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2024年11月20日水曜日

初雪

 今年は暖冬というかまだ冬にはなっていないので暖かい秋というべきなのか迷うところである。11月後半にして今日ようやく初雪が積もったリガである。

初雪と言っても、夜から朝方にかけて1cmぐらい積もったもので昼過ぎにはすっかり溶けてしまったようなものである。それでも朝のお散歩ではぴえちが大はしゃぎだったと旦那は報告してくれたのである。昼過ぎと晩御飯後のお散歩でもぴえちはちょっとだけ残った雪に大はしゃぎで、塊を作って放り投げるとジャンピングキャッチをしていたのであった。

ぴえちは11月の終わり生まれなので、物心ついて外に出られた時にはもう雪が積もっていたのである。ブリーダーさんとお別れした時も雪が降っていた。もうすぐ2歳になるぴえちは結構大きく育ったのだけれど、まだまだパピーの心の持ち主である。

今年もたくさん雪が積もるといいね、ぴえちっち。

ぴえちとブリーサーさんのお別れ。ぴえちの兄弟の中で最初にお家が決まったのでブリーダーさんは別れ際に泣いてました。降りしきる雪がハート型になって写真に映り込んだんですよ。


2024年11月16日土曜日

やっとなんとなく形に

管理人の指導している大学院生、といってもすでに医師として働いているのだが、ようやく博士論文を提出することができたのである。ようやくここまで来たか、と感無量の管理人である。だが、実際大変なのはここから先で博士号を取得するまでにはpre-defenceとdefenceと呼ばれる2回のプレゼンおよび質疑応答が待っているのである。pre-defenceの方は提出した博士論文を「ここをこう直しなさい」「この議論をもっと深くしなさい」とかそう言う感じで、defenceは最終発表と質疑応答である。ともあれ、博士号は結構途中で挫折する人が多いのでよくここまできた、と褒めてあげたい気分である。

そして今年初めて受け持った学部生の卒論も着々と仕上がってきている。学部生は歯学部生で今5年生である。2年生の時に教えた遺伝学が面白かったので卒論を管理人の元で書きたいと言う学生さんが二人である。今学期からもう演習などのクラスを受け持たなくなった管理人としては本当に数少ない学生さんとの接点である。

博士論文でも卒業論文でも何かしら論文という形式でまとめ上げると、自分が今まで何をしてきたのかそれがどんな意味を持つのかがわかる。そして何よりやりっぱなしじゃなくてまとめ上げる力を持つということは確実に一つステップアップするということである。新たな学生さんたちが何かを成し遂げるのを見守るのは大変嬉しいことである。

2024年11月10日日曜日

暖かい秋

 おおむねの木の葉は落ち切った感のあるリガである。

sētniecsと呼ばれるアパートなどの外部清掃を担当している人たちもこの木の葉の落ち切るのを待って全てをかき集めていると言う具合である。

例年だと11月に入れば雪が積もってもおかしくないのに、今年は日中の気温も10℃を少し下回ったぐらいで推移している。管理人家はもう早々と冬タイヤに履き替えたが、まあ、雪が降るのはまだ先のような気温である。サマーハウスの冬支度をお願いしている職人さんから「気温が下がったら水止めますね」と言う連絡が入ったがここでいう気温が下がったらはマイナス圏を指すのでやっぱりまだ先になりそうである。

暖かい秋はお散歩も楽しい。きっとぴえちは雪を待っているのだろうけれど。

今日はブリーダーさんのお誕生日だったので急遽お祝いメッセージ用に無理無理に帽子被ってもらったぴえち。きっと喜んでくれるよ。



2024年11月6日水曜日

胃腸炎

11月1日金曜日の朝に突如として激しい胃腸炎に見舞われた管理人である。

本当にそれは突如として吐き気をもよおし、下痢、そして気がつくと熱が出ているという状態であった。なんだか変な汗も止まらない。症状からしておそらく何か胃腸炎系のウイルスに感染したのだと思うわけである。ところが、今回は症状が結構激しく、胃の辺りから段々と痛みが広がって行くのである。初日のお昼過ぎぐらいには耐えきれずに救急車を呼んだのだが、旦那が症状を説明すると、

