91歳のママのお友達は、自宅で転倒して病院へ運ばれた。運ばれた翌日には電話で元気な声を聞くことができたのだが、その後、股関節骨折の手術ののち、軽い記憶障害が出て、もう多くの人を思い出せない状態になってしまっているという。管理人夫婦のことも覚えていないようである。
高齢者は時折、全身麻酔などを伴う手術の後で認識が悪くなることが知られているが、まさにそういう感じである。手術前には電話で普通に話ができたのだが、手術後はもう誰が誰とも認識できない状態にまでなってしまったのだという。自分がどこにいるのかも、よくわからなくなってしまったのだということである。
彼女は一人で自分の家で最後まで全うすることを強く望んでいたので、もう自分の家には帰れない、一人で暮らすことはできない、ということをもしかしたら受け入れられなかったのかもしれない。もしくは、彼女の信じる神様が、もうそんなことを気にしなくて良いようにしたのかもしれない。
最後に彼女に会ったのは12月23日で、その時に、本当はしてはいけなかったであろうけれども、久しぶりに会って、帰り際にコロナ禍でのバイバイではなく、やっぱりハグだ!と衝動にかられてハグした。91歳の体は本当に華奢で強くハグしたら壊れてしまうのではないかと思うほどであった。その時の笑顔が管理人の知る彼女の最後の笑顔となってしまった。
彼女はもう私たちを覚えていない。でも私たちは覚えている。
それだけで十分なのだと思う。
6 件のコメント:
亡くなった人はどこへ行くの?この問いに私が一番腑に落ちる答えは
「おぼえているかぎりその人を覚えているあなたの心の中にいるよ」
というものでした。
モーロクとかボケとか人は言いますがオペの麻酔と一緒で人生最後の苦難を軽くしてくれるもの、自然の恵みだろうと…
最も自分のうんこで壁に絵を描くロージンてのも面倒見てる方から見れば「早く死ね、このボケ」というのもまた当然。
管理人さん、こんにちは。非常に悲しいですが、管理人さんの言うように辛いと思うことから解放されたと思います。そう、さんさん様の言うように恵みかもしれません。これからもおだやかに過ごされるように祈ってます。
残念で悲しい話です。でも最近よく耳にもする話です。大腿骨骨折だけはしないようにしなければならないと言われています。認知症につながるからです。リハビリにも時間がかかり自宅に戻るまでに認知症が起こり結局自宅に戻れなくなるからでしょう。
圧迫骨折で入院した80代の親族が幻覚?なのか自分の居場所が分からなくなったのか認知症のような症状が現れ妙なことを口走るようになりました。看護師さんから自宅に戻った方が良い、自宅に戻れば一か月ぐらいでもとに戻る、というアドバイスを受けて自宅に戻って養生しました。ちゃんと戻り元の生活が出来るようになりました。高齢者にとって環境の変化はとても堪えることのようです。
こんにちは、さんさん。
分からなくなってしまうのは悲しいことですが、まさに彼女にとってはこれが辛さを取り除くことになるのでしょうね。なかなか人生、どうなるのか分からないですねえ。
こんにちは、megmeg殿。
本当に、穏やかに過ごしてくれることだけを祈りたいと思います。最後まで一人で自宅で過ごしたいと、彼女なりに色々と準備をしていたのに、結局帰れないというのはとても辛い現実です。
こんにちは、紫陽花さん。
まさにそんな感じです。自分の居場所が分からなくなって、人が分からなくなって、妙なことを口走る。自宅に戻してあげれば治るんですね。できることなら帰してあげたいですが。本当に手術前まではしっかりとした受け答えができていたのに、急に認知症のような症状が進んで、話には聞いていたけれど、こんなに早くこんなに劇的に変わってしまうのだと驚きました。
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