本日めでたく抗生物質からの卒業を言い渡された管理人である。
ということで管理人の蜂窩織炎についてまとめておこうと思う。
- 木曜日 庭のリンゴ拾いをする。その時に蚊なのかなんなのかわからないけれど何かに喰われて左足首あたりが痒い。
- 金曜日 朝、左足の脛に腫れをみつける
- 土曜日 腫れは広がっているがまだ歩ける。パーティに参加し、そこで蜂窩織炎じゃないかということで抗生剤を処方してもらう。
- 日曜日 抗生剤開始。腫れる。痛い。
- 月曜日 良くなった気が全くしない。悪くなっているような気がする。ベッドから足を垂らすとそれだけで痛い。リンパ管が炎症を起こしているような気がする。歩くのはかなりしんどい。
- 火曜日 この抗生剤は効いているのかと不安になる。つまり全く改善した感じがない。
- 水曜日 引き続きこの抗生剤は効いているのかと不安を募らせる。
- 木曜日 なんだかちょっと良くなっている気がしてきた。痛みが少し落ち着いてきたような気がする。
- 金曜日 少しづつ足の腫れが引いてきているようである。痛みも前日と比べると軽い。ベッドから足を垂らしても痛みはそれほどでもないがまだ何かリンパ液が流れ込んでくる感じがある。
- 土曜日 確実に良くなってきている。もうベッドから足を垂らしてもリンパ液が流れ込んでくる感じはほとんどしない。
- 日曜日 今日で抗生剤は終わりだ。痛みもない。まだ足に赤い部分が少しある。
- 月曜日 まだ抗生剤が必要かどうか医者に診てもらう。赤い部分が少し残っているが抗生剤はもう必要ないという。
この中で、日曜日から抗生剤を飲んでいるにもかかわらず症状が改善しないのには訳があるのである。それは、まず、どうして細菌が増えると炎症を起こすのかというところに起因する。人間の体の中で細菌が増えると何が悪いかというと、彼らはエクソトキシンという毒素を出すからである。それで炎症が起きる。それで、抗生剤を飲むと細菌たちは死ぬ訳だがそうすると細菌の体は崩壊するので本来細菌の細胞内にあった毒素が細菌の体が壊れることによって出てくる、これがエンドトキシンというものである。このエンドトキシンというのはトキシンという名前がついているだけあって毒素である。細菌が生きている間は細菌の体の中に封じ込められていて人間に悪さをしないものが、細菌が壊れると内包されていた毒素が外に出て人間の体に悪さをするというものである。
それが抗生剤を飲み始めて数日間起こる症状の悪化と繋がるのである。
つまり、抗生剤を飲み始めてすぐによくならないのは普通なのである。
あともう一つ、蜂窩織炎であまりネットなどで書かれていない症状としては、ベッドから足を膝から下を垂らした時に感じる変な痛みについて書いておきたいと思う。
これは単に膝下を低い位置に置いたときに起こることである。なんというか、何かが足の先に向かって降りてくる、これが痛い、という現象である。血液はそんなふうに降りていかないので、これは本当に何かが物理的に降りてくるという感覚なのでリンパ液なのだと思う。それで痛いということはリンパ管が何かしらの炎症を起こしているのだということである。
これだけ書いておけばきっと誰かが蜂窩織炎に罹ったとしても、やばっ、と思ってもらえるのではないかと思う。そう願いたい管理人であった。
6 件のコメント:
おぅ、前段は細菌感染による蜂窩織炎の臨床経過報告と読めますし後段は
その異常に対して服用した抗生物質、これも今は私の子供時代と違って東京の大病院、例えば慶応の附属病院などでもペニシリンが”運がよけりゃ”処方してもらえるという時代と違って何千という種類が全国津々浦々でも手に入るというまるで別世界。
後段の最近と抗生物質の戦いの生化学的な説明、なるほどねぇ病原菌の体内にある毒素が菌が壊れることで放出されて状態が改善されていないように見えるが実は。。。というお話誠にどうも腑に落ちる解説でありました。ありがとうございました。
自然に人間の体内にある自己免疫力というものは個人により強い弱い(状況により、でしょうが均しててみて)があるものでしょうか。私自身は生まれてこの方戦後の栄養失調状態の頃を除くと無数の引っ掻き傷切り傷を負いましたが軟膏以外の抗生物質のお世話になったのは確か2、3回だけだったと。
管理人さん、こんにちわ。快癒ですね、よかったです!
時系列の症状報告、なかなか出来ないことです。参考になります。それでも予防に勝るものなし、長袖長ズボンで作業ですね〜(笑)
管理人さん こんにちは。
医学の研究者からみると一つの病気もこのようなレポートになるのかと何度も読み返しました。もし管理人さんが手の骨折をしていたら・・・どんな分析をされて問題にはどのように対処されたのかがきっと分かりやすく納得できる形で報告されたことと思います。説明をきちんとしてくれる医者にはなかなか出会えないのが当たり前のようになっています。まあ質問する側にも問題はあるでしょうね。
庭仕事をするときは農家の人がしているスタイルが一番理にかなっているのでは?と。ひさしのついた帽子には首筋をカバーする布と口元を覆う布がついていて、長袖にモンペ。モンペは足首にゴムがついています。長靴。手も手袋。かっこ悪くても完全防備で臨むしかありませんね。
こんにちは、さんさん。
この蜂窩織炎ってなんの菌に感染したかによって抗生剤の種類が変わるんです。普通はスタフィロコッカスとかなんですが、犬やら猫やらに噛まれて細菌感染したと言う場合はもっと広くに効く抗生剤とか場面によって抗生剤の種類が変わるんです。なので抗生剤を飲み始めてなんだか良くならないぞと言う時に「この抗生剤で合ってるのか?」と不安になって調べました。
免疫力は個人によって違うと思います。遺伝要因も結構あるはずです。
こんにちは、megmeg殿。
とりあえず薬からは解放されたので禁酒も終わりました(笑)。嬉しくてちょっと飲み過ぎまして、今朝はちょっと頭痛がありました。アホですね(笑)。
土いじりは長袖長ズボンで決まりですね。
こんにちは、紫陽花さん。
今回、ネットでいろいろ情報収集したのですが、発症、治療、治療経過といった時系列での情報が全然見つからず、それなら簡単でもブログに書いておこうと思いました。こんな四文字熟語みたいな感染症になったら一体どんな感じに推移していくのか気になる人はたくさんいるかなと。
お医者さんに質問する時、「一般的に、この治療はいつぐらいまで続けていつぐらいから良くなってくるもののでしょうか?」とか聞くと大体の予想されるスケジュールを教えてくれます。個別のケースでいつまでに良くなるとかは絶対言ってくれないので、「一般的に」が重要なキーワードになります。
農家のおばちゃんの帽子はちょっと興味がひかれます。ああ言うのは日本にしかきっとないんでしょうね。
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