あー、それはウイルス感染が強く疑われるので救急車案件ではないです。水分と電解質を十分に摂って、熱があれば解熱剤を飲むしかないです。

ということで来てくれなかったのであった。仕方がないので旦那が電話で薬局に連絡して薬を注文したのであった。薬は夕方5時ごろに自宅まで届けてくれたので、ああ、良かったと一瞬ホッとしたのである。だが、薬というのは非常に甘い味付けのしてある電解質と炭タブレット、そして鎮痛剤なのであった。まずは電解質を飲んで、2時間後に炭タブレットを溶かして飲むというもので、どちらも大変不味い。水を飲んでも吐いてしまうというのにこの不味いものを飲んで吐かないわけがない。そんなこんなで一日中吐いてばかりの金曜日であった。

夜中もお腹が痛い。土曜日も日曜日もお腹が痛くて何も食べられない。3日間の断食となった。月曜日まで起きているのも辛く、一日中ベッドの中でお腹の痛みと戦っていたのであった。火曜日になってようやくお粥状のオートミールとか茶碗蒸しとかが食べられるようになり、水曜日に普通の食事に近いものが食べられるようになった。

以前、スペインとリトアニアで生牡蠣に当たったことがある管理人だが、せいぜい2日で復活できたものである。今回は一体何で当たったのかわからない。旦那は管理人が発症する1日前にお腹がかなり緩かったと言っているので、旦那がどこからかもらってきたのかもしれない。

ああ、やれやれの6日間であった。

2024年10月29日火曜日

カボチャをやっつける

先日、ブログでラトビアにはこんなカボチャがありますよという話を書いてから、なんだか無性にカボチャが食べたくなった管理人である。そこで、いつものスーパーのデリバリーでカボチャを注文したら巨大なカボチャがやってきたのであった。

比較になるようなものを一緒に写さなかったので、なんともわからないと思うのだが、これは総重量4kgのBlue Buttercupというカボチャである。

 このかぼちゃは唯一カボチャの煮物を作ると「なんとなく許せる」ものができるものである。用途はロースト、スープなどで生食には適さない。以前これの切り身を買ったときには煮物にしたのだが、ちょっと水っぽいかなという印象であった。今回はこれをどう調理するのが普通なのかの調査をしたわけである。このかぼちゃの場合は一律でまずはローストする、が普通のようである。大きめの切り身をローストしてピュレにしたりとか、キュービックに切ってローストしてサラダに入れてとか、色々である。今回、管理人家ではスープに仕立てたかったので4kg全てを厚切りにしてローストして一旦ピュレにしてスープに使い、残りは冷凍することにしたのであった。

写真右下が真っ二つに切ったところ。写真左下がオーブンでローストした後。写真上が完成系でトッピングにバルサミコ酢をちょっぴり。

さて、このBlue Buttercupというかぼちゃはローストするとそれはものすごく甘いかぼちゃなのであった。今回初めてローストしてみたのだが、ロースト後に皮(薄緑色の部分は普通に食べられるが、一番表面に薄い食感の悪い皮がある)を取り除くときに味見をしたら、衝撃的に甘い。その後フードプロセッサーでピュレにしたのだが、そのピュレと言ったら「栗きんとん?」というぐらい甘いのである。もちろん何も加えていない。ローストする際にオリーブオイルを塗ったぐらいである。

ぴえちが横で待機しているので時々ローストかぼちゃの端切れをあげたりするともう目を輝かせて

あたち、いくらでも食べます

とずっと動かずに待機していたのであった。

さて、結局2kg以上のピュレストックを冷凍し、1kg弱のピュレと昨日作った鶏のゼリー寄せのスープを使ってスープを作ったのであった。ピュレはローストカボチャを粉砕しただけなので濃厚すぎるというわけで鶏だし汁と牛乳で好みの感じになるまで薄めて塩コショウ、ナツメグ、そしてカイエンペッパーを結構投入したのである。出来上がりは、大変濃厚でかつ少しピリリ、そしてトッピングのバルサミコ酢で大変満足のいく仕上がりであった。冷凍ストックしたピュレがあるので、次回はもっと簡単に作れるのが喜ばしいことである。

