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2025年6月21日土曜日

やっとサマーハウスへもどる

たった一日だけのリガの予定がお葬式参列で結局4日間となったのであった。

リガへ行ったその日に訃報が舞い込み、ぴえちを預ける算段をし、一泊の予定でお葬式へと向かったのであったが、リガから4時間の運転である。お葬式前日から一泊して翌日参列してリガへ帰るという計画はどうやら無謀だったようで結局2泊することとなった。

ダウガウピルスと言うラトビア第二の都市に宿を取って、そこから車で40分ぐらいのクラスラワと言う街でお葬式である。どちらも自然が大変美しい街なのだがあいにくずっと雨であった。どちらの街もベラルーシとの国境に近いということもあってロシア語話者が多い。街で聞こえてくるのは大抵ロシア語である。どちらの街も数年前に訪れた時より街が整備されて明るくなっていたような印象を受けたのであった。

行きも帰りもたくさんのコウノトリを見かけた。往復で多分100羽ぐらいは見たと思う。

見かける農地はどこも豊かに作物が育っていた。

思いがけない小旅行となった。そしてようやくサマーハウスへ戻ってきた管理人一家であった。 

2025年6月17日火曜日

急展開

今学期最後の追試をするために一日だけリガに戻ってきた管理人一家である。追試が終わり次第サマーハウスへ戻る予定でいたのであった。

そこへ訃報が届いた。

旦那の親戚が亡くなったのである。親戚はラトビア南東部に住んでいるため参列するには一泊する必要がある。そうなると、ぴえちは連れていけないのでトレーナーさんにお願いして預かってもらうことになる。そんな日程調整をこなしてとても久しぶりにラトビア南東部へ行くこととなった。

車で4時間ぐらい走るのだが、それは美しい森と田園風景が続くのである。以前はなんやかやと尋ねることがあってほぼ毎年出かけていたのだが、コロナ禍で往来が途絶えてしまっていたのである。久しぶりに会う人々がお葬式で、と言うのはよくあることではある。だがやっぱり、ちゃんと会おうとしておいた方が良かったという後悔がよぎるのであった。

2025年6月14日土曜日

白いポピー

 お絵描き教室はリガなのでサマーハウス生活の時は教室へ通えない。そこで自主練をしようと計画していた管理人である。

お絵描きセットも買ったし、ようやく今学期も終わりである。そこでお絵描き再開である。

新しいお絵描きセットで自分だけで描くと言うのも結構チャレンジングなことで、変に踏ん切りがつかないものである。そうこう言っていると全然描き始めないので、YouTubeでお絵描きのナマ配信をしている人を参考に描いてみることにした。

イーゼルも買ったのに描かないわけにはいかない(笑)

ポピーの花なのに花びらの薄さが表現できていないのが残念(笑)。でもまあ、描き続けて練習あるのみ、だと思うのでせっせと描いていきたいと思う管理人であった。

2025年6月11日水曜日

庭を歩くハリネズミの動画

 へろと違ってぴえちはハリネズミを見つけても教えてくれるだけなのでハリネズミも今までになく警戒心が薄れているようである。

ここのところ毎晩日没前ぐらいになるとハリネズミが庭をトコトコ歩いている。大抵はぴえちが教えてくれるのだが、教えてくれるとハリネズミは丸くなって動かなくなってしまうので動画向きではない。今日はちょっと離れたところから動くハリネズミの動画を撮影できたのでご覧入れたいと思うのであった。


動画の初めに聞こえるのは旦那のあくび、そしてその後のはあはあ言っているのはぴえちである。ハリネズミを驚かせないようにぴえちをテラスから出さないようにしているので見てるだけでもどかしいようである。

2025年6月10日火曜日

永住許可の更新完了

 五月の半ばにEUの永住許可の5年ごとの更新手続きをした管理人である。

パスポートのハンコが押されているページと記載事項ページの写真と申請書類一枚そして更新手続き用の費用を振り込んだという銀行のウェブページのスクリーンショットをe-mailで送っただけの更新手続きであった。しかも「更新手続きお願いします」というようなメール本体も書かず、ただ添付書類として必要書類を付けて、メールタイトルに「永住許可更新」と書いただけである。更新手続きは1ヶ月なら一番安く1週間以内にというような場合は高くなるのである。

もちろん、何の問題もなく更新許可がおりたのであとはIDカードを受け取るだけである。IDカードには生体認証が組み込まれるので移民局へ出向いて写真などを撮ってもらってという作業が必要である。これはネット上で予約を入れることができるようになっているのである。だが、移民局はいつも予約でパンパンで取れた予約は七月半ばであった。移民局も予約パンパン状態を把握しているので九月までに出頭すれば良しということであった。余裕である。

ラトビア移住20年となる管理人だが、こういう手続きは年を追うごとに簡単になっていく。今思うのはあと5年後までに日本のデジタル化がどこまで進んで年金申請が全てオンラインでできるようになってくれるのかどうか、ということである。無理だろうなあ。

