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2024年7月3日水曜日

お母さん、バラには肥料あげてね

数年前に「バラはラトビアの冬を越せる」ということを学習した管理人はいくつかの苗をサマーハウスに植えたのであった。初心者用の品種とか公園用の品種とかとにかく強そうな品種を選んだのだがたった一つの株をのぞいてあまり捗々しい成長を遂げなかったのであった。たった一つのグングン成長した株は軒下に植えたものでみるみるうちに1mぐらいの高さになってワッサワッサと沢山花がついたのであった。それが、今年はそのバラが5月時点で地上部が全部枯れていたのである。半ば絶望的な気分になっていたのだがなんとか根本から新しい芽が出てきて復活したのである。めでたしめでたしな話だがこれには続きがある。

実はこれと同じ品種は他の場所にも植えてあるのだが、成長は捗々しくない。何が違ったのかというとへろがおしっこをかけていたのかどうかである。オスのドーベルマンのへろは目標物におしっこをしていたわけだが、ちょうど軒下のバラが気に入ったらしくよくおしっこをかけていたのである。そして去年はへろのいない夏。ぴえちは女の子なので目標物ではなく突然しゃがんでおしっこをするのである。そのへろのいない夏に栄養をもらえなかったバラは冬をいつものように越せなかった様である。

お母さん、バラには肥料あげてね

というへろからのメッセージである。というわけで早速肥料を撒いた管理人である。

わんこのおしっこは窒素含量が結構高いので、例えば芝生の上でおしっこをするとその部分だけ栄養過多になって芝生が枯れてしまう。そんな強烈な肥料がバラには良かったということの様である。

肥料、うんと撒いたよ、へろ。



7 件のコメント:

さんさん さんのコメント...

へろと管理人さんとの心のつながりが読み取れる記事でありました。
人が他の人を生き物だっていやいや命の有無とかかかわらず強烈に愛することができる。
そう愛は自分のためでは無しさりとて対象物のために自己犠牲を払うものでも無し全てがそれぞれに元の色味を残しながら一つに溶け合うものでしょうから。
管理人さんは管理人さんらしくヘロは彼なりに管理人さんに応えたわけでその絆は彼が旅立ってからもいつまでも心に残っている。 そんなメッセージをいただきました。ありがとう。

さんさん さんのコメント...

前の投稿は朝書きました、今は午後です。日本は昨日から連日三十六度三十八度の酷暑で蒸れ返っています。 
リガの気候に慣れた管理人さんはこの先も間違っても夏にご帰国なられませんように。
豪州の夏は中央部の砂漠地帯の砂が太陽に炙られてその上の空気が西風に吹き送られて海岸までやってくるとそりゃ三十八度や四十度さえ珍しくありませんが海岸沿いの土地はそこそこに雨も降り気温も日本の夏から阿野蒸し暑さを取り除けたよう、もっともこれも風の吹き様一つで北風が吹くと「ここはシンガポールかよ」と言いたくなる蒸し暑さに。
風の吹き様一つであっちへこっちへとフラフラしているオーストラリアであります。
それでも一応春夏秋冬、四季があるだけ文句は言われませんけど。

紫陽花 さんのコメント...

管理人さん こんにちは。ヘロ君は外をやみくもに駆け巡っていただけではなく ちゃんとお仕事してくれていたのですね。バラが咲くとヘロ君を思い出すことになるとは素敵なヘロ君の置き土産です。

あまりの暑さでエアコンのスイッチをオンにしてしまいました。今からこの暑さではこの夏が思いやられます。

megmeg さんのコメント...

管理人さん、こんにちわ。へろ君がバラを咲かせていたとは!ワンコが庭の木を枯らす話はよく聞きますが、植物の相性もあるのですね。

先のお二方のお話のとおり、暑い暑い一日でした。静岡で39℃越えとか、もう解熱剤飲むくらいになってたとは(T_T)仕事場はエアコンですが、外に出た途端軽くめまいがしました。今も家のエアコンで清々しました。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
そうなんですよ、思わぬところにへろの足跡があるわけです。この株だけものすごく花が咲くなあと、軒下に植えたので霜がかからないのかなあとか思ってました。今年の冬はそれほどの極寒でもなかったのに地上部が耐えきれなかったのは夏の間の肥料担当がいなかったからです。へろでさえこうやってその足跡を残しているのですから人はそれは沢山の記憶を残していくのでしょう。

おお、もうそんなに暑くなってるんですね。20年前、ラトビアへ移住するかという決意を後押ししたのは日本の夏の暑さでした。今ではもっと暑くなっているようでとても夏に帰国はできないですね。さんさんもちゃんと家でクーラーかけてくださいね。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
何しろ芝生が枯れるぐらいの窒素含量なのですがバラにはちょうど良かった様です。バラが咲くたびにへろを思い出すことができます。
ラトビアは例年6月に30℃超えが一週間ぐらい続いたりするのですが、今年は涼やかな夏の滑り出しです。欧州各地も今年は比較的涼しい夏の始まりの様です。日本の夏はもう20年ぐらい経験していませんが、ネットニュースなどでみる温度はちょっと想像を超えるものがあります。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、megmeg殿。
高級芍薬を2年連続で根本から踏み倒したエピソードと、このせっせとばらに肥料をかけ続けたエピソードと、どちらも良い思い出です。庭に爆弾でも落ちたのかと思うような穴を掘ったり、ハリネズミを咥えて走り回ったり、思い出が沢山です。
暑そうですね日本。くれぐれもお体に気をつけてくださいね。