ちなみに管理人調べでは、このBlue Buttercupという品種はもちろん西洋カボチャなのだけれど、日本の栗カボチャに近いというか、日本の栗カボチャはもともと西洋カボチャのbuttercupを元に品種改良されたものだということである。きっと元々のbuttercupよりもっと身に水分が少ないように改良されたのであろう。このbuttercupというカボチャはとにかくびっくりするぐらいロースト後が甘い。日本のかぼちゃの煮付けより甘い。日本の石焼き芋の蜜の入ってるやつより甘い。

調理法でいろいろ変わるなあ、と思った管理人であった。

2024年10月28日月曜日

鶏肉のゼリー寄せ

ゼリー寄せというか煮凝りというか、は旦那の大好物である。通常、我が家ではクリスマスやイースターなどに豚肉や牛肉で作るのが習慣なのだが、時々旦那がちょっとお高い惣菜屋で鶏肉のゼリー寄せを買ってきては朝食にしているのである。というわけで自作してみることにしたのであった。

材料は
鶏ドラムスティック 1kg
ローレル等香辛料
塩コショウ 適宜

である。

これらのものを電気圧力鍋に入れて、ドラムスティックにかぶさるぐらいの水を加えて高圧20分自然リリース、である。

ドラムスティックから骨とか皮とかを取り除いてほぐし、細かめのザルで越したスープに戻し、ゼラチンを加えて冷やし固めるだけである。

右下、ヒタヒタの水で煮る。上、骨と皮を取り除いてほぐしたもの。左下、ゼラチンを加えて容器に入れた状態。これを冷蔵庫で冷やし固める。

なんでまた作ろうと思い立ったかというと、ドラムスティックが1kgで3.4ユーロという特売に遭遇したからである。骨付き鶏肉は安くてお手軽に大変美味しい出汁が取れるのでゼリー寄せにはもってこいなのである。


2024年10月26日土曜日

MOOC再び

 今まで何回か書いているのだが、オンラインで教育を提供している通称MOOCは是非とも若い人たちに利用してもらいたいものである。残念ながら英語ベースなので英語がわからないと使いようがない。スペイン語や中国語のクラスもあるが、少数派でかつそれらを提供しているのは世界のトップレベルの大学ではない。英語さえなんとかなれば、ハーバードでもMITでもタダで受講できるのである。テストを受けて終了証書を得るには受講料を払わなければならないが、ただ、学ぶのであればタダである。

管理人が18歳とかせめて20代ならば、きっと受講料を払って終了証明書が欲しいと思うのだろうけれど、還暦を目前としている身としては、終了証明書はいらない訳である。ということで、タダで受講できる講座をとって知識を補充しているのである。

ハーバードの先生の授業はとてもスッキリ、要点をついていてとても気持ちが良い。学生がわからなくても全然構わないという姿勢が羨ましい。MOOCを使うと、どんな年齢になっても、ハーバードなどの有名大学の授業をタダで受けることができるのである。なんと素晴らしいことか。

今時、教育はタダで転がっている。

MOOCだけでなくYouTubeにもいくらでもある。私たちはいつでもどこでも学びたいことを学べるのである。たった一つ必要なのはやろうという気持ちだけなのである。若者にはぜひこのタダで学べるということを知ってもらいたい管理人であった。

もし興味ある若者がこれを読んだのなら、ぜひedXとかCouseraとかをググってみてほしい。

2024年10月24日木曜日

人と会うことは大事

今日はあるセミナーへ行ってきた管理人である。

普段セミナーなどには全くと言って良いほど顔を出さない管理人だが、今日のセミナーはちょっと面白そうだったので出て見たわけである。セミナーの内容は期待ほどではなかったが、そこで兼ねてから色々とあるコンピューターシステムの改善要求を投げかけていた人と会うことができたのである。だが、一向に改善されないのでまたしても「ここ、こうなりませんかね」と直接交渉に乗り出したのである。その人は「いやはや、この部分を改善するためにはシステムを一旦止めないといけないので、なかなか機会を伺えなくて」と言うわけである。「でも、なんとかします」と言ってはくれたものの、その改善要求は2年以上前に出したものと同じなのである。

今までメールでのやりとりだけだったその人と今日は初対面だったのである。だが、その印象は、「ああ、ダメだ、未来永劫改善はされない」と言うものであった。今日の収穫はそれで、もう期待するのは時間の無駄だと言うことがはっきりしたことなのである。

