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2021年4月20日火曜日

デジタル時代の子供達

 ここのところ、とても暖かいラトビアである。

毎日、木々の新緑が少しづつ、でも確実に大きくなってきている。誰もが楽しくて嬉しくてという季節である。そんなこんなで、外で走り回る子供たちが増えてきた。ただ、ちょっと困ったことに、走っているうちに、我が家のバルコニーのキワをギリギリに走り抜ける子供たちが急増したのである。最初はただ走っていただけだったが、走り抜ける子供達に反応して吠えるへろに興味が沸いたらしく、それを繰り返すようになった。

へろはちゃんと誰が何をしたかを覚えている。もちろん、彼は子供達と遊びたいのである。だから、散歩で外へ出た時に、ああ、あの子達だ、遊んでも良いのかも、と勘違いして前足で子供達にちょっかい出したら大変なことになるのである。子供たちのおそらく2倍以上の体重で、全身マッチョな筋肉の塊が遊ぼうとなったら子供達に必ず危害を咥えかねないのである。

と言うわけで、旦那が遊んでいる子供たちの親御さんに「犬をからかわないでほしい」と伝えたところ、一部の子供たちは我が家のバルコニー近くを通る時にはゆっくりと歩いてくれるようになった。だが、まだ一部の子供たちは集団で走ってくるので、へろを家の中へ呼び戻してカーテンを閉め反応させないようにしたのだが、どうも面白さが勝ってしまったらしく、窓をノックして挑発するようなことにまでなってしまったのである。周りの大人たちも、そう言うことをしたらいかん、と注意してくれたのだが、彼女らにはそれが面白い遊びだったようでなかなか治らない。そこでほぼキレかかった旦那が出向いていって彼女らにどうして犬をからかったらいけないかを説明した上で、

「今度同じことをしたら Facebookで君たちの写真を公開するからね」

と釘をさしたのだそうな。

どんなにこれはダメなんだと説明してもあまり聞く耳を持たなかった彼女らが、SNSに写真を公開する、と言うことにはすぐさまに反応したのだそうな。もちろん、これはハッタリで写真など撮っていない。管理人のすむアパートには管理組合のFacebookがあって、まあ、もし仮に写真を載せたら親御さんが発見して怒られると言うことを理解しているのか、それともちょっと拡大解釈して警察がくると思ったのか、その辺りはよくわからない。だが、それにしても驚きである。そんなことでハッタリをかます旦那にも驚きである。ちなみに旦那は Facebookなどのソーシャルネットワーキングには一切アカウントを持っていないのである。いやはや、こういう人を敵に回すのだけは避けた方がいい。

これもコロナの影響なのだろうか。

8 件のコメント:

さんさん さんのコメント...

いやいや「FaceBookに写真さらすぞ」って脅かしがリガでもねぇ効き目があるって。
リガばっかりじゃありませんよ、うちの娘なんかも自分の子供に「悪いことするとこうやって
世界中に広げられちゃうのよー」って。
デジタル時代ですなぁ、昔の”町内の噂”が一気に世界へ、恐ろしいことになってきました。
ニンゲンという生き物がこれでちょっとはお行儀が良くなるか?
なかなかどうして、という気がいたします。ほらチャイナの方が言うじゃありませんか
「上に法律があればわれに対策あり」って。

megmeg さんのコメント...

管理人さん、こんにちは。へろ君、災難でしたね〜。ノイローゼになったわんこの話も知っています。日本でも聞く話ですが、世界中一緒なのですね。旦那さま、いい仕事されてます!大人でも感情的に子どもに対する人はダメなので、紳士的に冷静にとても上手く説得されているんだろうと想像してます。
わんこは自分の仕事してるだけなのに、うるさいと声帯を手術される子もいるなんて、人間怖いし悲しいです。

かまくら さんのコメント...

子ども達がなんの気なくやっている事でも、結果大変な事になりかねないってありますよね。

イギリスでもし、子ども達にFacebookに載せるなんて脅しをかけたら、それを聞いた親が逆ギレして乗り込んでくるとか、子ども達に逆襲されそうです。まだまだラトビア の方が人が素直なんですね。こちらでは夜間駐車禁止の駐車場に夜、車を停めて犬の散歩をしていた老人夫婦が、駐車の罰金を取られた事に腹を立てて新聞に「こんな年金生活者になんてひどいことをするんだ」と憤っていたくらい、常識が通じない人が多いです。
イギリスでは犬に襲われて怪我や死者が出る事は結構日常茶飯事で、新聞に載るのはほんの一握りの数です。未だに政府がきちんとした対策をとっていない事にも驚きですが。

「Dogs behaving(very) badly」という番組で、犬の色んな問題を調教し直していく番組があるのですが、問題はやはり人間の方にある事が殆どですね。管理人さんのところの子ども達も犬と楽しく共存するには、という事を学ばなければならないようですね。動物も人間もお互い楽しく過ごせるように、昔みたいなコミュニティでの教育が大事なんでしょうね。

紫陽花 さんのコメント...

世の中が変わった・・・と実感させらせました。今時泣く子も黙るFacebook
なんですね。
ご近所さんが飼っていたミックスのワンコは子供が大嫌いで子供が通りかかると
吠えまくっていました。散歩でも子供を見ると吠えていました。
背の低い大人だと通りがかっても吠えないのに、背の高い子供には吠えて、
どこで大人か子供かを判別していたのか不思議がっていました。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、さんさん。
そんなのが効き目あるのかと思いますよね。世の中変わったものです。おや、お嬢さんも同じ手を使ってらっしゃるんですね。もう全世界的にデジタル化ですね。
本当に、ぴたりと来なくなりました。静かな午後が戻って来て嬉しいです。まあ、またすぐに違う楽しみを見つけるんだと思います。子供は好奇心旺盛ですから。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、かまくらさん。
まあ、近所でも有名な大きな犬で、散歩の時には念のために口輪をしているので、流石に無闇に近づくんじゃないと親御さんが言ったのかもしれません。
犬の躾教室では、犬のしつけというよりも飼い主の躾がメインでした。特に大型犬の扱いは一歩間違えば大変なことになるので、飼い主の意識を変えることがもっとも重要ということでした。
ラトビアにも全く話の通じない人もいます。そういう人とは本当に関わり合いたくないですよね。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、megmeg殿。
へろは耳も垂れてるし、尻尾もくるりんなので、子供たちはドーベルマンだと思っていないんでしょうね。多くの小さな子供の親御さんたちは、「ワンコの前では絶対走っちゃダメ」と注意してくれます。

Mikija さんのコメント...

こんにちは、紫陽花さん。
子供独特に匂いとかあるのかもしれないですね。ワンコは嗅覚鋭いですから。
へろは若い女性が大好きです。ホームパーティなどをすると、へろの反応でどの女性客が一番若いのかすぐわかります。
走り回っていた子供たちは小学校ぐらいの感じでした。デジタル世代恐るべしですね。