外国人による味噌汁アレンジ

海外で暮らすと日本食の食材に困り果てることが多々あるのである。

しかしながら、ラトビアでも日本食は結構ブームになりつつあってスーパーでの日本食材の扱いも少しづつであるが増えている感があるのである。そういう状況なので外国人が彼らにとってトレンディな日本の味噌汁を作る際にどんな具を使っているのか、そしてどんな感じに作っているのか、出汁はどうしているのか、等々気になって色々調べてみた管理人である。

まず、高級食材店とかアジア食材店とかに行かなければ出汁入りの味噌は売っていない。したがって出汁を取る必要が生じるが、概ね出汁を取っている感じはない。その代わりブイヨンを入れるとかそういう暴挙に出ていることもないようである。おそらく出汁の概念がないのだと思う。

日本の味噌汁レシピにはしつこく

「味噌は火を止めてから」とか「味噌を入れたら煮立たせない」とか書かれているが海外レシピはお構いなしである。

いつも買っているスーパーのレシピ集の味噌汁レシピには

「味噌とニンニクを油で炒めて、そこに熱湯を加え10分煮る。その後豆腐とポルタベッラのスライスを添えて出来上がり」とあった。

なるほど。
ニンニクを出汁がわりに使っているのだろうか。ちなみにポルタベッラは大ぶりのきのこで、出来上がり写真を見ても加熱調理されたものではないので、出来上がった味噌汁に生のきのこのスライスを添えるわけである。生ポルタベッラかあ、とちょっとレシピを読んで固まってしまった管理人である。

味噌を炒めるのは焼き味噌にインスパイアされたものかもしれない。でもその後10分煮込んじゃったら香りが飛んでしまうのでは？とも素人考えでは思うわけである。

だが、ここまで日本の常識とは違ったレシピとなるとかえって興味が湧いて作ってみたくもなるものである。ちなみにこのレシピはリガでかなり有名なシェフによるもので、彼は旧市街で有名なレストランとラーメン店も営んでいたりするし、今までに何度も日本を訪れている。なのでもしかしたら画期的な味噌汁の作り方なのかもしれない。

味噌汁もまた日本から海外へ羽ばたいて独自進化を続けているようである。