会ってみると人となりの全体が見える。そんなことを感じた今日であった。

2024年10月23日水曜日

秋真っ只中

南国マルタへ出発する時にすでに始まっていた紅葉は、帰ってきたら真っ只中であった。

黒い誰かさんは落ち葉の上だとはっきりくっきり。

気温は日中プラス10℃から15℃ぐらいの穏やかな暖かい秋である。ぴえちを連れてちょっといつもより長めのお散歩が気持ち良い。落ち葉を両手で掬って風に舞わせると捕まえようとしてジャンプするぴえちである。

ラトビアの秋はこれといって旬の食べ物があるわけではないが、キュウリやトマトが通年の植物工場ものにとって代わってしまうので、久しぶりにフレッシュなザワークラウトを食べようという気になるのである。

そうそう、さすがにかぼちゃ類は秋の旬ではある。ハロウィンが近づいてきているので一層店先にはカボチャがたくさん並んでいるわけである。ラトビア語でカボチャはkirbis(キルビス)である。管理人が通常利用しているスーパーのカボチャ宣伝によると結構色々種類があるようで、ハロウインでランタンを作るのに使うようなオレンジのやつはスープや蒸しカボチャ用、木の実カボチャと呼ばれている薄緑色の皮のやつ(日本の栗カボチャとは全く違うもの)はスープやグリリ用、オレンジ色で頭がとんがっているやつはHokkaidoという名前でオーブンで焼く用、スパゲッティカボチャは日本と同じ、ムスカットカボチャと呼ばれる薄オレンジのカボチャはスープやパンケーキそしてジャム用、そしてジュース用カボチャと生食用カボチャがあるらしい。あと、飾り用の小さなデコレーション用カボチャもある。

この中で管理人が試してみたものは普通のオレンジ色のもの、木の実カボチャ、スパゲッティカボチャ、生食用カボチャ、そしてここには出ていないがバターナッツカボチャである。日本のカボチャの煮付けを作りたかったのだが、ここでは木の実カボチャを使うと割と近い感じに再現できたのであった。他のものはどれも身が水っぽいので煮付けにしてもべちゃっとしてしまう。

などと書いていたらなんだか無性にカボチャが食べたくなってしまった管理人であった。

2024年10月20日日曜日

マルタ島2024

みなさま、ご無沙汰しております。1週間以上空けてしまいましたが管理人は元気で過ごしております。この間、15年ぶりに秋に休みが取れたので一週間マルタ島へ行っておりました。

というわけで、地中海に浮かぶマルタ島へ暖かい空気を楽しみに行ってきた管理人夫婦である。今回の旅行のテーマは

ロブスターをはじめとする地中海の海産物を食べ尽くす、というものであった。旦那はロブスターを昨年末のポルトガルで初めて食したため、今回はマルタでロブスターを食べられると知るとそれはもう嬉々としていたわけである。実際、一週間の旅行中に3回ロブスターを食べることに成功した管理人夫婦である。と言っても丸ごとローストは一回のみであとはロブスターパスタとかロブスターリゾット等である。いやはや美味であった。

ロブスターパスタは割と多くのレストランで見かけた。大変美味であった。

ロブスターが美味しかったのは言うまでもない。マルタ島ではもちろん魚介類は最高であったし、ウサギのリゾットも美味しかった。まあ、食べ物についてはさておいて、今回はまずマルタ島での過ごし方や観光についての概要から記しておこうかと思う。

今回のマルタ島行きは管理人の同級生がしばらく滞在すると言うことでその滞在中に会えるように計画したと言うのも決め手の一つであった。実際、友人に会って何日か一緒に観光したりできて大変嬉しかったのである。

さて、管理人夫婦が滞在したのはマルタ島の首都のあるバレッタの対岸にあるスリーマという街である。スリーマの街からはバレッタの旧市街とその城壁が湾ごしに見えて景勝が最高だということと、バレッタ市街は城塞都市の性格上大変盛り上がった地形になっているので坂道が多すぎる、さらにやはり一番お高い滞在費となるので対岸のスリーマにしたという経緯である。マルタ島は小さな島なので、首都に滞在しなくてもほぼどこでも車で行くことができる。といってもレンタカーなどを借りる必要はなく、バスでも良いし、管理人夫婦が使ったのはBoltという配車サービスである。Boltはリガでも大変よく使われている配車サービスで、事前に目的地までの金額がわかるので安心である。混雑具合などで金額が変動するようになっているが、例えば空港スリーマ間はタクシーを使うと20ユーロぐらいかかるらしいがBoltなら10ユーロかからなかった。しかも、どこでも本当にすぐBoltはやってくる。アプリで目的地を入力すると現在地から目的地までの料金が提示され、それでよければクリックしてという簡単なものである。というわけで、管理人夫婦はマルタ島内の観光では遊覧船以外は全てBoltで賄ったというわけである。

