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2024年9月2日月曜日

えんどう豆乳のカプチーノ

管理人家の近くには美術館の倉庫みたいな施設がある。

ちょっとした庭が設けられていて、ラトビアの彫刻家の作品のレプリカとかが庭に置いてあったりする。倉庫なのだが一部は展示しているし時々催し物とかもしているようである。管理人一家にとっては単なる散歩コースの一部なのだが、そこに夏限定のカフェが開いていたのである。売り子のお嬢さんにぴえちをけしかけて、可愛いわんこを撫でまくり、でコーヒーをタダにしてもらおうとしたがダメだった。

というわけで3ユーロ50セントもするお高いカプチーノを買う羽目になったのだが、

「カプチーノは普通のえんどう豆乳とバニラ風味のえんどう豆乳がありますがどちらにしますか?」

という大変なぞの多い質問を受けたのである。まず管理人は最初理解できず、

「普通の牛乳で」

と返すと

「ここではベジタリアン用のミルクだけなんです」

ということであった。
管理人はぴえちをこねくり回した後のお嬢さんのにこやかな顔を見ながら

「ああ、面倒なカフェにきてしまった」

と思っていたのであった。しかし、若いお嬢さんに弱い旦那は

「ん?えんどう豆乳だけだって、面白そうだね」

と言い放ち、えんどう豆乳のカプチーノを管理人用に注文したのであった。自分はブラックなのでどうでも良いということなのであろう。

ベンチに座ってえんどう豆乳のカプチーノを啜ると、それはもう目眩くエンドウ豆の味であった。コーヒーの味がわからないぐらいのえんどう豆味であった。

なぜエンドウ豆乳なのか、どうして普通の豆乳じゃないのか。そもそもどうしてベジタリアンにこだわるのか、さまざまな疑問が残るカフェであった。それでもうららかな日差しの中、ベンチに座ってコーヒーを啜るのはちょっと楽しい時間であった。

4 件のコメント:

紫陽花 さんのコメント...

管理人さん こんにちは。コーヒーの味を楽しむカプチーノならやはり正統派は牛乳です。お客さんはベジタリアンだけではなにのにと思ってしまいます。エンドウ豆の豆乳というとエンドウ豆と豆乳のスープというかつて見たレシピがすぐ頭に浮かんでしまいます。
久々に一日エアコンを使わずに過ごせる日が2日続きました。このまま秋とはいかないですが気が付けば日暮れが早くなっていてびっくりです。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
そうですよね、牛乳ですよね、カプチーノ。えんどう豆の豆乳というのはスーパーでもほぼ見かけません。普通の大豆の豆乳とオート麦の麦ミルクがベジタリアン用としてこちらでは主流です。えんどう豆の豆乳なんてどこから探してきた?という感じです。味はひきわりエンドウのスープそのものという感じでした(笑)。なので紫陽花さんが思い浮かべた味そのものだと思います。
猛暑が過ぎ去って何よりです。私は弟が甲府に住んでいるのですが、居間のエアコンが壊れて首にアイスノン当てて扇風機で乗り切っている、という話を聞いてちょっと心配です。

さんさん さんのコメント...

へ??? えんどう豆の豆乳?それをコーヒーに?
ところ変われば品変わる、などと昔のヒトは申しましたが確かにチャイナから輸入する大豆の豆乳よりは地元産のえんどう豆の豆乳の方がコスト的には有利なんでしょうが「圧倒的に」えんどう豆風味な豆乳ってちょっと想像がつきません、こんなところが外国を旅する面白味なんでしょうが食べ物にしても衣料にしてもことごとく(まぁそのくらい頻繁に)こちらの期待と違ったものやサービスがやり取りされる「外国」暮らしと違って故里ではそんな心配がないのは私の様な老体には”楽”ですね。


やはり管理人さんは「すごい」の一言、だいたいこういう故郷から跳ね出した方のページというのは得てしてぐちのこぼし場所になりがちなのにそんな気配がひとかけらもない、このことに尽きる、と思います。
いや管理人さんすごーーーい。



Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
ですよね、えんどう豆の豆乳なんて私も知りませんでしたよ。普通の大豆豆乳はスーパーで売られているんですが、エンドウ豆の豆乳は見かけたことがありません。へええ、という感じです。

まあ、最初から日本とは違うと承知の上で住んでますから、食べ物とかサービスに関しては愚痴はありません。ないものねだりになりますからね。周りを変えるよりは自分を変えたほうが楽だし現実的ですからねえ。