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2024年9月15日日曜日

多分冬前の最後の花

 9月に入ると気温はどうあれもうある程度の紅葉は始まってしまうラトビアである。

まだまだほとんどの木は濃い緑色の葉っぱをつけたままだが中にはすでに黄色くなった葉を落とし始める木もあるのである。紅葉が本格的に始まればそれはそれで美しいのだがこの季節には最後の野の花がある。それがタンジーである。日本名はヨモギギク。ラトビア名はParastais biškrēsliņšである。意味はミツバチの小さな椅子である。花がふかふかのクッションのようだからなのかもしれない。

ぴえち散歩で摘んできた。野草にしては高さが50cmから80cmぐらいになるので切り花として結構見栄えがする。

これは欧州では野草なので空き地に生えていたりするのである。とても良い香りの花で、虫除け作用もあるということである。自宅近くの空き地という空き地の植生を把握している管理人としてはちゃんと毎年時期時期で植物に挨拶をしていくのである。ああ、今年もちゃんと生えてきたね、でもちょっと去年より規模が縮小してない?とか謎の問いかけを植物にすると、ああ、最近はあそこにいる奴らが侵食してきて困ってるんですよ、とかいう感じである。もちろん、管理人は植物と話ができるわけではないので、これは植物の環境を見て勝手に管理人が推測していることである。

管理人は単に野草が好きで見て回って楽しんでいるだけである。だが、毎年毎年見ていると、それは移り変わっていってしまうこともある。このタンジーはずっと同じ場所に同じ時期に花を咲かせてくれる管理人の友達のような存在なのである。

ああ、今年も咲いたね!会えて嬉しいよ。と毎回思うのである。

4 件のコメント:

紫陽花 さんのコメント...

管理人さん こんにちは。野草とは思いえない花です。こんな花を自由に摘んで帰っても良いというラトビアのおおらかさを感じますし冬前の咲く最後の花ということには心さみしいもの感じさせられます。
猛暑だったせいもあり今年は秋の花の開花が遅れているそうです。

さんさん さんのコメント...

げっ! これで野草?おまけに草丈が60cmから80cm、もひとつおまけに香りが良いですと?
草花として花が少々遠慮がちなだけでこのまま花屋の店頭に飾れるじゃないですか。
紫陽花様のご意見に100%賛成。
そう、寒い冬の来る前に最後に咲く花、というところも何かいたいけなげでジィーンと来るし。
しかしなんですなぁ、人間が繁栄すると自然がなくなるしその反対もまた然り。
ともに手を取り合ってという訳にはいかんところが難しいですなぁ。


Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
野原に生えているとあんまり目立たないです。よく見ると端正な花ですよね。こちらで夏の終わりあたりにはアキノキリンソウがそこら中に咲いています。アキノキリンソウも大型の結構豪勢な花です。ただたくさんありすぎて有り難みが薄いですね。こちらはそろそろ白樺の木に黄色く紅葉した葉っぱがちらほら出てきました。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
確かに花屋さんで売っていても良いぐらいの花ですよね。もう半世紀前にもなる私の子供の頃は日本の市街地にもたくさんの空き地があって、私もよくそういう空き地で雑草を摘んだものです。人間が繁栄すると自然がなくなるのは本当ですね。