マルタ島は10月半ばすぎだというのに全くラトビア人の想像する夏そのもので、まだ余裕で泳げる気温であった。気温的には25度ぐらいであったが、多少湿度が高かったのか管理人夫婦には暑すぎたという印象である。さらに、ビーチピープルではない管理人夫婦は泳ぐわけでもない。もっとも想像と違った点は若者が多いということである。若者が気軽にビーチ観光を楽しめる場所、というカテゴリーに入っているようで活気にあふれていた。だが、湾内クルーズ1時間半というようなものに参加すると乗船者はシニアばかりであった。なんとなく、若者とシニアで楽しみ方の棲み分けみたいなものがあるようである。

宿泊は今回普通にホテルにしたが、印象としては結構するなあ、というものであった。短期のアパートレンタルなどが多いようだが、概して安くはない。レストランなどは割とリーゾナブルという感じであった。

マルタの特徴というか、概して誰が地元民なのかがさっぱりわからない、というのがある。公用語がマルタ語と英語なので、誰でも英語を話すわけだが、すなわち英語ができればマルタで働くことは難しくないのでレストランなどの店舗ではそれはたくさんの外国人が働いているのである。ちょっと面白いエピソードとして、あるレストランでワインを頼んだ時に、旦那が、

マルタの地元のワインでどれがおすすめかな?

と聞いたところ、ウエイターは別のウエイターを呼んで交代したのだが、そのやってきたウエイターは色々説明して、ワインを運んできてしばらくしてから

ワインはいかがですか?お気に召しましたか?

と聞いたのであった。それで旦那が大変良いよと答えると、

そうですか、それはよかった。実は私はムスリムなのでアルコールを飲みません。ですから実際どのワインが美味しいのかわからないのです。でも、今までここで働いてお客さんたちの感想や反応を覚えているのでどのワインが人気で評判が良かったかということはお伝えできるのです。

ということであった。一瞬面食らったのだが、正直さと謙虚さとその仕事への一生懸命さが気に入って、後日同じレストランを訪れた管理人夫婦であった。マルタには本当にいろんな人達がそれぞれの思いを胸に働いているなあと思ったのであった。

2024年10月8日火曜日

うさぎ美味し

冷凍庫に貯めた肉類を少し消費しなくては、ということで今日は特にめでたい日でもない普通の日なのにウサギを料理することとした。

ウサギを一体丸々買おうとすると中央市場へ行かなくてはならないが、後ろ足だけ、とか前足だけ、とかならスーパーでも買うことができる。で、確か客人を家に招いた時に後ろ足を大量に買い込んで半分冷凍しておいたものなのである。いつもならパイレックスの蓋付き鍋に放り込んで200℃1時間半の後に生クリームをかけまわしてオーブンを止めて、余熱で30分とか放置するという感じなのだが、今日はふと目にしたオーブンの使用説明書に何やら色々機能があるらしいということを学んで、それを使ってみたのである。

普段はコンベンションというモードでしか使っていなかったのだが、説明書の中に肉別にどのモードで何度設定で何分という表があることに気づいたのである。それによるとうさぎはコンベンショナルモードだと200℃、True Fun Cooking モードだと175℃で60分から80分でとなっていた。後者は何やらファンが回ってオーブン内の空気をかき回すらしい。というわけで175℃70分で試してみたところ、奥さん、素晴らしく出来上がりましたですよ。

付け合わせはカリフラワーとニンジンの蒸し煮。

付け合わせのカリフラワーはケトジェニックダイエット人の御用達で、少量の水で蒸し煮にして、そのままでは味気ないので今回は秘蔵の鴨脂を仕上げにまぶしている。

それにしても、家電でもなんでも使用説明書はちゃんと読まないと宝の持ち腐れになるのだとまたしても痛感した管理人であった。