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2023年7月22日土曜日

シーズン初のアンズタケ

今年の夏は雨が少なかったことからラトビア中の人々がキノコはちゃんと生えるのだろうかと本気に心配していたわけである。だが、それから雨もそこそこ降ってニュースには「きのこが生えているのが確認されました」的な報道があったりしたわけである。

我が家でも早速ローカルな市場でアンズタケを買ってきていつものようにバター炒めである。

森で採れたアンズタケ。ご覧のように結構土とか色々ついていて汚れているのでこれを掃除するのがちょっと大変である。この量だと1時間ちょっとかかる。

アンズタケの掃除はブラシを使ったらいいとか布を使った拭いたらいいとか言われることが多いが、我が家では小さなナイフを使って足の部分の表面を薄く削り取り、ヒダヒダの間に入ったものをナイフの先で取り除いて1cm弱ぐらいの大きさに切ったのちに水道水へ入れて水洗いしている。さらにそれを沸騰したお湯の中で3分ぐらい茹でてからお湯を切って保存という感じである。茹でた時のお湯はそのまま数時間置いておくと細かなゴミなどが沈澱するので上澄を出汁として使ったりするのである。やったことはないが、この出汁でご飯を炊くときっと美味しいのではないかと思うのである。管理人はオートミールを調理するときにこのアンズタケの出汁を使い、出来上がりに粉チーズとアサツキを混ぜて食べるのである。最高の朝食である。

さて、茹でたアンズタケはバターで炒めてちょっときつめに塩胡椒して、生クリームを回しかけ、仕上げにディルをふんだんにかけて、茹でたじゃがいもと一緒に食べるのである。

今回はディルとアサツキっぽい細いネギも入れてみた。大変美味しい。キノコ掃除に結構時間がかかるのでジャガイモ調理は旦那が率先してやってくれる。

このキノコのバター炒めの生クリームフィニッシュはアンズタケだけのものではなく、ラトビアではどんなキノコでもこんな感じの調理法である。キノコはお高いのでベシャメルのように小麦粉を加える場合が多い。

毎年毎年、同じ季節のものを同じ様に調理して、同じ様に美味しいと思う。
この当たり前がいつまでも続きます様にと願う管理人であった。

6 件のコメント:

紫陽花 さんのコメント...

管理人さん こんにちは。
美味しく食べるためには一手間、やはり必要ですね。モヤシの根を取るか取らないか、いつも迷ってでも取ることになります。アンズタケは地方の道の駅とかに行けば売っているらしいです。整ったものを買いなれている私たちはアンズタケのように下準備が必要なものはハードルが高いかもしれません。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
アンズタケはラトビアで最もポピュラーというか手軽なキノコなのですが、一個一個が比較的小さくて背が低いことから結構汚れています。掃除が面倒で時間がかかるので私が嫁に来る前はママに負担がかかるということで控えていたそうです。ラトビアへ来て割とすぐの時に「キノコ買ってきていいかなあ?掃除大変だけど?いい?」と旦那が電話してきて、いいよと言うとキノコと共に満面の笑みで帰宅してきたことを思い出します。今でも地元の市場を覗いてキノコがあると「キノコ買っていい?」と電話がかかってきます。

さんさん さんのコメント...

日本語に「相手を慮る」と言う含みを持ったことばがあります。「これこれをした時に相手にどのような波が寄せるだろうか、言葉を発する前に一呼吸相手の気持ちを思いやる作業(、は大袈裟か)つまり「慮る」わけでこのひと手間を省くがゆえに兄弟は取っ組み合いの喧嘩をし、そうなってはたまらんから国家は外交官と呼ばれる特殊技能者を抱えるわけでありましょう。
「きのこ買ってきてもいいかなぁ」と言う事前の問い合わせはそれと背中合わせに「綺麗にするのは大変だけどボクたべたいんだよー、いいかなぁ」と言うセリフが管理人さんへの慮りと一緒に込められています。
慮りも度を過ごせばへつらいにも見えこれはこれで人間関係を阻害しますが
旦那様の「いいかなぁ」にはこれを掃除する人へのおもんばかりに満ち、それをブログでノーノートのろける管理人さんの「私だって好きだしま、しょうがないか」とため息混じりにまんじりするおかおが目に浮かびます。


さんさん さんのコメント...

話は違いますがこの「。。嫁に行くか」を本にしたらどうか、と言う提案
管理人さんはしねくね乙女っぽい仕草と共に前回同様「こんなもの誰が買って読むか」との仰せと共にブログの方が返信がかえってくるから書き手の方も楽しいと言う誠にごもっともなご意見も添えられておりました。
私は何も「嫁に行くか」をストップして本にまとめろと言う提案をしているわけではなく英英18年書き溜められた記事とそれに対する読者からのリアクションを本を作って売ることが商売の出版社の編集員の判断を聞いてみるのがいいのでは無いか?と言うご提案であります。
カネ出して嫁に行くかを買おうとする人なんかいない!と断言するにはまだ早いし一般の人の目に”たまたま”このブログのアドレスにぶつかって読み始める人の数は本当に限られた数人の目に触れる、同じような立場で日本以外の国で母国語では無い言語で四苦八苦しつつも夫婦生活を続けておられる
何マンという日本女性にとって大いに

さんさん さんのコメント...

励ましになると信じるからであります。
本は本、ブログはブログそれぞれにいいところ欠点があり本にまとめたからといってブログは閉鎖する必要はさらさら無い、こっちはこっちで平然と今まで通りお続けになれば宜しいかと。

それに今お勤めの大学に定年があるかどうか存じませんがおかきになっているものから想像すると大学の授業にそれほど情熱を持っておられるわけでは無いように失礼ながら拝察申し上げます。 将来否応なしに精神力の衰えと共にやる気がない学生相手の時間が耐え難くなった時に書いた本のおかげで数百万の資産ができるということは誠に心強いもの。
そうしないと以前書いた早稲田の老教授のようにひたすらよれよれのノートに書き込んだ文章を顔を上げるでもなく棒読みするだけ。あれだってご本人は自分が何をしているのかご承知のはず。さぞや辛い時間でしたでしょうに。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
まあ、聞かずに大量のキノコを買ってきたらちょっとムッとしてしまうと思います。いや、大変なんですよ(笑)。
そうですねえ、書籍化はどこか出版社の人の目に留まったら考えましょうかね。定年は無いことになっているのですが、いつまで働き続けられるかは体力の問題も気力の問題もあってわかりませんしねえ。