久しぶりにラトビア国立オペラでオペラ鑑賞してきた管理人夫婦である。
1ヶ月ほど前、オペラの上演カレンダーをチェックしていたところ、なんと表題のオペラにラトビア人のテノール、アントニエンコ氏が歌うよ、と言う日があったので即座にチケットを買ったわけである。
アントニエンコ氏はメトロポリタンオペラやらミラノやら何やらで歌うそれは素晴らしいテノールなのである。そんな彼がラトビア国立オペラでたった一公演だけ歌うのは、きっとどこか大きなオペラでその役を歌うからなのであろう。だとしても、こんな機会を逃す手はない。
たった一晩だけれども、ぴえちにはキャンプへ行ってもらった。トレーナーさんが迎えにくるとブリンブリンと高速で尻尾を振って全く振り返らずにトレーナーさんとラブラブで去っていったぴえちであった。
いやはや、最高のオペラであった。
アントニエンコ氏の歌声はテノールのおそらく最盛期に入っている感じで、若者テノールのちょっとトゲトゲした感じが全くなく、まろやかなテノールであった。もちろん、彼が歌うからと言う理由でチケットを買ったわけだが、まあ、ラトビアの若い歌手がものすごい勢いで育っているのを目の当たりにしたわけである。
そうそう、ステージもよかった。
第4幕でアドリアーナが死ぬ時に建物の壁がふわりと倒れて、その風で舞台上に散らばっていた花びらを模した丸い紙切れがふわりと舞い上がり、客席にまで舞い降りるという粋な演出はとても感心した。ラトビア国立オペラの舞台は結構狭いのだが、演出によって素晴らしい奥行きが出ていたのである。
音楽はとても素晴らしかった。Francesco Cileaのオペラは初めてだったが、まあ、常に優雅なメロディである。全編美しいメロディを楽しむことのできる心地よいオペラであった。
6 件のコメント:
管理人さん、こんにちは。
ネットでラトビア国立オペラを検索してみました。
建物もすごく素敵ですね♪
何とまぁ、ワタシには今日の記事はコメント不能。
管理人さんはワタシには理解できない世界にふいっと消えている様。
日本の、いやオーストラリアでも首都以外のところに住まう者にとってオペラ公演などまず出会うわけがない。 ああいうものは子供の頃から自然と慣れ親しむ。。。とここまで書いて管理人さんは別段そういう環境でお育ちでなかったかと。
やっぱり特異体質なのかなぁ、でも周り見回しても「何とかいう歌手のアリア、ありゃ絶品だね、天国に行った様に感じたよ」などと話ししている人、この歳まで出会ったことありませんぜ、ワタシ的には弦楽四重奏当たり止まりでフルセットのオーケストラになるとちょっと退屈。
ストラデユバリの講演を聞きに行った時高っ!!!っと思った入場券のことは最初の音を聞いた途端に頭から吹っ飛んだ記憶があります、あれな何十年前だったろうか?
こんにちは、ゆのみさん。
少し小さめのオペラハウスなのですが、中は結構豪華に作られています。小さめなので舞台が近く感じられて良いです。チケットもお手頃なのでありがたいです。
こんにちは、さんさん。
日本でオペラはものすごくチケットが高価でしょう。オーストラリアはシドニーに有名なオペラハウスがあるじゃないですか。
なんていうか、地場のものを楽しむ、が人生を楽に楽しませてくれると思います。なので、ラトビアに住んでいて「相撲鑑賞が趣味」とか「歌舞伎最高」とか言っていると趣味にお金がかかりすぎるわけです。ならば日本では信じられないような値段で生のオペラを鑑賞できるならそれを趣味にしたほうが良いわけです。
なるほど、音楽も「地産地消」でいくのがイチバンということですね。 わかります、そういうご説明ならばフに落ちます。 無い物ねだりよりも周りに溢れているもので満ち足りなさい、周りにないものを憧れると何かジョートーな人の様に思うのこそジョートーじゃない人がやることだ、ということ、ですよね?
こんにちは、さんさん。
そうそう、その通りです。食べ物も音楽も趣味も仕事も地産地消が私のモットーです。日本には素晴らしい言葉がありますね。まさに地産地消です。周りにないものに手を出すとコストパフォーマンスも悪ければ選択の余地も狭まって質も悪くなりがちです。
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