2025年6月9日月曜日

とある賞の審査

 管理人はとある医学雑誌の編集者をやっている。これは全くのボランティアで一円にもならない。普段は医学雑誌のテクニカル編集者と呼ばれる事務方の人たちが「こんな論文が当雑誌に投稿されたんですが、これ、査読に回しますか?それとも拒否しますか?」とか聞いてくるので判断したりとか、査読に回した後に査読者の意見が別れた時の判断をするとか、そんな感じである。査読というのは論文をその分野の識者が読んで「ここを直せばOK」とか「これはスンバラシイ論文だ」とか「私たちの医学雑誌のレベルに達してないので拒否」とかを判断することである。査読は通常複数人の識者によって行われるのでよく意見が分かれたりもするのである。

そんな中、その医学雑誌がある賞の審査員を勤めてほしいと依頼してきたのである。それももちろんボランティアである。でもまあ、ちょっと興味があったので引き受けた管理人であった。その賞とは、大学院生か博士号をとってポスドクという状態の人に向けたもので、学会へ行く費用をあげましょう、というものである。

医学系の学会で発表するのはお金がかかる。

欧州内では日本での国内旅行に近い感覚ではあるのだが、格安航空券を使っても宿代も発生するし何しろ学会の参加費が数万円という結構な額になるのである。そんな若者たちに学会参加費用として14万円ほどをそれぞれ2人に賞としてあげましょうというものである。実際一人一回の学会参加費用はこの金額ならようやく全部を賄えるのかなあという感じである。

応募には履歴書、推薦書、発表内容の要旨、などが必要である。

あらかじめ事務方が一時審査をしたのちの6人を精査して点数をつけるというのが管理人の役目である。色々な考え方があると思うのだが、管理人は研究の内容のインパクトと完成度を重視したのである。一時審査を通過してきた6人の中にも、おやまあ、と思う業績の人も居た。履歴書を盛ってる系でやたらと論文数が多いのだがよく見るとそれらはちゃんと査読された論文ではなく過去の学会参加の要旨とかそんな感じである。

推薦書はいろいろ面白く読ませてもらったのであった。推薦書はその学生さんやらポスドクやらの指導教官が書く場合が多いのだが、その推薦の熱意は本当にさまざまで、大きな組織の大ボスクラスになると「私が推薦します」ぐらいのことしか書かれていない。推薦文よりも「私はこれこれの組織のボスです」とかいうボスの自慢が大半を占めている場合もあった。こんなすごい私が推薦してるんだから解りなさい的な高圧的な推薦状である。普通は「彼はものすごく熱心に研究に励んでいて、彼の研究内容な革新的なものです。彼の熱意ゆえに私は彼の指導をとても楽しんでいます。ですから彼がこの学会に参加できたら色々な研究者と交流を深めることができて彼の今後にとても有意義なものなるので、是非とも旅費をください」みたいに書くものである。実はこの推薦状の内容も審査の15%ぐらいを占めるポイントなのである。

管理人の他にも2人の審査員が点数をつけて、最後は編集長が決める、ということだったが、管理人一押しのイタリアの若い女性が賞を勝ち取ったという知らせが今日来て、ああ、良かった、と思ったのであった。

2025年6月1日日曜日

とうとう芝刈りロボットを導入した

我が家のサマーハウスの敷地ははなんとなく1000平米ぐらいある。そこに小さな山小屋風味の家とその昔サウナだった小屋があるので木やら何やらを差し引いて芝生面積が多分800平米強と言ったところである。問題は以前に頼んだ植木屋さんが早く伸びる芝の種を蒔いたので気がついたら15cmぐらいに伸びてしまうということである。ここまで伸びると普通の草刈機はオーバーヒートしてしまう。

今シーズンはこの伸びすぎた草を重機で刈ってもらった後に芝刈りロボットを導入したのであった。


草刈りロボは去年も検討したのだが、その時はテリトリーの境界にワイヤーを巡らせてその内側だけを草刈りさせるという感じだったのである。今年に入って、実は進化していてGPSで詳細な位置情報を取得して刈り取りマップを作成して自動化できるようになったのである。

設置してくれた業者が言うには「ワンシーズン動かせば庭の芝生が見違えるようになりますよ」ということであった。

この草刈りロボは実は毎日動かす必要がある。毎日設定された時間内で敷地内で草刈りをする。つまり、伸び切った草を刈るのではなく、毎日ちょっとちょっと刈り取って最善の状態を保つ、という感じである。全てアプリで自動化するので私たちは何もすることがない。朝9時に勝手に草刈りを始めてバッテリーが消耗してきたら勝手にホームに戻って充電して、十分に充電できたらまた庭へ出ていくのである。

音はすごく静かである。

AIカメラ搭載なので障害物があれば避ける。あらかじめ花や植木などの部分は詳細に「入っちゃいけないゾーン」として登録できる。

今シーズンからは伸び切った芝のストレスから解放されるようである。

2025年5月25日日曜日

サマーハウス生活始める

 今年の5月は思いの外気温が上がらず、週末雨という状態だったのでサマーハウス生活の始まりが5月末という状態である。

この時期になると庭のアスパラガスもとうに旬を越えて、チューリップも終わり、桜も終わり、遅咲きのりんごが満開という感じである。今年はマドリッドへ行っている間にサマーハウスとその庭の手入れを業者にお願いしたので、綺麗になったサマーハウスへただやってくるだけで良いというのがとてもありがたかったのであった。これから3ヶ月間、ここで絵を描いて過ごしたいと思うのである。

