半額になるからといってその旅行が人生を豊かにするものなのか?




10 件のコメント:

さんさん さんのコメント...

おきのどくに…というフレーズ、亡くなられたお知り合いのご家族にしてみれば
「そんなもので済む話じゃない!」と叫びだしたくなるような話。
40台、結婚しておられればまだお子方も小さくそれこそ途方にくれる状況でありましょう。哭くよりも前に放心状態、明日という日をどうやって?いやそれより前に自分という存在はどこにいて何をしたらいい?それすらが分からなくなるほどの放心。

自分の身近にそのような深い悲しみが起こるとき悲しみは伝染します。今日の記事の文面からもあなたの動揺、心の震えを感じられます。お大事に、という言葉はこんなときにかけるもの、そして人が亡くなった人を心に抱いている間は本当にはその人は亡くなっていない。覚えている人がいなくなった時命は初めてこの世から消える…この言葉は釈迦が最初に自分の心の中の世界を書き表した華厳経の中にあるそうです。

おだいじに。共感を込めて…

匿名 さんのコメント...

感染症の専門家ということで気をつけていらしたとは思いますが、感染リスクの
多いところで仕事をしていらしたのでしょうか? 年齢的にも残念なことです。
感染された時から重症だったそうですが、高齢者ではない人で基礎疾患もない人でも
重症化する原因を知りたいです。
陽性と結果が出た人で無症状の方、軽症の方が一夜にして急変して亡くなるという
症例も何人か出ているので油断できないコロナです
管理人さんにとっては近しい方が亡くなってショックだと思います。気持ちが
落ち込むと免疫力にも影響しますのでどうか気をつけてお過ごしください。

管理人さんのおしゃることは正しいことで、今すること、しなけらばならないことは
感染しない、感染させない、そのためには人との接触を避けリスクのある行動は
自制しなければなりません。
いよいよ首都圏は緊急事態宣言が数日うちに発出されそうですが、どうも抜け穴だらけ。
学校を休校にしないのは多少判りますが、デパートや映画館は閉じないらしく
飲食店も夜8時までは営業できるらしいですので、この辺では普段通りの人出に
なりそうです。





慎むことです。

megmeg さんのコメント...

管理人さん、こんにちは。とても残念ですね。管理人さんも旦那さまも、ヘロに癒やしてもらっているので、免疫系に効果出ているはず。気をつけても、気をつけても避けられないこともありますね。ご自愛くださいませ。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
なんていうんですかね、このコロナで亡くなるというのは、まるで交通事故に遭って突然人が亡くなるというのに似ています。感染してしまうと正にロシアンルーレットです。残されたご家族の痛みたるや、想像できません。本当に早く収束してくれることを願いますが、今自分でできることは、リスクをできるだけ避けるということぐらいです。さんさんも、十分にお気をつけください。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
ぽっちゃりした感じの人だったので、もしかしたら糖尿とか高血圧とかあったのかもしれません。感染は職場ではなく家族からのようです。
コロナウイルスの感染症は血管系にダメージを与えて血栓(血の塊)ができることが多いようです。そういう場合は呼吸困難になって重症化して、というようなステップを経ずに血栓が飛んで肺梗塞とかになり、あっという間に容体が急変してしまうようです。どういう人がコロナに感染すると血栓ができやすくなるのかはわかっていません。若い人でもコロナ感染で毛細血管に血栓ができてそれが皮膚の表面に近い場合は皮膚が赤くなるというようなことがよく観察されているらしいです。
よく、他人の考えを変えることは容易ではないと言います。全くその通りで、そうしたらこの場合は自衛しかないですよね。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、megmeg殿。
お互いに本当に気をつけましょう。なんとか乗り越えて、収束後に旅行したり友達と楽しく会食したりするのを目標に!

さんさん さんのコメント...

コロナのニュースを聞いていて頭に浮かぶイメージ
桟橋から、いや立派なやつじゃなくて川岸のホンの杭を打って板を並べただけの船着場の上から水の中を覗くと
小魚、卵からかえったばかりのような小魚がいっぱい群れて泳いでいる。
「おい、そんなにかたまっていたら大きな魚が寄ってくるじゃん、パクっていかれちゃうぞ」
「いやいやあっちが食われてる間においらは逃げ出すからさー、一人ひとり別にいるより安全だよー」「あ、中魚が来たー」

子魚は中魚に中魚は大魚に食われるけれど食い尽くされるというケースは割と少ないから自然の状態ではある種が絶滅することは割と少ない。

それを眺めているニンゲンもやはり食ったり食われたり、あっち立てればこちらが立たず。
それを眺めていた釈迦は「これは"業”という自然界のルールですなぁ」と逃げてしまうが全ての存在はそのルールの下で生きているのだから誰も文句が言えない。運があるやつが生き残り生き残ったやつが世の中を回す…

心室細動があって80過ぎ、私が感染したらそれで終わり、覚悟はできています、なるべくは比較的楽に終わりますことを。肺炎で死ぬのはめっちゃ苦しいという人も、いや尿毒症で朦朧となって楽になるよーという人も。なってみなきゃわからない。なんか面白そうですよね、興味が湧きます。「サァどういう展開になるか!」なんて。ゲンザン最後の大冒険、ちゃんちゃん。

現役lecturer さんのコメント...

昨年3月のLockdownの最中に、奇怪学科の中国人の知り合いがコロナで亡くなったようです。一応、顔見知りと言う程度で、同学科は、ギリシャ人+中国人の派閥争いがあるところなので、距離を取っていました。60手前で少々ぽっちゃり目でしたが… お子さん2人が大学生(別々の大学へ自宅通学)なので、家族感染でしょう。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
100歳越えで無事生還した人もいるようですよ。ともあれ、感染しないようにするのが一番です。さんさんのところはあまり人が集まってワイワイするような環境ではないと思うので、まずは安心ですね。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、現役lecturerさん。
家庭内感染は多いみたいですね。最近、同僚がチラホラと感染して、子供から、という話をよく耳にするようになりました。冬休みが終わって、留学生達が帰ってきているのかどうかわかりませんが、また増えるんじゃないかと心配です。