大学の仕事はもうほとんど対面式のものは終わっていて、あとは遠隔でOKである。

庭の花を摘んでテーブルにのせるだけで気分が上向き。


2025年5月22日木曜日

紫のスープ

まずはこれを見ていただきたい。

旦那が作ったスープ。この写真ではちょっと赤っぽく見えるが実際はもっと紫色のスープ。

ラトビアではビーツ料理が色々とあるのでピンクのスープやポテトサラダなどに最初はギョッとさせられるものである。だが、もうかれこれ20年も住んでいるとピンクの食品は普通に格下げ済みである。今回驚いたのは紫だったからである。

この写真は骨付き鶏肉で出汁を取って具にはニンジンとジャガイモ、そして少しご飯が入っているというものである。一体何がこのスープの色を紫にしたのか。

それはにんじんである。

いつものスーパーでいろんな色のにんじんのパックを買ったのである。旦那は普通のオレンジのにんじんと黒いにんじんを使ったという事なので、紫いろは黒いにんじん由来だと思われる。
いろんな色のにんじんのアソート。この黒っぽいやつを使ったそうな。

黒っぽいにんじんはアントシアニンを多く含むので、まあ、スープが紫になってもおかしくはないわけである。

ちょっと驚いた管理人であった。


 

2025年5月18日日曜日

旦那週間終わる

 今週は旦那週間であった。

旦那の誕生日と名前の日が一週間の間に両方ある、という感じである。それらを包括して土曜日にパーティと、なんというかまあ、飲み会週間だったのである。

旦那週間の間はやはりそれに全集中である。

流石に旦那週間なので料理も久しぶりに管理人が作ったわけである。メニューは前菜で枝豆、春巻き、ピミエント(小さなピーマンをプライパンで炙ったもの)と各種ハムで、メインはうさぎのオーブン煮込みである。付け合わせにニンジンのグラッセとパスタ。デザートはチーズとジャムといった具合である。

前菜には最近ブームになっている日本っぽいものを集めてみた。というのも鞘付き枝豆の冷凍品とか冷凍春巻とかがスーパーで普通に売られるようになっているからである。どちらも大人気であった。ピミエントはスペインのタパスなどでよく見られるものだがやはり最近スーパーで売られているのを見つけて前菜としたのであった。これはピーマンより薄くて柔らかく、味はピーマンよりちょっとスパイシーな感じなのでウオッカのお供には最適である。

うさぎのオーブン煮込みは特にホームパーティには便利で、前日に2時間ほど煮込んでおいて当日生クリームを投入してゲストがくる30分前からもう1時間煮込んでおくということができるのである。ここに付け合わせのタリアテッレなのだが、うさぎオーブン煮込みの煮汁をソースにすると最高なのである。

炭水化物を抑えている管理人家としてはデザートはなかなか難関である。

大抵の場合、管理人家のデザートはチーズである。ソフト、ハードなど適当に揃えたチーズにジャムを添えるだけである。今回はゲストの一人が持ってきてくれた柑橘系のジャムを添えたのであった。

ホームパーティ終盤はコーヒーとかお茶とかが必須である。何がいい?コーヒー紅茶緑茶果物茶、と聞くと緑茶と答える割合が多くなった。日本から買ってきたセブンイレブンの緑茶ティーバッグで大抵はゲストの目が大きく見開くものである。最近はスーパーでも抹茶の取り扱いが増えている。いや、抹茶よりセブンイレブンの緑茶ティーバッグを輸入してほしいものだと個人的には思っているのであった。


2025年5月15日木曜日

画材セット届く

還暦ということで、友人達がプレゼントしてくれた金券分だけ画材セットを買うことにした管理人である。3ヶ月間のラトビア語だけでサバイバルなお絵描き教室でぴえちの肖像画も描いたことだし、この夏からお絵描き三昧したいなあというのが管理人の還暦後の望みだったわけである。それが今手元に届いて大変嬉しい管理人である。

購入したのは折りたたみできるイーゼルとそこへ収納できる絵の具、筆セット、スパチュラ、メディウム、パレット、大きさの異なるキャンバスセットである。要はこのセットを買っておけば必要なものは全て揃っているという感じのものである。こういうセットでは60色絵の具セットとかありがちだが、今回管理人が購入したのは5色と追加で白をもう一本、というものである。


実はこういうものは購入前にYouTubeなどでレビューを見てから決めているのだが、時々プロモーションコードを提供している動画もあるのである。そのコードを使うと例えばAmazonで購入時に送料無料になるとか割り引いてくれるとかになるのである。今回は送料無料になるコードを取得して送料45ユーロを浮かせることができたのであった。

来週あたりから色付きお絵描きを始めたいなあと思う。

そう思って辺りを見回すと、ああ、この色、ああ、この影、と世の中がまた違った見え方をしてくるのである。趣味とは良いものである。